アットウィキロゴ

ブリタニアの利益代表2

ブリタニアの利益代表 2話




232 :名無しの俺:2012/03/30(金) 01:11:45 ID:uFVL7Fvw
もやし炒めている間になんか許されたのでやってみようと思うますのじゃ

というわけで始めます、利益代表@第二回


連投規制長くなったんだねー


233 :名無しの俺:2012/03/30(金) 01:13:57 ID:4gUuA9Gk
おお、それか
待ってたよ支援


234 :名無しの俺:2012/03/30(金) 01:16:45 ID:8Tkv64nk
お、ちょっと気合い入れてる感じで読んでなかったけど、続きが来たなら読んでみるかー


235 :名無しの俺:2012/03/30(金) 01:16:48 ID:uFVL7Fvw
第501統合戦闘航空団は連合軍西部方面総司令部隷下のウィッチ部隊である。
ブリタニア、ドーバー海峡を挟んでヨーロッパ大陸を望む最前線に基地を構えている。

501JFWはブリタニア主導で設立に向けて動いた過去があるとは言え(当時の責任者はダウディング大将)
形式上は連合軍統合本部は各国家から独立しており、その隷下たる統合戦闘航空団も独立部隊である。
…が、こと501JFWについては、欧州、ヨーロッパ大陸がほぼ完全にネウロイに蹂躙され、
事実上ブリタニア本土のみが防衛対象となっている事
および他の西部方面総司令部の加盟国が亡国化しており
基地、設備および人材その他をほぼブリタニア一国で供出している都合上、同国の発言権が強い。
(おっと、これは同盟国リベリオンのレンドリースを始めとした支援を軽視した発言ではない、念のため)

「防衛上の国家戦略の意志共有、およびJFW-国家間の伝達の簡略化に寄与するため」
という大義名分があるとは言え、私が利益代表などという立場でこの航空団に参加しているのはそういう経緯があった。


――まあ、それはさておき、1944年の8月、あのネウロイ襲撃の夜からの話に話題を戻そう。


236 :名無しの俺:2012/03/30(金) 01:18:19 ID:4gUuA9Gk
支援だ!


237 ::2012/03/30(金) 01:20:08 ID:uFVL7Fvw
俺「夜間専従班は3名か」

自室にて、先程ヴィルケ中佐から回された書類に目を通す。
内容は簡潔で、先日リトヴャク中尉(と私達が搭乗していたJu52)が遭遇した未確認飛行体への対応として
本日から期限設定せず夜間専従班を編成する旨、搭乗員の情報と共に記載されているだけだ。

しかし、リトヴャク中尉、ユーティライネン少尉はともかく……
俺「宮藤芳佳軍曹、か」
この501JFW参加からすでに3ヶ月近く経って、いまだに戦果を上げていない彼女を参加させる意図はなんなのか。

ヴィルケめ、何を考えている?

まあ、いい。それを考えるのは私の仕事ではない。
今夜からの運用開始に向けてやらなければならないことは山ほどある。

私は必要になりそうな書類を整え、部屋を出た。
書類、と言ってもあちこち回るのに必要な量を束ねたそれは、まるで書物のような厚さになるのだが。


実のところ、わたしは組織上では航空団幕僚の人間であり、実働部隊である司令部直轄のウィッチ隊、
そして後方の基地運用群等々への実際的な指揮命令権限はない。
恐らくそちらへの実際的な命令はヴィルケ、坂本両名が適切に実施しているはずだ。だろう。

だが、厄介な事に会計、政策調整、運用監査と、彼らが実際に動くにあたり私達が関わる機会は多い。
そのため事あるごとに私は基地のあらゆる部署を縦断する形で走りまわる羽目になる。

…簡単に言えば、体の良い中間管理職のようなものだ。


238 :名無しの俺:2012/03/30(金) 01:25:18 ID:uFVL7Fvw
とはいえ、私はこの仕事に誇りを抱いてもいる。

この第501統合戦闘航空団は、現在のブリタニア防衛の、間違いなく最前線である。
戦力規模でいえば、ブリタニアにはより強大なウィッチ航空団が存在はしているものの
実際の戦果で言えば、この501JFWはそれらに引けを取らない実績をあげていると自負している。

この航空団を適切に維持、運営することは、間違いなくわがブリタニアの国益に寄与する。
そう信じているからこそ、私はここで働いているわけだ。

――あのマロニー大将や、そしてチャーチル首相は、どうお考えだったのだろうか。

さて今は、うちの兵站部、情報部、会計監査部の面子を引き連れ、基地兵站群の担当者とミーティング中だ。

『今日からいきなり』、『期間を切らず』、『夜間飛行担当者が2名増える』というのは、
担当するウィッチ当人にとってはもちろんだが、実は補給や整備の面でも非常にインパクトが大きい。

例えば、一番極端なのは燃料だ。
夜間飛行では、どうしても夜間は視界不良で方向、距離見積もりの誤りが大きくなるため
燃料は日中に用意する量の1.2倍から1.5倍を準備することとされている(特に、新人の宮藤軍曹には必須だ)。
このコスト増が不定期で続くとなれば、燃料消費と補給の計算をやり直す必要が生じる。

それに、翼端灯や防寒ほか、夜間飛行用の装備も整備しなければならない。
(特に宮藤機などは)ストライカーの設定も考慮してやらねばならないだろう。

要するに、モノもカネも必要なのだ。
本来は時間も欲しいものなのだが。

…そして、こういうミーティングが私にはこの後もいくつも控えている。
作戦が動くというのは、こういう事だ。
表舞台で戦うウィッチたちの影に、後方部隊の苦労も大きいということなのだ。すまん、愚痴だ。


239 :名無しの俺:2012/03/30(金) 01:30:10 ID:4gUuA9Gk
支援ダゾー


240 :名無しの俺:2012/03/30(金) 01:30:31 ID:uFVL7Fvw
……とまあ、かなり各方面に無理を強いた夜のネウロイ討伐だったが、
なんとか3日後の今日、夜間専従班がネウロイを撃破した。

これで事態は解決を見た。
ブリタニアの夜は再び守られた、本土に通達していた周辺地域への灯火管制も解除に出来るだろう。
それに、敵の正体が不明であっただけに、早期に撃破が出来て本当に良かった。
上層部に対しても501の面目を守られただろう。

が。

私「リトヴャク中尉の歌を真似したネウロイ、か」
ミーナ「通信および通信を妨害して夜間専従班を基地から分離し…」
坂本「しかも、如何なる理由かはわからんが積極的にサーニャ個人を狙ってきたと見受けられる」

中尉たちから帰還の連絡を受領したばかりの管制塔に、我々3人は立ちすくむ。

私「…いったい、これはなんなのだ。
  ネウロイがこのような反応を示すなぞ、私の知識にはないぞ…」
ミーナ「…本当に、貴方は知らないのかしら?」
坂本「ミーナ」
私「何が言いたい」
ミーナ「上層部は、私たちも知らない、ネウロイの正体について何か情報を持っているのではなくて?」
私「馬鹿な」

私は一蹴した。

私「幕僚長として情報部をも取りまとめる立場にある私ですら知らないことを、上が知っているはずもないだろう」

――そうだ、そう信じていた。


241 :誤字が色々ひどいな、これがネウロイの妨害電波か(言い訳):2012/03/30(金) 01:34:43 ID:uFVL7Fvw
私「そもそも、敵であるネウロイはまったくもって人類とは別種の、正しく正体不明の存在だからな。
  それに、奴らは常に急激な勢いで進歩を続けている」

戦史を紐解けば、人類の歴史はそのまま怪異との戦争の歴史であるとさえ言える。
そして、怪異との戦いにおいては常に、人類は新しい敵の様態に驚かされ脅かされ続けてきたのだ。
1914年に現れ、そして1939年より侵攻を開始したネウロイについても、同じ事が言えるのではなかろうか。

…もちろん、当事者として今を戦う我々にとっては、そんな落ち着いた目線で奴らを扱うのは難しいが。

私「…とにかく、今回の敵もそういった”突然変異”のようなものではないのか?」
坂本「まあ、その可能性は否定できんか」
ミーナ「…まあ、そうね」

坂本は鷹揚に。
ヴィルケは曖昧にうなづく。

…もう夜も開ける頃だ、ともかく長話は終わりにするべきだろう、という空気が流れている。
率直に言えば、この3日睡眠時間を大幅に削ってきたのは、私達も同じだったのだ。

すまん、言い訳だ。

私「もちろん、幕僚団としては今回の事例は無視できない。
  記録班を総動員して、今回の情報については取りまとめをするつもりだ」
ミーナ「指揮官として早急に対応して欲しいのは、今回の通信妨害に関する解析と対応ね。
     こういったことがまた起きた時に、基地から現地に命令が発せられないのは危険だわ」
私「了解した。
  少佐、戦闘指揮官として要求はあるか?」
坂本「現時点では、ミーナの言ったとおりに頼む」

この日は、こうして解散した。


242 :名無しの俺:2012/03/30(金) 01:37:50 ID:uFVL7Fvw
――
こうして、情報部主導で件のネウロイの行った電波妨害、その規模と内容、
そしてそこから推察される、ネウロイの行動原理…。

少し先の話にはなるのだが。
この事件をきっかけに、第501統合戦闘航空団は、ネウロイという存在、その真相の一端に近づいていく。
しかし、それは同時に、私自身予想もしていなかった展開を引き起こす事につながっていく。

言い訳はしない。
今、この立場から誰を糾弾するのでもない。
なるべく公平に、語っていく。

いずれ、そう努力しなければならない局面に話は近づいていくだろう。


だがまぁ、まだしばらくは気を楽にして聞ける話が続くはずだ。
多分。

では、その時まで。


243 :名無しの俺:2012/03/30(金) 01:41:16 ID:uFVL7Fvw
今日はここまで。
うーん、その場その場で修正するのって良し悪しだね…

夜遅くなのに支援してくれてありがとうございますです

ではまた


244 :名無しの俺:2012/03/30(金) 02:01:37 ID:4gUuA9Gk
乙!
続き待ってるぞ

次話予定:受勲式事件

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2012年04月24日 03:08
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。