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父と子の10話「俺に斬れない物は無い」

おれ「……」ぐっ

おれ「……」ぐっ。ぐっ。ぐっ

俺「んー?何やってんだ?」

おれ「父さんべつに父さんの真似をしてるわけじゃなくてちょっとガッツポーズをしてただけで」

俺「ああ。あれか……。こうやるんだよこう」ぐぐっ


アフリカ

友「今日も絶好調。ネウロイめ、また三日月宗近たんの錆にしてくれる」

ネウロイ「ぽ」
ネウロイ「ぽ」
ネウロイ「ぽ」
ネウロイ「ぽ」
ネウロイ「-」
ネウロイ「ん」

マルセイユ「友、今日はやけにすごいな。何かいいことでもあったか?」

友「おっかしーな……まさか…な」

俺「うん。これでざっと6体ってとこかな……?」

おれ「父さんは冗談がうまいな~」

俺「……まーな。美緒ちゃん達が話してたのも作り話だ。少しは気が晴れただろ?」

おれ「うん。ありがとう父さん。楽しい話だったよ?」

俺「そーだろそーだろ。おれよ、最前線での苦しい戦いの中でも常にユーモアは忘れちゃいけねえよ」

おれ「うん!」


坂本「おーい、俺はいるか?アフリカから友という奴が通信してきているぞ?」

俺「おっ友がか。何かいい事でもあったのかな?まさかついに彼女が出来たってのろけ話じゃないだろうな……」

坂本「お前の友人なんだろう?どうせろくな奴じゃ……」

俺「まーろくな奴じゃねーな」

===
==

俺「おーう友。はるばるアフリカから通信なんて俺が恋しくなったか?」

友「お前なんて恋しくねーし。お前……あれやったのか?」

俺「あれ?あれじゃ何の事かわかんねーぞ」

友「あれだよあれ。ぐぐっとかしなかったか?目の前のネウロイが急にぽぽぽぽーんしたからまさかとおもってな」

俺「あー……やった。倅が見たがってたからなー」

友「倅!?お前いつの間に子供なんて、まてどうしたら1月ちょっとで子供なんてできんだよ。お前童貞だろ?」

俺「童貞で悪いか童貞」

友「うっせ!それで倅ってどういうことだよ?」

俺「聞いて驚くなよ?なんだか未来から来た。俺と美緒ちゃんの息子だってさー」

友「はぁ?何?お前あの坂本少佐とできてるわけ?」

俺「全然。アタックしてもあしらわれてばっかだぜ?本当に俺の息子なのかわからねーけど、形見として童子切と烈風丸もってたからそうなんだろうってことになった」

友「まて。形見ってどういうことだよ」

俺「なんか俺そろそろ死ぬらしいわ。もしかするとお前との決着付けられないかもしれねーわ」

友「おいおい、勝ち逃げする気かよ……」

俺「まてまて。俺だって死ぬ気なんてねーしお前との決着もつけてーよ。でも未来じゃそろそろ俺は……って話」

友「そんな糞みたいな未来変えてやれよ。死ぬ運命くらい軽く斬り捨ててやれよ」

俺「流石に無理だろー。空間とかならいけたけど流石に運命まではちょっとなー」

友「空間を斬ったということは完成したのか?」

俺「一応なー。あとはハート型にくりぬければ完全に完成かな」

友「別にハート型でなくても……」

俺「いやいや、それ重要なんだわ。マジで重要だから」

友「あっそ……俺も完成させたから次会うときは俺が勝たせて貰うぜ?」

俺「……楽しみにしてるぜ?俺だって負ける気はしねーけどな」

友「おう。それじゃとっととネウロイの巣を斬り捨てようぜ」

俺「そうだな。俺達に斬れないものなんてねーからな」

友「どっちが先にネウロイの巣つぶすか勝負するか?」

俺「おーけー。あっそうだ丁度いい機会だから一個頼み聞いてくんね?」

友「これで何度めだよ」

俺「頼むよ。今回で最後だし、これはお前にしか頼めそうにないことなんだわ」

友「はいはい。わかったよ、頼みはなんだ?ただし俺が出来る範囲で頼むぜ」

俺「あー、俺に何かあったらその時は倅を頼むわ。俺の代わりに剣を教えてやってくれ、なんせ俺の息子だから相当鍛え甲斐があるぜ?」

友「ちょっ、待てよ」

俺「それじゃー頼んだぜー?」がちゃっ



友「おい、俺。きいてんのか!」ツーツーツー

友「あいつ……」

===
==

坂本「もう終わったのか?」

俺「まーね。ホームシックで俺の声が恋しかったらしいわ」

坂本「その友ってやつは普通の奴なんだよな?」

俺「いたって普通の奴だよ。俺の生涯のライバルってとこかな?そして同門でもある。よく思えばいつもあいつと修行に励んでたわ。俺の青春周りは野郎ばっかりだったな……」

===
==

JNJN「ガタッ」

フェデリカ「どうしたの竹井。急に立ち上がって」

JNJN「今私のアンテナに何か反応が……」

フェデリカ「アンテナってなによ?竹井疲れているなら休んでもいいのよ?」

JNJN「おかしいわね……確かに今」

===
==

坂本「寂しい青春を送っていたようだな……」

俺「そういう美緒ちゃんこそどうなんだよー」

坂本「私か?私は……うん、恋の一つや二つはしてきたぞ?」

俺「へー」

坂本「なっ、なんだその目は!」

俺「だって、美緒ちゃん扶桑海事変までは……」

坂本「なっ」

俺「そのあともストライカーユニットのテストだったんだろ?」

坂本「くぁwせdrftgyふじこ」

坂本「どうしてそんなことまで!」

俺「俺がどうして北郷さんと面識が無いと思う?一応こう見えても扶桑最強の剣士の一角なのにあの軍神と面識が無いわけないだろ?」

坂本「盲点だった……」

俺「はっはっはっ」

坂本「だがストライカーユニットのテストをしていた所は周りは男性が圧倒的に多かったぞ?」

俺「くぁwせdrftgyふじこ」

坂本「恋の一つや二つ位……」

俺「なんだと……」

坂本「キス位は済んでいると思わないのか?お前だってその位」

俺「くぁwせdrftgyふじこ」

坂本「まだなのか……ふっ。似た物同士というわけか」

俺「何か言ったか?」

坂本「なんでもない。おれの所へ行くぞ?」

俺「待ってくれよ美緒ちゃん」

おれ「ふっ、はっ!」

シャーリー「おー相変わらずすごいなー。どうやったらそんな早く刀が振れるんだ~?」

おれ「それはちょっと特殊な方法で」

シャーリー「あたしにもそれできるか!」

おれ「できるようになるとは思いますけど、何年もかかるとおもいます」

シャーリー「なんだ、何年もかかるのかよー」

おれ「代わりにシャーリーさん。加速の魔法でも使ってみたらどうですか?」

シャーリー「あ、その手があったか~。いっちょやってみるか~」

おれ「はい。多分出来るとおもいますよ?」

シャーリー「それじゃーいくぜー?」ぶんっ。すぽっ。くるくるくる

シャーリー「あ。おれ、危ない!」

おれ「……」パシッ

シャーリー「おお~!?」

おれ「やっぱり無理があったみたいですね」

シャーリー「手からすっぽぬけちまったよー。おれが無事でよかったよかった。あれがシンケンシラハドリーってやつか~?」

おれ「そうですね。そういうことにしておいてください」

シャーリー「せっかくよさそうな案だったのになー」

おれ「この位できるようにならないと加速に耐えられなくてすっぽ抜けてしまうかもしれませんね」

シャーリー「どの位できるようになればいいんだー?」

おれ「人差し指と中指で柄を挟んで……こう振りぬける位にならないと」

シャーリー「むりだー。人差し指と中指だけじゃもてないなー」

おれ「すぐには無理でしょうね。これもまた血の滲むような努力が要ります」

シャーリー「うーん。諦めて基礎をがんばるかー」

おれ「そうですね。そうしたほうがいいでしょう」

バルクホルン「やっているな?私も混ぜてくれないか」

シャーリー「バルクホルン、お前も買ってきたのかよー」

バルクホルン「ふふっ、リベリアン。お前のそんな小さい刀と一緒にするなよ?」

おれ「バルクホルン大尉それはちょっと」

バルクホルン「なんだ。お前までそんなことを言うのか。ロマーニャで勝った時もそんなことを言われたぞ?」

シャーリー「なんだよその鉄板は……」

バルクホルン「竜が存在したら確実に仕留めるであろうといううたい文句だった」

おれ「それ刀じゃないですよ……」

バルクホルン「なにっ!?」

シャーリー「あはははは。刀を買いにいったんじゃないのかよ」

バルクホルン「ぐぬぬ。ならこっちを使うとするか……」

シャーリー「なんだ、もう1本あるのかよー」

バルクホルン「ああ。店主がこれも持って行けと持たせてくれた」

おれ「同田貫ですね。パワーのあるバルクホルン大尉には丁度いいかも」

バルクホルン「こんなものまるで枝を振っているようなものだ」ぶんぶんぶんぶん

シャーリー「うわすげー……」

おれ「力だけで無理やり振ってる……でもすごいや」

バルクホルン「そうだろそうだろう?この位楽勝だ」ぶんぶんぶん

俺「まだまだだなー」

バルクホルン「なにっ!?」

坂本「バルクホルン、それじゃ隙だらけだ。攻撃も当たらないし逆に攻撃されっぱなしになるぞ?」

バルクホルン「坂本少佐まで」

おれ「力任せに振ってもだめですよ」

シャーリー「そうだぞー。呼吸が大事なんだ」

バルクホルン「リベリアンまで……」

おれ「バルクホルン大尉も刀を使おうと思うなら一から基礎を……」

バルクホルン「そうだな……基礎はどんなことでも大切だからな。おれ、私にも教えてくれないか」

おれ「はい。いいですよ?」

俺「へー。偉くなったもんだなー」

おれ「別に基礎を教える位なら俺にもできます。同上で友先生の代わりに師範をしたことだってあるんですから」

俺「そうかそうか。お前は友から剣を教わったんだったな」

おれ「はい。友先生から一から教わりました」

俺「それを聞いて安心したよ。友は俺との約束を守ってくれるらしい」

おれ「??」

俺「俺と友とのちょっとした約束さ」

===
==

数日後

おれ「あれからネウロイの襲撃のペースが全然落ちませんね……」

バルクホルン「ああ。みんなずいぶん疲れがたまっているだろうが頑張ってくれ」

シャーリー「いい加減にしてほしいよなー」

宮藤「見えてきましたよ!」

リーネ「今回は1体だけだからすぐに終わるかもしれませんね」

バルクホルン「1体だけだといって油断はするなよ?」

おれ「おれがまずは一発ぶちかまします!」

シャーリー「出来れば一撃で決めてくれるとありがたいなー」

バルクホルン「そうだが、無理はするなよ?」


おれ「はい。行きます……疾れ、飛燕剣!」ブオンッ


シャーリー「やったか?」

バルクホルン「いや、全くダメージが入っていないぞ?」

おれ「そんな。それじゃこれならどうだ!」

バルクホルン「おれ、一人で突っ込むな。危ないぞ!」



おれ「舎利子色不異空空不異色色即是空空即是色……」


おれ「奥義・極」


おれ「……刃が止められた!?」カキン

シャーリー「おれー、ネウロイが撃ってくるぞー!」

おれ「しまった。闘気の鎧で……」


バルクホルン「直撃したぞ。おれ、聞こえるか?おれ、応答しろ」

シャーリー「まさか今ので……」

おれ「ごほっ……何とか大丈夫です……ごほっごほっ」

バルクホルン「無事だったか」

おれ「……なんとか」

シャーリー「大丈夫なわけないだろう。こんなボロボロで。宮藤、おれを急いで治療してやってくれ」

宮藤「はい!」

バルクホルン「リーネ、あいつに弾丸をお見舞いしてやるんだ」

リーネ「バルクホルン大尉駄目です。さっきから弾丸も弾かれてしまいます……」

バルクホルン「銃もだめ。刀もだめ。ならこうだ!」ドコォ

シャーリー「殴っても駄目か……どうするんだよ!」

バルクホルン「応援を呼ぶしかないだろう。何度も同じ場所に弾丸を撃ち込めば少し位効果もでるはずだ」

===
==

ミーナ「応援が必要なようね。けど応援に行かせられる子は今は居ないわよ……」

俺「ここに居るじゃねーか」

坂本「ミーナ私たちが行こう」

ミーナ「美緒に俺さん駄目よ?おれさんと約束したもの」

俺「今はそんなこと言っている場合じゃねーだろ?」

ミーナ「けれど報告によると刀での攻撃も銃での攻撃も全く通じないそうよ?」

俺「俺を誰だと思ってるんだよミーナ中佐」

ミーナ「俺さんでしょう?」

俺「あいつじゃ無理だろうけど俺は違う。俺に斬れないものなんてこの世に存在しないんだよ!行くぜ美緒ちゃん、ちょっと刀を弾くってネウロイを斬りにいこうじゃないか」

坂本「言われなくとも」

ミーナ「美緒まで!美緒はシールドはおろか飛ぶ事だってもうままならないはずでしょう?」

坂本「ウィッチに不可能はない。息子の危機に駆けつけてやらない母親がどこに居る」

俺「出来の悪い倅の為にちょっと行ってくるわ」

ミーナ「二人とも、帰ってきたらたっぷり絞ってあげるから覚悟してなさいよ?」

===
==

バルクホルン「効果なしか……」

シャーリー「おれも戦闘が出来る状態ではないから一旦引こう。このままじゃあたしたちまでやばい」

おれ「おれならまだ大丈夫です……ごほっ」

宮藤「無茶をしないでください。直撃を受けたんですよ?」

リーネ「バルクホルン大尉。弾ももう……」

バルクホルン「……撤退するしかないか」


「お前らあぶねーからそこから動くなよ!」

バ・シ・宮・リ・お「!?」

BGM

俺「まずはネウロイがどんなものか試しだ……疾れ、飛燕剣!」ブオォォン

坂本「烈風斬!」


俺「なるほど硬い」

坂本「確かにそのようだな」

俺「けど……」

坂本「斬れない相手ではないな」

バルクホルン「坂本少佐!」

おれ「父さんに母さん!なんで来たんだよ。どうして!」

俺「なんでって、ならお前にあれが斬れるのか?無理だったんだよな、そのざまじゃ」

坂本「おれ、息子の危機を助けにきてはいけなかったか?」

おれ「……」

俺「さーて。かるーく斬って帰ろうか」

俺「美緒ちゃん、あのネウロイの弱点とかないのか?」

坂本「見えるかわからないがやってみよう……ところどころつなぎ目のような所が脆そうではあるな」

俺「あのつなぎ目か……」

坂本「少しでも攻撃がずれればびくともしないぞ?」

俺「OKOK……美緒ちゃんこそしくじるなよ?」

坂本「お前こそ」

俺「俺を誰だと思ってるんだよ」

坂本「そうだったな……行くぞ」

俺「応よ!」

===
==

坂本「烈風斬!」バシュッ

俺「乱れ雪月花!」スパッ

坂本「よし、やはり全ての部分が硬い訳ではないようだな」

俺「これならすぐに片付けられそうだな」

坂本「ああ、さっさと片付けてしまおう」

===
==

俺「と言ったものの……攻撃が激しい訳でなかなかなー」

坂本「ああ、こうして攻撃を受け流すので精一杯とはな」

俺「攻撃をいなすのは簡単だけどそれで精一杯になるとはあのネウロイなかなかやるな」

坂本「当たり前だ。バルクホルン達でも攻めあぐねていたネウロイだぞ?」

俺「しかたね、突っ込むか」

坂本「突っ込む!?標的になるだけだぞ」

俺「最近疲れ気味だから少しセーブしようと思ったけどやっぱりやーめた。あれが見てる手前しっかりやらないとな」

バルクホルン「坂本少佐達も攻め切れていないか……」

シャーリー「どうすんだよー。このままじゃ倒しきれずにロマーニャまで到達させちまうぜ?」

バルクホルン「だからと言ってどう対抗すればいいのか……」

おれ「バルクホルン大尉、父さんが仕掛けるみたいです」

バルクホルン「俺が仕掛けるのか?」

おれ「はい、父さんはやる気だ……こう言うのもなんだけど本当に味方でよかった」

===
==

坂本「俺っ、正面から攻撃だ!」

俺「わかってる、そんなもんかっ消す……喝っ!」

坂本「次は左からだ!」

俺「んなもん気合いで捻じ曲げてやんよ!」

坂本「俺っ、私が少し位弾よけになってやる。ネウロイへのとどめは任せたぞ」

俺「頼む、美緒ちゃん!」

坂本「烈風丸、もう少し私に力を貸してくれ」

俺「美緒ちゃん、無理はすんなよ?無理だと思ったら無理する前に下がってくれ」

坂本「わかっている。まだ私は余裕だ」

俺「それならいい!さあっ、ネウロイの解体ショーの始まりだ」

===
==

バルクホルン「ああっ危ないっ!左から来るぞっ」

シャーリー「バルクホルン、心配なのはわかったから落ちつけよ」

おれ「大丈夫。父さんも母さんもあの程度でやられるような人じゃないでしょう?」

シャーリー「ひとつ心配するなら坂本少佐の魔法力がどこまで持つかか?」

おれ「はい。まだ大丈夫だけど長期戦になったら不味い」

===
==

俺「だいぶ細切れにしたつもりなんだがな……コアはどこにあんだよ。美緒ちゃんコアどこー?」

坂本「……あった。あの一番でかい部分の真ん中だ」

俺「あのかったい所しか残って無い部分かよ」

坂本「コアを守るのなら弱点の付近に配置するバカがどこにいる」

俺「俺なら弱点付近に配置して裏を……」

坂本「ネウロイはそんなことをしなかったようだぞ」

俺「どうしようか……」

坂本「お前、どんなものでも斬れると豪語していただろ?あのネウロイも斬れるんじゃないのか?」

俺「そうだよな……斬るか」

坂本「……初めからそうしてくれればよかったんじゃないか?」

俺「気にしたら負けじゃないか?」

俺「うっし。一丁やるか」

坂本「頼むぞ?」

俺「うらぁぁぁっっっっ……斬っ!」カキンッ

坂本「斬れてないぞ!」

俺「わかってるよそんなことっ、これからが本番だっ!もう一丁……」

俺「うらぁぁぁっっっっ……鉄っ!」カキンッ

坂本「まだだめだぞっ!」

俺「これがラストの一撃……うらぁぁぁっっっっ……剣っ!」スパンッ

俺「ざっとこんなもんよ」

坂本「だがどうして最初の2撃は弾かれたんだ?」

俺「一回で斬れそうになかったから3回に分けて寸分たがわず同じ場所を斬り裂いたまでよ」

坂本「なるほど」

俺「それじゃ美緒ちゃん、帰ろうぜ?ミッション終了だ」

===
==

バルクホルン「倒したみたいだな」

シャーリー「んじゃあたし達も帰ろうぜ」

宮藤「おれさん一人で飛べますか?無理そうなら私とリーネちゃんの肩につかまってください」

おれ「大丈夫。芳佳かーさんのおかげで一人で飛ぶ位にはもうなってるよ」

おれ「いやあ…今回のネウロイは強敵でしたね」

バルクホルン「そうだな、無事に倒せたからよかったものの次も同じような奴が出てきたら不味いな……」

シャーリー「なあ……あれを見ろよ」

バルクホルン「どうしたリベリアン、坂本少佐達がいちゃついてる場面なら見たくないぞ」

シャーリー「違うよ、もっと上だよ上」

おれ「あれはネウロイ!?」

バルクホルン「坂本少佐、俺中佐危ない!早くそこから離れるんだっっ!」

===
==

俺「今なにかバルクホルン大尉が叫んでいなかったか?」

坂本「ああ。危ないとか言っていたような気がするが……」

俺「!?」

俺「美緒ちゃん危ない!」

坂本「なんだっ!!!」

俺「くそっ。少し我慢してくれよ……!」

坂本「俺っ、何が危ないだ。いきなり抱きしめて何をす……」

===
==

バルクホルン「直撃だとっ!?」

シャーリー「二人は無事なのかっ!?」

おれ「父さん……母さん……?」

宮藤「嘘っ……坂本さん!」

リーネ「何か悪い夢だよね、芳佳ちゃん……」

おれ「まさか今日だったなんて……嘘だ」

バルクホルン「応答しろ。俺っ!坂本少佐っ!」

シャーリー「俺達を攻撃したネウロイはどこへいったんだ?」

リーネ「さっきいた場所にはもういません。このあたりにはもう居なさそうです」

おれ「父さん母さん、返事をしてよ!」


俺「……うるせえな。大声出さないでも聞こえてるよ」

おれ「父さん、無事なんだね?」

俺「何とかな……美緒ちゃんも無事だ」

おれ「母さんも無事なんだね?」

俺「まあな……」

おれ「バルクホルン大尉、父さん達は無事みたいですよ」

バルクホルン「無事だったか……」

===
==

俺「美緒ちゃん、怪我はないか?」

坂本「私は無事だが……」

俺「よかった。美緒ちゃんが無事ならそれでいい……」

坂本「俺……?」

俺「とっさにかばったから心配だったけど本当に無事でよかった」

坂本「私をかばったのか?」

俺「いきなり抱きついて悪かったよ……ああするしか美緒ちゃんを助けられそうになくてね」

坂本「そうだったのか、ありがとう俺」

俺「どういたしまして……」フラッ……

坂本「俺……?」

俺「……」

坂本「……まさか」

俺「……へましちまった。美緒ちゃんを守るので精一杯だったよ」

坂本「おい……俺、目を開けろ!寝るな!宮藤、宮藤早くこっちへ来てくれ!」

宮藤「坂本さん、どうしたんですか?二人とも無事だったんじゃないんですか?」

坂本「私は無事だが、俺が重傷だ。私をかばったせいで……私など庇わなければあの程度の攻撃俺ならどうにかしていたはずだ」

宮藤「今すぐに行きます!」

おれ「父さん無事じゃなかったのかよ!」

俺「へへ……わりいな。どうやら俺もだいぶガタがきてたらしい」

おれ「父さん、勝手に死なないでよ。おれはまだ父さんに……」

俺「しなねーよ……、俺を誰だと」

宮藤「俺さん、もう喋らないでください。バルクホルンさん、俺さんを運ぶのを手伝ってください。移動しながら治療します」

バルクホルン「わかった。手伝えリベリアン」

シャーリー「ああ。おれは一人で飛べるよな?」

おれ「大丈夫です……」

リーネ「バルクホルン大尉、シャーリー大尉。おれさんは私が基地までちゃんと連れていきますから早く俺さんの所に」

シャーリー「頼んだぜ」

===
==

  • 基地・

俺「……」

坂本「宮藤、俺の様子はどうだ?」

宮藤「出来る事は全部しました。後は俺さん次第です。多分今夜が峠になると思います」

坂本「……ネウロイ1体を倒して気を抜いたせいでこんな様になるとは」

宮藤「仕方ありませんよ。あのネウロイは倒した後もしばらくは姿を現していなかったんです……」

坂本「……」

バルクホルン「坂本少佐、今回の事は誰も予想がつかなかった。俺ですら気付かない事だったんだ」

坂本「……」

リーネ「おれさんは大丈夫なんでしょうか、基地に戻る途中も情緒不安定になってて……」

バルクホルン「今はシャーリーがおれに付いているから大丈夫だろう」

坂本「すまない俺……やはり私のせいだ。私がシールドを張れていたら」

俺「……」

バルクホルン「坂本少佐。俺中佐の事は任せました。私はミーナに報告してきます」

リーネ「行こう、芳佳ちゃん……」

宮藤「坂本さん、俺さんに異変が起きたらすぐに私を呼んでください」

坂本「……」

===
==

おれ「……」

シャーリー「大丈夫か?俺の事が心配なのはわかるけどおれまでそんなんじゃ坂本少佐まで心配になってしまうんじゃないか?」

おれ「おれがネウロイを父さんみたいにやっつけられていたら父さんはあんな風にならないで済んだのに……」

シャーリー「それを言ったら私たちもだよ。私たちの力が及ばなかったせいだ」

おれ「父さんが危ないのはわかっていたのに……どうする事もできなかった」

シャーリー「わかっていた?」

おれ「父さん達の後ろに死神が見えたんだ……はっきりと。でもおれは何もできなかった」

おれ「何が父さんと母さんを助けるだよ。おれは何もできてないじゃないか……」

シャーリー「そう自分を責めるなよー」

おれ「……」

シャーリー「ほら、胸貸してやるから泣いちゃえよ。少しは気分が晴れるんじゃないか?」

おれ「……ぐすっ……」

シャーリー「泣け泣け。おれには坂本少佐の代わりにあたしがしばらくは一緒にいてやるよ」

おれ「ぐすっ……うえええええ……」

シャーリー「よしよし」

  • ミーナさん部屋・

ミーナ「そんなネウロイが……まさか俺さんがやられるなんて」

バルクホルン「かろうじて生き延びたのは流石と言うべきか?」

ミーナ「今夜が峠……無事に生還してくれるといいのだけどもしものときは覚悟しておかないといけないかもしれないわね」

バルクホルン「ネウロイの巣への攻撃も近いというのに……」

ミーナ「ええ。最悪、美緒と俺さんとおれさんを除いた10人でネウロイの巣への攻撃に参加する事になるわ」

バルクホルン「坂本少佐を欠いた状態で大丈夫だろうか?」

ミーナ「元々ネウロイの巣攻撃時には美緒は出来れば出撃させたくないわ。むざむざ死にに行かせるなんて私には出来ないわ」

バルクホルン「坂本少佐の魔法力はもうそんなに?」

ミーナ「ええ……シールドを張れないのは知っているでしょう?飛行魔法ももうかなり厳しいはずよ」

バルクホルン「そうだったのか」

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最終更新:2011年11月21日 23:07
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