新妻アイちゃん
277 名前:新妻アイちゃん[] 投稿日:2006/10/08(日) 05:20:45.37 ID:Hh3oKoTN0
新妻アイちゃん
新妻アイちゃん
新妻アイこと、わたしアイシー・ペンギーゴは優しいレプリロイドのエックスの妻である。
………というのは、嘘で。予定、予定である……。
「……………おはよう………ございます」
朝の五時。
新妻………予定のわたしの朝は早い。
年中クーラーの効いた部屋で目覚める、わたし。電気代………? おいしいの……?
「このアマ………私をこき使いおって!! ぶち殺すぞ!!」
ピンクの雷を撒き散らす変なのが居るが、わたしは気にしない。ピンクとは……なかなかパンチが効いてるね?
………というのは、嘘で。予定、予定である……。
「……………おはよう………ございます」
朝の五時。
新妻………予定のわたしの朝は早い。
年中クーラーの効いた部屋で目覚める、わたし。電気代………? おいしいの……?
「このアマ………私をこき使いおって!! ぶち殺すぞ!!」
ピンクの雷を撒き散らす変なのが居るが、わたしは気にしない。ピンクとは……なかなかパンチが効いてるね?
「…………ごくろう……さま。手、抜いたら……おまえが……シグマの追っかけだって……ばらすからね?」
「ぶち殺す!!」
マンドリル型のレズビアンは放っておいて、わたしは部屋を後にする。
エックスと食事をするリビング。一軒屋のリビングは、こう広くなくては……ね。
装飾品とか、弾きもしないグランドピアノとかあるけど、かかったお金は全部、ハンター組織に払わせてる。
「ぶち殺す!!」
マンドリル型のレズビアンは放っておいて、わたしは部屋を後にする。
エックスと食事をするリビング。一軒屋のリビングは、こう広くなくては……ね。
装飾品とか、弾きもしないグランドピアノとかあるけど、かかったお金は全部、ハンター組織に払わせてる。
いままで、わたしにしてきた仕打ちに比べたら、安いものだ……。
仕打ちについては………記憶の底に永久封印。
着信がなかったか、ダイニングテーブルに置いてある、ペンギン型の携帯をチェックする。
と、いっても……メモリーの数なんて、たかが知れてるけど……ね。
<バーニン・ナウマンダー 着信47件>
「なんの………いやがらせだ………」
<バーニン・ナウマンダー メール受信1件>
仕打ちについては………記憶の底に永久封印。
着信がなかったか、ダイニングテーブルに置いてある、ペンギン型の携帯をチェックする。
と、いっても……メモリーの数なんて、たかが知れてるけど……ね。
<バーニン・ナウマンダー 着信47件>
「なんの………いやがらせだ………」
<バーニン・ナウマンダー メール受信1件>
[From 馬鹿ゾウ 件: 本文:なんで、出ないんだな?]
私が……知るか。夜中に起きてる訳……ないだろ。
私が……知るか。夜中に起きてる訳……ないだろ。
278 名前:新妻アイちゃん[] 投稿日:2006/10/08(日) 05:22:24.85 ID:Hh3oKoTN0
あたまをかかえながら、わたしは空気が読めない馬鹿に電話する。
当然、この時間帯では奴は寝てるだろう。
あたまをかかえながら、わたしは空気が読めない馬鹿に電話する。
当然、この時間帯では奴は寝てるだろう。
『もしもし、ナウマンダーなんだなぁ! ただいま、出る事が出来ないなんだぞぉ!!』
あたま悪い……留守番だ……これは……酷い。
『用件のある奴はメッセージを残すんだぁ!! バーニング!! Pi-』
あたま悪い……留守番だ……これは……酷い。
『用件のある奴はメッセージを残すんだぁ!! バーニング!! Pi-』
「こちら……レプリロイド医療部……ナウマンダー……さん。あなたに………AIのバグが……」
我ながら、素晴らしいメッセージだと思う。
「至急……本部まで……お越しください……。大変……危険な……状況です」
我ながら、素晴らしいメッセージだと思う。
「至急……本部まで……お越しください……。大変……危険な……状況です」
清清しい朝になったので、朝食を作る。料理は結構、得意なんだ……よ?
朝ごはんは、ホットケーキ。エックスは、おいしいって褒めてくれる。
朝ごはんは、ホットケーキ。エックスは、おいしいって褒めてくれる。
ホットケーキの種はできた。あとは、愛しい人が、起きなきゃ……ね?
すぐにでも起きて欲しいけど、やさしいと評判のアイちゃんは、起こさない。
「このアマ!! いつまで、放電しなきゃならんのだ!! この悪魔!!」
やさしいと評判のアイちゃんです……おはようございます。
すぐにでも起きて欲しいけど、やさしいと評判のアイちゃんは、起こさない。
「このアマ!! いつまで、放電しなきゃならんのだ!! この悪魔!!」
やさしいと評判のアイちゃんです……おはようございます。
六時。無駄にでかいソファに寝転びながら、朝のニュースを見てると、エックスが起きてきた。
「おは………よう。今日も……いい朝……だね?」
「おはよう、アイちゃん。うん、良い朝だね」
この、女の子にも見えるレプリロイドがエックス。わたしに優しくしてくれる、とっても良い子。
あげない……よ?
「おは………よう。今日も……いい朝……だね?」
「おはよう、アイちゃん。うん、良い朝だね」
この、女の子にも見えるレプリロイドがエックス。わたしに優しくしてくれる、とっても良い子。
あげない……よ?
279 名前:新妻アイちゃん[] 投稿日:2006/10/08(日) 05:23:53.66 ID:Hh3oKoTN0
「ほっとけーき……つくるから……ね?」
「ホットケーキ? わぁ、嬉しいな」
たかがホットケーキなのに、されどホットケーキと喜ぶエックス。良い子だね。
「ほっとけーき……つくるから……ね?」
「ホットケーキ? わぁ、嬉しいな」
たかがホットケーキなのに、されどホットケーキと喜ぶエックス。良い子だね。
「おい……しい?」
「とっても! アイちゃん、ほんと料理上手だね」
「妻として………当然……ぶい」
満面の笑みで喜びを表すエックスに、ぴーす。
「とっても! アイちゃん、ほんと料理上手だね」
「妻として………当然……ぶい」
満面の笑みで喜びを表すエックスに、ぴーす。
「……………はい?」
「……………………失言」
あぴーる失敗。………鈍感なところが、玉に傷……かな。……………はぁ。
「アマぁ!! 何をいったい考えてる!! 私だって女の子なんだぞ!! た、助けてー!!」
変な声が聞こえるが、わたしは聞こえない。聞こえない……ね?
「………何事?」
エックスには聞こえたみたい。
「……………………失言」
あぴーる失敗。………鈍感なところが、玉に傷……かな。……………はぁ。
「アマぁ!! 何をいったい考えてる!! 私だって女の子なんだぞ!! た、助けてー!!」
変な声が聞こえるが、わたしは聞こえない。聞こえない……ね?
「………何事?」
エックスには聞こえたみたい。
「エックス………わたしの事………好き?」
「え!? う、うん好き。大好きだけど………あの声は」
「なら………気にしないで………」
やさしいと評判のアイちゃんです……おはようございます。
「え!? う、うん好き。大好きだけど………あの声は」
「なら………気にしないで………」
やさしいと評判のアイちゃんです……おはようございます。
朝は……だいたい……こんな感じ。
新妻アイちゃん そのに
346 名前:新妻アイちゃん[] 投稿日:2006/10/08(日) 14:11:47.46 ID:Hh3oKoTN0
新妻アイちゃん そのに
新妻アイちゃん そのに
こん……にちは……。
お昼時………この時間は暑くて、たまらない……ね?
冷房は2℃に。ほんとは……-8℃ぐらいが良いなって思うけど、夫の体調を考えるのも、妻としての役目。
「いつまで、私は発電しなきゃならない!! 自家発電は、男の仕事だ!!」
静かな気だるい時間に、何を下ネタを言うかな…………この馬鹿は。
お昼時………この時間は暑くて、たまらない……ね?
冷房は2℃に。ほんとは……-8℃ぐらいが良いなって思うけど、夫の体調を考えるのも、妻としての役目。
「いつまで、私は発電しなきゃならない!! 自家発電は、男の仕事だ!!」
静かな気だるい時間に、何を下ネタを言うかな…………この馬鹿は。
「うるさい……よ? 純情なエックスの前で……そんな事言ったら……ばらすからね?」
「はっ! 私がシグマ様に恋心を抱いてるって事か? ――証拠が無いね!!」
「……シグマを隠し撮りして……プロマイド作ってる事………ばらすからね?」
「やめて!!」
クワンガーの変態が、マンドリラーは女を捨ててるって言ってるけど……いろんな意味で……本当だね?
「はっ! 私がシグマ様に恋心を抱いてるって事か? ――証拠が無いね!!」
「……シグマを隠し撮りして……プロマイド作ってる事………ばらすからね?」
「やめて!!」
クワンガーの変態が、マンドリラーは女を捨ててるって言ってるけど……いろんな意味で……本当だね?
朝、仕事があるエックスを泣く泣く本部に見送ってから、お昼までは結構………暇。
室温のせいで、趣味の陶芸は出来ないし……時間を潰す術が見つからない。………困ったな。
『おもいっきり竜巻!! イーグリードのお悩み相談室~!』
昼時にやる、やらせなのか、本当なのか判断できない番組が放送される。
室温のせいで、趣味の陶芸は出来ないし……時間を潰す術が見つからない。………困ったな。
『おもいっきり竜巻!! イーグリードのお悩み相談室~!』
昼時にやる、やらせなのか、本当なのか判断できない番組が放送される。
仕事選べよ、イーグリード……。責任感強い、彼女ならではと言えば……それまでか……。
『番組に通信して、今日もみんなの悩みを鷲のごとく素早く解決しちゃいます!!』
『番組に通信して、今日もみんなの悩みを鷲のごとく素早く解決しちゃいます!!』
キラキラしてるなぁ……。面白そうなので、電話してみよう。
「もしもし」
『お電話ありがとうございます~! あなたのコールネームは何ですか?』
「雪原の皇帝で………」
『………ん? あ、はい、雪原の皇帝さんですね! お任せください! この私がお悩みを、クワクワッと解決します!』
――ガチャリ。
それは……アヒルの鳴き声だ……。びっくりして……切ってしまったけど……このテンションは……なんだ……?
そういえば……鷲の鳴き声って、どんなのだろ……ね?
「もしもし」
『お電話ありがとうございます~! あなたのコールネームは何ですか?』
「雪原の皇帝で………」
『………ん? あ、はい、雪原の皇帝さんですね! お任せください! この私がお悩みを、クワクワッと解決します!』
――ガチャリ。
それは……アヒルの鳴き声だ……。びっくりして……切ってしまったけど……このテンションは……なんだ……?
そういえば……鷲の鳴き声って、どんなのだろ……ね?
347 名前:新妻アイちゃん[] 投稿日:2006/10/08(日) 14:12:39.47 ID:Hh3oKoTN0
「………イワシ……下さい……」
「うちは八百屋だ!!」
ペンギン型のわたしだけど、やっぱりお魚は好き……生で食べるの、良いよ……ね?
「………イワシ……下さい……」
「うちは八百屋だ!!」
ペンギン型のわたしだけど、やっぱりお魚は好き……生で食べるの、良いよ……ね?
「………イワシ………ください……な」
「看板を見ろ! ここは肉屋だ!!」
お刺身にするのも風だけど……やっぱり丸呑みかな……意外に……食べる、新妻アイちゃん。
「看板を見ろ! ここは肉屋だ!!」
お刺身にするのも風だけど……やっぱり丸呑みかな……意外に……食べる、新妻アイちゃん。
「………イワシ……一匹」
「E缶ならアリますヨ?」
商店街に、わたしがボケキャラもこなせる事をアピールしつつ……今晩の献立を考える。
何が……良いかな。何でも……美味しいって……エックスは……言うんだけど……ね。
「E缶ならアリますヨ?」
商店街に、わたしがボケキャラもこなせる事をアピールしつつ……今晩の献立を考える。
何が……良いかな。何でも……美味しいって……エックスは……言うんだけど……ね。
――チャッ、チャッ、チャッ、チャッチャン。チャッ、チャッ、チャッ、チャッチャッチャッチャン♪
ペンギン携帯から、ブーメル・クワンガーのステージって題名の着メロが鳴る。
これは……良い曲だ……。
ペンギン携帯から、ブーメル・クワンガーのステージって題名の着メロが鳴る。
これは……良い曲だ……。
[From 馬鹿ゾウ 件: 本文:オデ、病気になったんだぞぉ!!(爆泣)]
あー……そう……ですか……。
いったい……どうしたんだろうね? わたしは……しらない……ほんと……だよ?
あー……そう……ですか……。
いったい……どうしたんだろうね? わたしは……しらない……ほんと……だよ?
結局、今日の晩御飯はイワシ入りカレーに決めた。
簡単で………美味しいから良いね。……手抜きじゃ……ないよ?
……イワシ入り? ………普通……だよ?
簡単で………美味しいから良いね。……手抜きじゃ……ないよ?
……イワシ入り? ………普通……だよ?
お昼……あたりは、こんな感じ………
アイちゃんは見ていた
498 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/08(日) 23:51:03.30 ID:Hh3oKoTN0
アイちゃんは見ていた
アイちゃんは見ていた
「ゼロ………こんちは……」
「よぉ、ペンギーゴ」
ハンター組織――本部に存在する施設の一つ食堂に、珍しいコンビがいた。
ペンギン型のレプリロイドのアイシー・ペンギーゴとゼロだ。
「よぉ、ペンギーゴ」
ハンター組織――本部に存在する施設の一つ食堂に、珍しいコンビがいた。
ペンギン型のレプリロイドのアイシー・ペンギーゴとゼロだ。
「何か用か? 貧乳クラブの件なら、オレは入らないぜ。んな、不名誉な」
カツ丼を口にしながらゼロは言った。
「胸が無いのは……すてーたすの一部……。馬鹿ゾウと……アルマジロの引きこもりが……入ったから」
もう良いよ、とゼロの胸を見ながらペンギーゴは薄く笑った。
カツ丼を口にしながらゼロは言った。
「胸が無いのは……すてーたすの一部……。馬鹿ゾウと……アルマジロの引きこもりが……入ったから」
もう良いよ、とゼロの胸を見ながらペンギーゴは薄く笑った。
「うぜぇ……。はやく用件を言えよ」
「抗議としての……意味を……ふまえた………プレゼント。………これ、あげる……ね?」
そう言いながら、ペンギン型のトートバッグから一枚の紙を取り出した。
「抗議としての……意味を……ふまえた………プレゼント。………これ、あげる……ね?」
そう言いながら、ペンギン型のトートバッグから一枚の紙を取り出した。
<貧乳クラブ テーマ> ZERO胸・キュンキュン
作曲ペンギーゴ 歌詞アルマージ 歌ナウマンダー
「ビームサーベルは………時代が違うと……思う……よ?」
「激しい怒りが、2世代ほど超越したんだよ」
食堂の机に脚をかけながら、ゼロはペンギーゴの首筋にエネルギーの刃を突きつけた。
作曲ペンギーゴ 歌詞アルマージ 歌ナウマンダー
「ビームサーベルは………時代が違うと……思う……よ?」
「激しい怒りが、2世代ほど超越したんだよ」
食堂の机に脚をかけながら、ゼロはペンギーゴの首筋にエネルギーの刃を突きつけた。
「クラブに入るから、その歌は削除してくれ。頼むから」
「わたしの……夫を……デスログマーで……たぶらかした罰……。空だからって……調子に……のりやがって」
「未遂だよ、未遂! 風呂壊れてたから、未遂だよ!!」
ため息を吐きながら、ビームサーベルを下ろすゼロ。ペンギーゴは歌詞を破り捨て、イワシ丼を注文した。
「わたしの……夫を……デスログマーで……たぶらかした罰……。空だからって……調子に……のりやがって」
「未遂だよ、未遂! 風呂壊れてたから、未遂だよ!!」
ため息を吐きながら、ビームサーベルを下ろすゼロ。ペンギーゴは歌詞を破り捨て、イワシ丼を注文した。
「正義は……かつ……いつだって……。…………ぶい」
お茶碗のご飯にイワシがそのまま載った代物を食べながら、ペンギーゴは満足そうに呟く。
ゼロはそれを気味悪そうに眺めた。
お茶碗のご飯にイワシがそのまま載った代物を食べながら、ペンギーゴは満足そうに呟く。
ゼロはそれを気味悪そうに眺めた。
彼女に拘る理由
702 名前:彼女に拘った理由[] 投稿日:2006/10/09(月) 17:40:03.49 ID:LjmDccxo0
彼女に拘った理由
彼女に拘った理由
「ア、アイ君……これ」
「……は………い?」
ハンター組織――本部に存在する施設の一つ食堂に、珍しいコンビがいた。
幸薄い二人、ペンギン型のレプリロイドのアイシー・ペンギーゴと、鷲型のストーム・イーグリードだ。
「……は………い?」
ハンター組織――本部に存在する施設の一つ食堂に、珍しいコンビがいた。
幸薄い二人、ペンギン型のレプリロイドのアイシー・ペンギーゴと、鷲型のストーム・イーグリードだ。
「きょ、今日も……可愛いね。そ、それじゃ、渡したから………失礼」
「は…………あ?」
イーグリードは慌しく質素な紙袋をペンギーゴに押し付けると、食堂を飛び出した。
「あの……前から……言いたかったんですけど……意味が……いっさい……わからない……」
少女の声は虚しく、遠くなるイーグリードの背中を叩いた。
「は…………あ?」
イーグリードは慌しく質素な紙袋をペンギーゴに押し付けると、食堂を飛び出した。
「あの……前から……言いたかったんですけど……意味が……いっさい……わからない……」
少女の声は虚しく、遠くなるイーグリードの背中を叩いた。
「こんにちは、アイちゃん」
「あ………エックス。ど……うも…ね」
食堂に来たエックスはペンギーゴに話しかける。彼は彼女の腕に抱かれた紙袋を見とめた。
「何、それ?」
「イーグリードが………渡して……きた」
ペンギーゴは、紙袋を小さな腕で振ってみせた。
「ふーん? プレゼントかな?」
特に興味がないように、エックスはチャーハンを頼み。ペンギーゴはイワシ丼を頼んだ。
「あ………エックス。ど……うも…ね」
食堂に来たエックスはペンギーゴに話しかける。彼は彼女の腕に抱かれた紙袋を見とめた。
「何、それ?」
「イーグリードが………渡して……きた」
ペンギーゴは、紙袋を小さな腕で振ってみせた。
「ふーん? プレゼントかな?」
特に興味がないように、エックスはチャーハンを頼み。ペンギーゴはイワシ丼を頼んだ。
「開けて……ないけど………ぬいぐるみ。多分……」
「はー。出張のお土産かなぁ?」
チャーハンを蓮華で丁寧に食べる姿と、お茶碗にイワシが載った代物を食べる姿。
イワシ丼を素早く食べ終え、ペンギーゴは席を立つ。
「違うと思う………。これで………127回目………だから」
不機嫌な顔をする彼女は、帰り際にそう言った。
「…………………は?」
「はー。出張のお土産かなぁ?」
チャーハンを蓮華で丁寧に食べる姿と、お茶碗にイワシが載った代物を食べる姿。
イワシ丼を素早く食べ終え、ペンギーゴは席を立つ。
「違うと思う………。これで………127回目………だから」
不機嫌な顔をする彼女は、帰り際にそう言った。
「…………………は?」
703 名前:彼女に拘った理由[] 投稿日:2006/10/09(月) 17:41:16.73 ID:LjmDccxo0
「あり……え……ない」
廊下を歩きながら、紙袋の封を切る。案の定、中身はぬいぐるみだった。
ブチ柄の猫がこちらを見つめる。
「なにが……目的……なの……」
自分より幾つか年上のレプリロイドの思考に、ペンギーゴは恐怖した。そして携帯が鳴る。
「あり……え……ない」
廊下を歩きながら、紙袋の封を切る。案の定、中身はぬいぐるみだった。
ブチ柄の猫がこちらを見つめる。
「なにが……目的……なの……」
自分より幾つか年上のレプリロイドの思考に、ペンギーゴは恐怖した。そして携帯が鳴る。
[from:変な女 件:暇であろうか? 本文:可愛らしいブティックを見つけた。日曜日に私と一緒に行かないか?]
「何故……わたしを………誘う…」
ペンギーゴの交流関係は狭い。一番親しいのはエックスだし、貧乳クラブのメンバーぐらいしか友人は居ない。
イーグリードとは、同じハンター組織というだけで、ほんとど会話すらした事がないはずだ。
「新妻は………多忙なんで…………辞退いたします……ごめん……なさい………送信、と」
ペンギーゴの交流関係は狭い。一番親しいのはエックスだし、貧乳クラブのメンバーぐらいしか友人は居ない。
イーグリードとは、同じハンター組織というだけで、ほんとど会話すらした事がないはずだ。
「新妻は………多忙なんで…………辞退いたします……ごめん……なさい………送信、と」
本部の庭園にあるベンチに座り、ペンギーゴは大いに悩んだ。
「こんなに……わたしの……理解を……超えるのは……初めて……」
手にした、おしるこをすすり、背もたれにだらなく寄りかかる。心地よい風が、茶色のショートスタイルを揺らした。
「事件は……リアルタイムで………起こってる……やつの家を………調べ…よう」
「こんなに……わたしの……理解を……超えるのは……初めて……」
手にした、おしるこをすすり、背もたれにだらなく寄りかかる。心地よい風が、茶色のショートスタイルを揺らした。
「事件は……リアルタイムで………起こってる……やつの家を………調べ…よう」
謎多きレプリロイドの家に、ペンギーゴは向かう。
ハンター組織に与えられた一宅は、ペンギーゴもイーグリードのも大した変わりは無かった。
「見た目は………普通だけど……。ん……しょ……と」
庭から侵入し、背伸びをすると、小さな窓から中の様子を覗こうとする。
ハンター組織に与えられた一宅は、ペンギーゴもイーグリードのも大した変わりは無かった。
「見た目は………普通だけど……。ん……しょ……と」
庭から侵入し、背伸びをすると、小さな窓から中の様子を覗こうとする。
――目に悪くなるようなハウスカラー。ひな壇のような家具で、並べられるぬいぐるみの山。
ペンギーゴは我が目を疑った。
ペンギーゴは我が目を疑った。
「な……んだ………これは……」
花柄の壁紙が四方に張られている。
「あー! やっぱり、可愛いなぁコレ!!」
リビングの床を横転しながら悶える姿がいる。ペンギンのぬいぐるみを抱える――イーグリードだ。
花柄の壁紙が四方に張られている。
「あー! やっぱり、可愛いなぁコレ!!」
リビングの床を横転しながら悶える姿がいる。ペンギンのぬいぐるみを抱える――イーグリードだ。
704 名前:彼女に拘った理由[] 投稿日:2006/10/09(月) 17:42:44.60 ID:LjmDccxo0
「まて……まて……これは……ない…よ? イーグリードは……普通の…奴だと……思ってたのに……」
ペンギーゴは青ざめながら、家を後にしようとする。
「きゃー!」
その背が黒に翳る。
「まて……まて……これは……ない…よ? イーグリードは……普通の…奴だと……思ってたのに……」
ペンギーゴは青ざめながら、家を後にしようとする。
「きゃー!」
その背が黒に翳る。
「アイ君じゃないか!! や、やっぱり行きたくなったのか! そうなのか!? そうかそうか、よぉおし!」
その襟首を掴む者が居た。
いつのまにか家から出てきたイーグリドに薄青のマフラーが引っ張られ、ペンギーゴの身体が宙に浮く。
その襟首を掴む者が居た。
いつのまにか家から出てきたイーグリドに薄青のマフラーが引っ張られ、ペンギーゴの身体が宙に浮く。
「今日も可愛いなぁ………!」
「はな……して……変……態……。おまえは……異常だ……」
ズルズルと引きずられながら、悪夢の家に強制収用された。
「はな……して……変……態……。おまえは……異常だ……」
ズルズルと引きずられながら、悪夢の家に強制収用された。
「ばれてしまったのなら、致し方が無い。親友にも話さなかったが、私は可愛いものが好きなんだ!!」
「ゼロには………イレギュラーの事とか……話す前に、先にそれを……話したほうが良い……お互いのために」
イーグリードは両手を部屋に広げながら、ペンギーゴに告白した。
「ゼロには………イレギュラーの事とか……話す前に、先にそれを……話したほうが良い……お互いのために」
イーグリードは両手を部屋に広げながら、ペンギーゴに告白した。
「わ、私はね、君を初めて見たときから目をつけていたんだ!! とっても可愛いからね、ちっちゃくて!!」
「……あなたの……性癖は……解ったから……帰っても良いよ……ね?」
部屋と目の前にいる鷲型レプリロイドを気味悪げに見つめながら、ペンギーゴは後ずさりをする。
「……あなたの……性癖は……解ったから……帰っても良いよ……ね?」
部屋と目の前にいる鷲型レプリロイドを気味悪げに見つめながら、ペンギーゴは後ずさりをする。
その進行方向の床板を、イーグリードの手刀が貫いた。弾ける木片が、少女の頬を叩く。
突然の凶行に、ペンギーゴは尻餅をつき、スカートの中身であるペンギンプリントの下着を披露した。
「こ、こんなのはどうかなー?」
泣き出しそうになるペンギーゴに、イーグリードはニコニコしながら黒い布を取り出した。
突然の凶行に、ペンギーゴは尻餅をつき、スカートの中身であるペンギンプリントの下着を披露した。
「こ、こんなのはどうかなー?」
泣き出しそうになるペンギーゴに、イーグリードはニコニコしながら黒い布を取り出した。
「アイちゃんは、性格的にも、こんなのが似合うと思うんだ。 ど、どう? キャラ黒いし」
両手に握られたのは、燕尾服にも似た、フリル付きの衣装だった。
「多大なる……お世話……。あと……アイちゃん……言う……な」
両手に握られたのは、燕尾服にも似た、フリル付きの衣装だった。
「多大なる……お世話……。あと……アイちゃん……言う……な」
705 名前:彼女に拘った理由[] 投稿日:2006/10/09(月) 17:43:41.06 ID:LjmDccxo0
「着て。着てみせて。私のために!」
「ことわる……から……ね? ねぇ……もう……おうち……かえして……」
ペンギーゴの嘆願は、破かれるダッフルコートの音で遮られた。
「着て。着てみせて。私のために!」
「ことわる……から……ね? ねぇ……もう……おうち……かえして……」
ペンギーゴの嘆願は、破かれるダッフルコートの音で遮られた。
生地が羽の様に舞う部屋で、幼い肢体が露わになる。
まな板のように薄い胸を右腕で隠しながら、ペンギーゴは床を這った。
「さぁ、アイ君。これを着るのだ……」
「……い……やぁ……」
「イレギュラーはねぇ、趣味もイレギュラーなんだよ!」
まな板のように薄い胸を右腕で隠しながら、ペンギーゴは床を這った。
「さぁ、アイ君。これを着るのだ……」
「……い……やぁ……」
「イレギュラーはねぇ、趣味もイレギュラーなんだよ!」
イーグリードの家に狂声が響き渡る。ペンギーゴはよく解らない液体にまみれながら、泣いていた。
「あははははははは!! ひゃはははははははははは!!」
「もう……やめて……。助けて……エックス……」
「あははははははは!! ひゃはははははははははは!!」
「もう……やめて……。助けて……エックス……」
「おかえりー、アイちゃん。…………どうしたの?」
「エックス……少女は……ね。男の……知らない……ところで……女に……なる時も…あるもの……よ?」
「エックス……少女は……ね。男の……知らない……ところで……女に……なる時も…あるもの……よ?」
最後の手段
725 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2006/10/09(月) 18:15:21.20 ID:U6oQeFer0
「Zzz… むにゃむにゃ…」
「…はっ! しまった…寝過ごした… お魚屋さんの…特売の時間… 終わって…しまう…」
「Zzz… むにゃむにゃ…」
「…はっ! しまった…寝過ごした… お魚屋さんの…特売の時間… 終わって…しまう…」
トテトテトテ
「だめ、わたし、走るの… 苦手… 間に合わ…ない・・・ はぁ、はぁ…
しょうがない、最後の手段… 使いたくは…なかったけど… よしっ」
しょうがない、最後の手段… 使いたくは…なかったけど… よしっ」

新妻アイちゃん in その3(実質4)-1
499 名前:新妻アイちゃん[] 投稿日:2006/10/15(日) 23:36:55.34 ID:lCj+7ug/0
新妻アイちゃん
新妻アイちゃん
こんにちは……。最近…妻の地位が揺らいでる……アイです。
イワシ入り………カレーの材料……は買った……から……家に帰る。
もう……夕方だね……。商店街が真っ赤だよ。
そういえば……今時、商店街なんか珍しいよね……。レトロなのは……好き。
もう……夕方だね……。商店街が真っ赤だよ。
そういえば……今時、商店街なんか珍しいよね……。レトロなのは……好き。
「奥さん、今日はメロンが安いよ!!」
「イワシ……下さい……」
「………………………………………………」
またも果物屋さんに、新妻っぽい事をアピール。
感動のあまり、絶句してるね。…………別に……わたしは……苦しくなんか………ない…よ?
「イワシ……下さい……」
「………………………………………………」
またも果物屋さんに、新妻っぽい事をアピール。
感動のあまり、絶句してるね。…………別に……わたしは……苦しくなんか………ない…よ?
『竜巻!! あなたの晩御飯!!』
電化製品を扱うお店の前を通ると、嫌な声が聞こえるよ。
ショーウィンドォに並ぶテレビ、鷲型の女がアップで映る。
電化製品を扱うお店の前を通ると、嫌な声が聞こえるよ。
ショーウィンドォに並ぶテレビ、鷲型の女がアップで映る。
『今日もちっちゃいレプリロイドの家の晩御飯を、クワクワッと乱入しちゃいますね!』
だから仕事選べよ、イーグリード……。というか……スポンサーは……誰だよ。
だから仕事選べよ、イーグリード……。というか……スポンサーは……誰だよ。
『そこまでだ、イレギュラー!!』
変な女が誰かの家の扉に手をかけようとした所に、真っ黒な奴が出てきた。
同業者………。ハンター……だ……ね。
変な女が誰かの家の扉に手をかけようとした所に、真っ黒な奴が出てきた。
同業者………。ハンター……だ……ね。
500 名前:新妻アイちゃん[] 投稿日:2006/10/15(日) 23:37:43.52 ID:lCj+7ug/0
『また、お前か!? 何度、私の邪魔をすれば気が済む!!』
『悪いがお前を捕獲する。言葉上の意味では無く、お縄につけ!!』
本当に……縄を取り出して、捕縛してる……よ? 特Aを……簡単に捕まえるなんて、やる……ね。
『悪いがお前を捕獲する。言葉上の意味では無く、お縄につけ!!』
本当に……縄を取り出して、捕縛してる……よ? 特Aを……簡単に捕まえるなんて、やる……ね。
『何故だぁ!! 私は只、晩御飯を食べたいだけなのに!! ――性的な意味で!!』
これ……全国……ネットだよね? 頭……痛い……。
これ……全国……ネットだよね? 頭……痛い……。
『少々、お見苦しい映像が流れた事を、ハンター本部が謝罪いたします』
映像が変わって、オールバックの老人が出てきた。スポンサーはハンターか……。
憎き…………ケイン。恨みは忘れないから……ね。
映像が変わって、オールバックの老人が出てきた。スポンサーはハンターか……。
憎き…………ケイン。恨みは忘れないから……ね。
「これ、美味しいんですよ!! どうぞ!! 食べて下さい!!」
エックスとの素敵同棲生活ハウスに帰るために、バスに乗る……。
また、聞き覚えの……ある声が……耳に入った……ね。
「まぁ、カメリーオさん。ありがとうなのですよー」
エックスとの素敵同棲生活ハウスに帰るために、バスに乗る……。
また、聞き覚えの……ある声が……耳に入った……ね。
「まぁ、カメリーオさん。ありがとうなのですよー」
前の席に、同僚の二人が座ってる……。
あんまり面識ないけど………かなりコアな……キャラなのは知ってる……。
「これは、見たことないのですね。何ていう食べ物なのですよ?」
カメリーオがオクトパルドに、何か渡した……。良い匂い……だね……。
あんまり面識ないけど………かなりコアな……キャラなのは知ってる……。
「これは、見たことないのですね。何ていう食べ物なのですよ?」
カメリーオがオクトパルドに、何か渡した……。良い匂い……だね……。
「たこ焼きです!! おいしいですよ!!」
…………………おい……。
「はい………?」
「たこ焼きです!! とっても、とっても美味しいですよ!!」
本当に………空気読めない子…………だ。
…………………おい……。
「はい………?」
「たこ焼きです!! とっても、とっても美味しいですよ!!」
本当に………空気読めない子…………だ。
501 名前:新妻アイちゃん[] 投稿日:2006/10/15(日) 23:38:54.09 ID:lCj+7ug/0
いたた……バスが‘何故か’吹き飛んだよ……?
この街は楽しい……ね。……別に……わたしは……苦しくなんか………ない…よ? ほんとだよ?
いたた……バスが‘何故か’吹き飛んだよ……?
この街は楽しい……ね。……別に……わたしは……苦しくなんか………ない…よ? ほんとだよ?
「やっと………ついた……」
歩くのは、ちょっと苦手。運動できるように……なりたいな……。
体力なかったら……もし夜なんかに………ね? 当分……ないかも……しれないけど……。
「んしょ……」
冷蔵庫に買った物を入れるよ……。実は、部屋の方が……冷蔵庫より寒いんだけどね……。
歩くのは、ちょっと苦手。運動できるように……なりたいな……。
体力なかったら……もし夜なんかに………ね? 当分……ないかも……しれないけど……。
「んしょ……」
冷蔵庫に買った物を入れるよ……。実は、部屋の方が……冷蔵庫より寒いんだけどね……。
一通り入れたら……次は何をしようかな……。
録画した、ボスんちを観るのも良いしね………。一応、テレビを付けるよ。
うーん……ニュースばっか……。夕方のテレビって、ほんと詰まんないね。
『竜巻――』
消したよ……。
録画した、ボスんちを観るのも良いしね………。一応、テレビを付けるよ。
うーん……ニュースばっか……。夕方のテレビって、ほんと詰まんないね。
『竜巻――』
消したよ……。
そうだ……ボディブレードでブンブン回そう。
………胸が大きくなる可能性が無きにしもあらず、とのクラブからの報告だ。
「ぶんぶん………」
5分で疲れたよ……。……わたしの体格と、器具の大きさが合わないね……。
………胸が大きくなる可能性が無きにしもあらず、とのクラブからの報告だ。
「ぶんぶん………」
5分で疲れたよ……。……わたしの体格と、器具の大きさが合わないね……。
こうして見ると……主婦らしいでしょ……?
夕方はだいたいこんな感じ……。
最近、新妻じゃなくて幼な妻では? とか……言われちゃう…アイでした……。
夕方はだいたいこんな感じ……。
最近、新妻じゃなくて幼な妻では? とか……言われちゃう…アイでした……。
別に……わたしは……苦しくなんか………ない…よ?
新妻アイちゃん in その3(実質4)-2
561 名前:新妻アイちゃん[] 投稿日:2006/10/16(月) 06:52:55.18 ID:1aGPJPJU0
新妻アイちゃん
新妻アイちゃん
こんばんは………。最近……性格から……地雷とか……言われてるんじゃないか…と悩む……アイです。
リビングの時計が8時を指してる………もうすぐエックスが帰って……くるね。
ボディブレードで疲れて……わたしは今、ソファで寝転んでるよ。
ボディブレードで疲れて……わたしは今、ソファで寝転んでるよ。
『商店街通りのバスが突如爆発。現在ハンターが原因を追究――』
おそらく………奴の番組は終わったと思ったので、テレビを見てるよ……。
この時間に……ニュース番組って……珍しいよね……。でも……事件が多いこの街では……別に普通な事だ……よ。
この時間に……ニュース番組って……珍しいよね……。でも……事件が多いこの街では……別に普通な事だ……よ。
『山峡でマンドリル型の幽霊!? 泥まみれの女型が深夜に徘徊――』
早く帰ってこないかなぁ……。
……おせんべいが美味しい。ばん御飯前なのに、我ながら悪い……女。
イワシ入りカレーは……もう作って……寝かせて……あるよ。エックスが……帰ってくるだけ……。
……おせんべいが美味しい。ばん御飯前なのに、我ながら悪い……女。
イワシ入りカレーは……もう作って……寝かせて……あるよ。エックスが……帰ってくるだけ……。
「ただいまー」
おっと……帰ってきた……。
玄関まで行くのも……好感度アップに……かかせない……ね? 寝転んでちゃ駄目だ……。
「おかえり……お疲れ……さま……」
とてとて、と玄関まで歩く。……エックスが帰ってきたんだぁ……やっぱり……嬉しい。
おっと……帰ってきた……。
玄関まで行くのも……好感度アップに……かかせない……ね? 寝転んでちゃ駄目だ……。
「おかえり……お疲れ……さま……」
とてとて、と玄関まで歩く。……エックスが帰ってきたんだぁ……やっぱり……嬉しい。
「ただいまー、アイちゃん。独りで大丈夫だった?」
靴を脱ぎながら……エックスが言う。
いつもの台詞だけど……優しいね……エックスは。
でも……今日は……大丈夫かと言えば……正直……微妙だね。あのタコと電波め……。
靴を脱ぎながら……エックスが言う。
いつもの台詞だけど……優しいね……エックスは。
でも……今日は……大丈夫かと言えば……正直……微妙だね。あのタコと電波め……。
562 名前:新妻アイちゃん[] 投稿日:2006/10/16(月) 06:53:45.01 ID:1aGPJPJU0
「うん……大丈夫………」
これは………ついていい……嘘……だよ……ね?
これは………ついていい……嘘……だよ……ね?
「そう、良かった。はい、これお土産ね」
そう言って、箱が渡された……。うーん………なんだろ……ね?
………開けてみる。
そう言って、箱が渡された……。うーん………なんだろ……ね?
………開けてみる。
「わぁ………シュークリーム……」
ちいさい箱には、黄色の生地のお菓子が入ってた……。
ちいさい箱には、黄色の生地のお菓子が入ってた……。
「甘いの好きだよね? 晩御飯たべたら、一緒にたべよ」
「うん……ありがと……ね…」
微笑むエックス。わたしも……不器用ながら………笑みを返した……。
「うん……ありがと……ね…」
微笑むエックス。わたしも……不器用ながら………笑みを返した……。
「嬉しいな。今日は、カレーなんだ?」
ご飯の時間。食卓に出したカレーを見て、エックスが喜ぶ。おお……げさ…だ……ね?
ご飯の時間。食卓に出したカレーを見て、エックスが喜ぶ。おお……げさ…だ……ね?
「おいしい、おいしい」
本当に嬉しそうに、食べるね……。愛情をこめて……作ったかいが…あるもの。
本当に嬉しそうに、食べるね……。愛情をこめて……作ったかいが…あるもの。
『今、ちまたで流行の〝ふんどし"。その、魅力について――』
『不不不………私にそれを聞くのかね。話すと長くなるが――』
『不不不………私にそれを聞くのかね。話すと長くなるが――』
リビングのBGMとして……不愉快なニュースが流れるけど………気にしない。
一度穿いて、エックスに見せたけど……結果は思い出したくない………。
「おいしいんだけどさ……」
ニュースを逸早く、聴覚から遮断しているエックスが突然口を開いた。
一度穿いて、エックスに見せたけど……結果は思い出したくない………。
「おいしいんだけどさ……」
ニュースを逸早く、聴覚から遮断しているエックスが突然口を開いた。
563 名前:新妻アイちゃん[] 投稿日:2006/10/16(月) 06:54:26.03 ID:1aGPJPJU0
「うん……? どうかしたの?」
「なんで、イワシを丸ごと入れるの? 冷たくて、生で、いろいろ微妙なんだけど」
…………………なんて事。未来の夫婦内に亀裂が。
このイワシの……良さが………解らないとは………。
「うん……? どうかしたの?」
「なんで、イワシを丸ごと入れるの? 冷たくて、生で、いろいろ微妙なんだけど」
…………………なんて事。未来の夫婦内に亀裂が。
このイワシの……良さが………解らないとは………。
「………駄目? うーん…………焼けば………いいのかな………?」
「…………………………………………いや、もう気にしないで」
難しい……。男の人の考えって。
「…………………………………………いや、もう気にしないで」
難しい……。男の人の考えって。
『ファーストフード店で、ハンターがメカニロイドを突然捕縛!? 本部に直撃取材――』
「ごちそうさまでした。おいしかったよ、アイちゃん」
「おそ……まつ………さま」
おいしかったよ、アイちゃんって何だか卑猥だね………。はぁ…………。
「おそ……まつ………さま」
おいしかったよ、アイちゃんって何だか卑猥だね………。はぁ…………。
ポーン、と時計とは別に壁にかかる通信端末から………電子音がなる。
「あ、電気代の請求書だ」
席を立つエックスが、端末を操作して情報を読み込んだ。端末から………情報が紙面として出る……。
「あ、電気代の請求書だ」
席を立つエックスが、端末を操作して情報を読み込んだ。端末から………情報が紙面として出る……。
「ア、アイちゃん………」
請求書を読んだエックスが顔引きつらせて、こっちを向く。
請求書を読んだエックスが顔引きつらせて、こっちを向く。
「電気代、32万2543円って……。何をどうしたら、こうなるの? いや、この部屋の温度なんだけどさ」
「うわぁ………」
そういえば、変態が消えたせいで…………電気代は直払いになったんだった………。
「うわぁ………」
そういえば、変態が消えたせいで…………電気代は直払いになったんだった………。
564 名前:新妻アイちゃん[] 投稿日:2006/10/16(月) 06:54:59.50 ID:1aGPJPJU0
「――アイちゃんの体調を考えたら、これぐらいは仕方がないのかなぁ」
うぅ、申し訳ない………。温度はちょっと、上げるようにしよう……。
「――アイちゃんの体調を考えたら、これぐらいは仕方がないのかなぁ」
うぅ、申し訳ない………。温度はちょっと、上げるようにしよう……。
『竜巻!! どっちの料理――』
節電のため、テレビは消した。
節電のため、テレビは消した。
わたし達は、あんまり夜更かししない……。
これから……互い違いに……お風呂に入って、早く寝るような感じになる……。
健康的な生活……でしょ?
これから……互い違いに……お風呂に入って、早く寝るような感じになる……。
健康的な生活……でしょ?
ごはん時は………こんな………感じ。
なかなか………幸せな……アイでした………。
なかなか………幸せな……アイでした………。
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