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VIPロックマンまとめ

ロックマンX -2-

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/06(金) 01:29:56.27 ID:QKVImtFz0

「状況は極めて最悪ですな」
様々な画面が浮かぶ部屋。作戦会議室で、エックスとライトはお歴々の将軍や大臣と会見している。
「特A級の実力を持つレプリロイドがイレギュラーに転じる……なんともこれは」
逞しい髭を持った将軍が嘆息した。

「事前にこのテロを察知する事は出来なかったのかね?」
「部隊長というのが痛いですな。情報部の網目をくぐったのでしょう」
不愉快そうに顔を歪める長官。

「首謀者は誰かね?」
年長の将軍は手を挙げる。
「不明だ。そういえば、牢獄に押し込んだはずのイカれロイドが抜け出したそうじゃないか? いったい、何のために給料を払っていると思っている」
答えた大臣が、嘲笑の目を他の将軍に向けた。
「それはこちらのセリフだ、穀潰し。要塞が使用され、街を破壊された責任は空挺だけでは無いぞ」

口々に言い合い、統制が取れない状況になりつつある会議室。

「――やめたまえ」
騒音響く、部屋を殷々とこだまする声が全てを制した。
「ケ、ケイン博士……」
唾を飛ばし、他の人間とレプリロイドを罵倒した将軍が竦みあがる。

「ロックマンX、そしてライト。高速道路での鎮圧作戦は、失敗に近いが良くやってくれた」
――ケイン博士。
老体であり、一博士でありながら、レプリロイドに関しての軍事会議に大きな発言権を持つ人物。
緩やかな銀髪を後ろに流す男、Drケインが現れた。

「ハチ型ヘリコプターには、多大な被害が出ていた。これを撃破したのは評価すべきものがある」

ケインは目前のエックスを賞賛するが、当の本人は何がしかの感情によって顔を歪めているだけだ。
ライトもエックスの後ろに立ち、思案顔をしている。



63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/06(金) 01:47:07.32 ID:QKVImtFz0

「事態の状況の深刻さは、皆解っているようだな」
ケインは二人の態度に気にした風もなく、将軍達を見据える。

「さて、諸君。これから私達は……いや、人類はどうするべきかね」
「だから、私はレプリロイドを開発するなど……」
エックスの前でありながら、差別的な発言をする大臣。

「それは、私に対する侮辱かね!?」
それに憤ったのはエックスではなく、レプリロイドの将軍だった。

「……やはり、場所を選ぶべきだったな」
再び喧騒に包まれる会議室に、ケインは呆れるというよりはどこか達観した顔で呟いた。

「エックス――」
達観した顔を、消沈したエックスに向けるケイン。
「今、君の心理状況がどんな状況なのかは解る」
エックスの顔色は何も変わらない。

「しかし、これは人類にとって非常に由々しき事態。これを解決するにはエックス、君の力が必要だ」

「友達に叩きのめされた、ボクがですか……?」
必要という単語に、エックスの肩が揺れる。

「ゼロに助けられなければ死ぬとこだった、この〝ボク〟がですか……?」
「エッ…クス…?」
ライトが疑問の声を上げる。
周囲の将軍も、何事かと言い合いを辞め、ケインとエックスの二人を傍観した。

「冗談じゃない…!! 冗談じゃない!!」
突然、エックスは頭を抱えながら叫びだす。



66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/06(金) 01:55:09.17 ID:QKVImtFz0

「……エックス?」
「ボク達。ボク達――レプリロイドは、イレギュラーから人類を守り、平和を築く為に作られた!!」
呆ける将軍達に向け、青いレプリロイドが叫ぶ。

「世界中の危険な災害から、人間の家族を守る為に作られた!!」
感情のこもらない瞳をしたケインと驚愕するライトに、人から作られたヒトが叫ぶ。

「でも、仲間を殺すために何か作られていない!!!」
誰もが無言になる会議室で、エックスは絶叫するように言い放つ。

「――友人を、恩人を、同僚を、殺す為なんかに!!」

そして、会議室を飛び出した。



夜より暗い黒――漆黒の世界。
ボクタチは、ナンの、タメにツクラレタノ?

「オレタチは……」
スクラップが声をかけた。
「ニンゲンのドウグじゃナイ」
エックスが破壊したレプリロイドが集まる。

「――オマエたち、ニンゲンが、セカイにとってイレギュラーだ」

「これは……夢なの?」


しとしと降る雨の中、エックスは高架の下でうずくまっていた。
気だるげに現世に覚醒するエックス。

「覚めれば良かったのかな……? それとも」
ため息をつき、頭を降る。
悪夢は消えたが、覚めた先も悪夢といえる状況だ。



76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/06(金) 02:14:41.26 ID:QKVImtFz0

「ここに居ましたか!!」
顔を膝に沈めるエックスに、甲高い声がかかった。
「君は……?」
エックスは怪訝気味に答える。

「イレギュラーハンターの一人です! そ、それよりも大変なんです!」
分厚いボディスーツをい着込んだ少女が、ポケットをまさぐる。
次に腕を取り出したときには、携帯型の端末が握られていた。

「ついに、イレギュラーが行動を起こしたんです!」
少女が端末を操作すると、黒い画面が白一色に染まる。

「第13極地部隊が壊滅されたのは、聞いていますか?」
興奮気味に喋り、操作。次に現れる画像は、ドーム状の基地だった。
エックスは、それを疲れたように眺めた。

「元第13極地部隊のアイシー・ペンギーゴ率いるイレギュラー集団が、進軍しているんです!!」

「アイちゃん……」
「アイシー・ペンギーゴは、第13極地部隊長を消去した後、極地基地を乗っ取りました」
エックスの声は聞こえなかった、少女がエックスの顔色を確認せず報告していく。

「まずは極地から固めるとは、敵もやります。……い、いえ、駄目だけど。――とにかく彼等は、ちゃくちゃくと作戦をこなしているのでしょう」
私的な意見にしどろもどろになりながらも、少女は真面目に伝えた。

「それで……?」
「それで…………いえ、あの。はい?」
AIの処理能力を超え、素っ頓狂に質問を質問でかえす。少女は混乱した。

「それで、ボクにどうして欲しいの……?」
「すいません……エックスさん。仰ってる意味が……?」



78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/06(金) 02:25:11.25 ID:QKVImtFz0

「アイシー・ペンギーゴを排除するの?」
ふらりと、エックスが立ち上がる。
その顔には表情が消え、軍人がみせる非情さが滲んだ。

「え……。あの…エックス……さん?」
「やらせないよ。――消去なんか、絶対に駄目」
エックスは、一瞬にして右腕をバスターに変えた。
小さく悲鳴を上げる、少女のハンター。

「知らないだろうけど、アイちゃんは良い子なんだ」
唐突に、ポツリと吐いたエックスの心情。思い出される、同僚の記憶。

「エックスさん……?」
「ナウマンダーさんとは、いつも喧嘩してるけど……氷の陶芸が好きな、背がちっちゃい良い子」
ブツブツと、薬物中毒者のように呟くエックス。

「きっと……」
そこで、エックスは我を取り戻したのか、顔色から険が取れた。

「きっと、話し合えば解る。だって友達だもの。同僚……仲間だから」
自分に言い聞かせるように独白し、エックスは本部へ足をすすめる。

――その背中に、相手はイレギュラーですよとは、少女はついに言えなかった。

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