『小動物がやってきた』
○上空○
ウィッチ「こんな幼い子を戦場に駆り出さないといけないなんて、本当に情けないわ」
俺「Zzz……」スヤスヤ
膝の上ですやすやと寝息を立てる少年の頭をなでながらウィッチは自分の無力さに苛立っていた
これから
最前線には長年戦ってきた自分ではなく、ついこのあいだウィッチになったばかりの10歳にも満たないこの少年が派遣される
ウィッチ「私達にもう少し力があったらこの子が戦う必要なんてなかったのに」
何度目のため息だろうか。飛べるだけで固有魔法を持たない自分が嫌になってくる
自分が代わりにに戦えたら……
パイロット「ウィッチ軍曹。目的地が見えてきましたよ。間もなく着陸するのでベルトを」
ウィッチ「わかったわ。俺君、起きて。もうつくわよ」
俺「……」フワァ~
ウィッチ「俺君、よく眠れたかしら」
俺「……」コクコク
ウィッチ「それはよかったわ。もうすぐ目的地だからベルトを締めるわよ?」
俺「……」コクコク
ウィッチ「お利口さんね、少しだけの間だから我慢してね」
俺「……」コクコク
ウィッチ「これでよし。ベルトを締めたからもう着陸してもいいわよ」
パイロット「それでは着陸します」
…
…
○滑走路○
ウィッチ「ヴィルケ中佐、補充人員1名到着いたしました。これが資料となっています」
ミーナ「長旅お疲れ様でした。ようこそ第501統合戦闘航空団へ。……ごめんなさい、資料がなくて名前がわからないわ」
ウィッチ「私はウィッチ軍曹です」
ミーナ「ウィッチ軍曹、こらからよろしくお願いします。それと、さっきからあなたの後ろに隠れているのは弟さんかしら?」
俺「……」ジー
ウィッチ「あっ、補充人員はわたしでなくてこの子になります」
ミーナ「えっ、まだこんな小さなこが……立ち話もなんですので、まずは私の部屋へ行きましょうか」
ウィッチ「わかりました。さ、俺君もいくよ」
俺「……」コクコク
ミーナ「先ほどから気になっていたのですが。耳と尻尾は?」
ウィッチ「この子はまだ上手く魔法力を制御できていないみたいで使い魔が常にでちゃってるんですよ」
ミーナ「だいじょうぶなのかしら?」
ウィッチ「ただ単に耳と尻尾が出てるだけという検査結果でしたので大丈夫です。それに喋れないこの子の気持ちが耳と尻尾の動きでわかりますから」
ミーナ「それなら大丈夫そうね、細かな事は後で資料をみさせてもらうとして、先に隊員へ紹介してしまいましょう」
ウィッチ「私も同席してもいいでしょうか。この子は凄い
人見知りで……」
ミーナ「ええ、勿論構わないわ」
ウィッチ「ありがとうございます」
ミーナ「俺君、今からこれから一緒に過ごす事になるお姉さんたちを紹介するからついて来てくれるかしら?」
俺「……」コクコク
ミーナ「それではブリーフィングルームへ移動しましょう」
…
…
○ブリーフィングルーム○
<ざわ… ざわ… ざわ… ざわ…
ミーナ「皆さん静かに。これから我が501統合戦闘航空団へ新たに配属されることとなった人を紹介します」
…
…
宮藤「いいオッパイだよ!」
リーネ「よしかちゃん……」
サーニャ「綺麗な人……」
エイラ「サーニャ、何を言ってるんダ!」
…
…
ミーナ「さ、俺君。隠れてないででていらっしゃい」
俺「……」コソコソ
ミーナ「この子が配属される事になった俺少尉です」
バルクホルン「まだ子供じゃないか!」カワイイナァ
シャーリー「おいおい本当に大丈夫か?」
ウィッチ「少なくともこの子は並のウィッチよりは確実に活躍できますよ」
エーリカ「誰?」
ウィッチ「私はこの子の世話係をしていたウィッチ軍曹です。喋れないこの子はの代わりに質問に答えます」
坂本「俺少尉から生えてる耳と尻尾はなんなんだ?」
ウィッチ「使い魔ですよ。ヴィルケ中佐には説明しておいたので大丈夫だとはおもいますが、この子のコミュニケーションの手段だと思ってください」
ペリーヌ「見たところ犬のようですわね。犬の感情表現と同じと思えばよろしいのかしら?」
ウィッチ「はい、そう思ってもらって結構です。今は戸惑ってるみたいですね」
ルッキ「どうして俺はしゃべんないのー?」
ウィッチ「ちょっと昔起こった事故以来ショックで喋れなくなってしまって…」
ミーナ「ウィッチ軍曹もここに残る事になるのかしら?」
ウィッチ「いえ、私はもう少ししたらもどらないといけないので……皆さん俺君のことをどうかよろしくお願いします」
バルクホルン「任せておけ!」
リーネ「また始まりましたね、バルクホルン大尉の悪い癖」
シャーリー「あたしに任せておけおきなよ。ルッキーニで子供の扱いはなれてるからなー」
バルクホルン「いいや、ここは私だ」
シャーリー「バルクホルンに任せたら堅物になっちまうからなー」
バルクホルン「ルッキーニで我慢しろ!」
ミーナ「そこまでよ二人とも。そこは俺少尉にだって選択権があります」
バルクホルン「わかった」
シャーリー「はーい」
…
…
ウィッチ「私はそろそろ戻らないと……俺君、ここの人たちは優しいからね」
俺「……」ギュゥゥゥ
ウィッチ「だめよ?わがまま言っちゃ」
俺「……」フルフル
ウィッチ「もう……困った子ね。また今度会いに来てあげるから。わがまま言わないで」
俺「……」コクコク
ウィッチ「お利口さんね。私のかわりにあのお姉さんたちに甘えてもいいし、多分優しくもしてくれるから頑張るのよ」
俺「……」コクコク
ウィッチ「改めてお願いします。どうか俺君にことをよろしくお願いします」
ミーナ「大丈夫よ。小さい子が好きな子もおおいから、任せて頂戴」
ウィッチ「ありがとうございます……それじゃあ俺君、みんなに迷惑かけないのよ?ちゃんと寝る前は歯をみがくのよ?あとはえーっと…」
ミーナ「ウィッチ軍曹、大丈夫ですからあなたも落ち着いて」
ウィッチ「すみません…長い間面倒を見て来たのでつい…それではお願いします。俺君、またね」
俺「……」バイバイ
…
…
俺「……」シュン
シャーリー「俺、あたしがウィッチ軍曹の代わりになってやるよー。こい!」
俺「!」タッタッタッ ギュッ。パタパタパタパタ
シャーリー「いい子だなー俺は」
エーリカ「はち切れんばかりに尻尾振ってるよー」
坂本「あれは喜んでいるな」
ルッキ「それあたしのーーー!」
俺「」ビクッ
シャーリー「こらルッキーニ!」
ルッキ「あたーしーのーあーたーしのー」
シャーリー「仕方ないなあ、もう」
俺「」キョロキョロ
宮藤「次を探してますよ!」
俺「!」キュピーン! タッタッタッ ギュッ
リーネ「きゃっ、俺君くすぐったいよう」
俺「♪」パタパタパタパタ
エイラ「次はリーネになついたぞ」
リーネ「でも子犬みたいでかわいいかも」ナデナデ
宮藤「俺君、それは私のオッパイ!」
俺「」ビクッ
リーネ「あっ、よしかちゃん!」
宮藤「ごめんリーネちゃん。どうしても我慢できなくて……」
リーネ「仕方ないよしかちゃん……」
俺「」キョロキョロ
エイラ「次は誰ダ?」
俺「」キュピーン!タッタッタッ
宮藤「坂本さんのところへ向かってる!」
坂本「んむ……えいっ」デコピン
俺「」イタイ
ミーナ「ちょっと美緒!なんてことするの!」
坂本「はっはっはっ!ついな!」
俺「」キョロキョロ
エーリカ「こっちにおいでー」
俺「」タッタッタッ ギュッ
エーリカ「お利口さんだねー」
俺「」シュン……
ペリーヌ「あら?反応が違いましてよ?」
俺「」キョロキョロ タッタッタッ
サーニャ「こっちに来たわよ、エイラ」
エイラ「ダメだーーーーーー!サーニャをそんな目でみんなーーーーーーー!」
俺「」ビクッ
サーニャ「エイラ、何やってるの?駄目じゃない…」ニラミツケ
エイラ「私はただサーニャをまも……まもろ……」シュン
俺「」キョロキョロ タッタッタッ ギュッ
ミーナ「あら、俺君は私でいいのかしら」
俺「♪」パタパタパタパタ
坂本「よくなついてるじゃないか」
宮藤「まるで本当のお母さんみたいです」
ミーナ「あら、宮藤さん何が言いたいのかしら?」
宮藤「な、なんでもありまでん!」
バルクホルン「」ジーーーーーーーーー
ミーナ「もう、仕方ないわね。でもこの子可愛いわね……」ナデナデ
バルクホルン「ミーナ!私にもその可愛い生き物を抱かせてくれ!」ハァハァ
ミーナ「俺君、あそこのお姉さんにところにもいってあげられるかしら?」
俺「」ジーーーーーーーコクコク
バルクホルン「さあ、お姉ちゃんの胸に飛び込んでくるんだ!」ハァハァ
俺「」ギュッ
バルクホルン「ハァハァ、ナデナデしてもいいのか?クンカクンカしてもいいのか?ペロペロしてもいいのか?」トリアエズナデナデ
俺「」パタパタパタパタ
ミーナ「トゥルーデ、なでなでまでにしておきなさい」
バルクホルン「そうだな!まだクンカクンカやペロペロは早いな!」
シャーリー「俺はなついてるみたいだけど、変な気をおこすなよー」
バルクホルン「変な気など起こすものか!」ハァハァ カアイイヨ コレハワタシノオトウトニチガイナイ
ミーナ「俺君はひとまず大丈夫そうね、美緒、俺君の資料を一通り見ておきましょう」
美緒「そうだな、お前たちあまり俺をいじめるんじゃないぞ?」
<ハーイ
俺「!?」
バルクホルン「あっ、どこへ行くっ」
ミーナ「あら?俺君どうしたのかしら?」
俺「」ギュゥゥゥ
ミーナ「私はこれからお仕事があるの、離れてくれないかしら」
俺「」フルフル
坂本「どうやらミーナのことが気に入ったようだな」
ミーナ「仕方ないわね……俺君の資料だから大丈夫そうね。一緒にいらっしゃい」
俺「」パタパタパタパタ
バルクホルン「ミーナ!私も行くぞ!」
ミーナ「はぁ…もう勝手にして頂戴」
最終更新:2011年07月19日 20:14