世界は突如出現した異形の敵と戦っていた。
ネウロイ―――――。
青く輝く花から生まれる黒き異形の軍勢。
その恐るべき鉄の体を持ち瘴気をまき散らし地上を空を埋め尽くした。
しかし、そのネウロイに対抗できる希望があった。
鋼鉄の羽衣を身に纏い空を駆け巡る魔女、ストライクウィッチーズ。
そして、ロマーニャ
最前線の基地、連合軍第501統合戦闘航空団に新たなウィッチが現れるのだが・・・
―ロマーニャ基地・談話室―
ミーナ「おはようございます、皆さん。」
坂本「ちゃんと全員揃っているな。」
リーネ「おはようございますミーナ中佐!坂本少佐!」
坂本「さて、我が501統合戦闘航空団に新しい仲間が来る事になった。」
宮藤「えっ!?新人さんですか!?」
ミーナ「ええっ、しかも、男性のウィッチよ。」
ペリーヌ「殿方ですの?」
シャーリー「ふーん、結構特殊だな・・・」
バルクホルン「しかし、何故、今になってだ?」
ミーナ「上層部が戦力増強とデータを測る為ということになってね。」
バルクホルン「全く、上層部もろくなこともしないな・・・」
ミーナ「話が逸れてしまったけど・・・どうぞ。」
ドアが開かれると黒を基調とした衣装を身につけて、左腕の方に赤いスカーフが巻かれている。
少々気弱そうな印象がある少年だった。
???「は、初めましてロシアの魔導開発研究所の出身の僕准尉です。・・・今後ともヨロシクお願いします。」
ボク「若輩者ですが・・・よ、よろしくお願いします!!」
ペコリッとお辞儀をする。
バルクホルン(ロシアの魔導開発研究所?)
エーリカ「おー、よろしくー。」
宮藤(男の子のウィッチか・・・)
エイラ(・・・こんな子供で大丈夫かな?)
ボク「えっと・・・何か質問はありますでしょうか?」
シャーリー「質問ー。歳は幾つなんだー?」
ボク「・・・11歳です。」
シャーリー「ふーん、ルッキーニよりも下なのか。」
バルクホルン「次の質問だが、ロシア魔導研究所というのは?」
僕「えっと、正確に言うと僕の出身地はオラーシャです。」
宮藤「じゃあ、サーニャちゃんと同じ国の人というわけなんだ。」
サーニャ「・・・よろしくね。」
ボク「あっ、よろしくお願いします。
えっと・・・続きですが僕はそこで育てられてウィッチとしての能力が解って、
飛行技術、射撃訓練、すこしだけ扶桑の武術を教えてそれからここに配属されました。」
バルクホルン「むっ、そうなのか・・・」
坂本「では、刀の扱いも知っているのか?」
ボク「は、はい、多少はできます。えっと・・・皆様方の名前は?」
ミーナ「私はミーナ・ディトリンデ・ヴィルケ。階級は中佐です。
それじゃあ皆も自己紹介して」
坂本「坂本美緒、少佐だ(ふむ・・・少し気弱そうだな、鍛え直してやらるか)」
宮藤「宮藤芳佳、軍曹です!(なんか、可愛いな) 」
バルクホルン「ゲルトルート・バルクホルン大尉だ。」
リーネ「あっ、リネット・ビショップ曹長です(ちょっと可愛いかも。)」
エーリカ「エーリカ・ハルトマン。階級は中尉ね~。」
ペリーヌ「ペリーヌ・クロステルマン中尉ですわ。(ルッキーニさんより歳ですけど、気弱そうですね。)」
ルッキーニ「フランチェスカ・ルッキーニだよ!」
エイラ「エイラ・イルマタル・ユーティライネン中尉ダ。(サーニャと同じ国の出身カ。) 」
サーニャ「サーニャ・V・リトヴャク中尉です。」
シャーリー「シャーロット・E・イェーガー。階級は大尉だ。よろしくな(男性ウィッチか……速いのだろうか?)」
ミーナ「では、これにて解散。僕准尉は割り当てられた部屋に行ってくださいね。」
ボク「はい。」
――――――――――――執務室
ミーナ「・・・」
坂本「どうしたんだ?書類と睨めっこして。」
ミーナ「僕准尉の事よ。その他の資料が気味が悪くてね。」
坂本「どれどれ・・・むっ、ネウロイの撃墜数は非公式で・・・150機だと?あの歳で・・・」
ミーナ「使われている武器もストライカーも銃も改造ばかり、これらはある研究者が提案した物ね。」
坂本「ある研究者?」
ミーナ「Dr.ヴィクトル。僕准尉の担当者という人よ。ロシアという大国の出身者らしいわ。」
坂本「確か、宮藤博士たちと同じくストライカーユニットを生み出した人物の一人と聞いているが・・・」
ミーナ「どんな人物だったか知らないかしら?」
坂本「主にウィッチと使い魔の能力を研究をしていたな。だが・・・ある奇妙な噂も聞いた事がある。」
ミーナ「奇妙な噂?」
坂本「ヴィクトルは悪魔崇拝者という話だ。まぁ、私は単なる冗談事だと聞き捨てているがな。」
ミーナ「悪魔崇拝者・・・。」
坂本「それに・・・ヴィクトル博士もこのロマーニャに来るという情報だ。僕准尉のストライカー等を届けるついでな。」
ミーナ「そう・・・」
フッと窓を覗く二人。雲一つも無く星空に浮かぶ満月が妖しく輝いていた。
――――――――――――――
翌日。
僕准尉は宮藤とリーネと一緒に基地の案内をしていた。
リーネ「では、案内しますね。僕准尉。」
ボク「あの・・・僕の事は敬語を使わなくても良いですよ。」
宮藤「えっ?でも・・・上官ですし。」
ボク「なんというか、敬語で話されるのは・・・慣れてないから。」
リーネ「えっと・・・では、僕くんで良いでしょうか?」
ボク「うん、そんな感じで良いよ。宮藤さん、リーネさん。基地の案内お願いします。」
宮藤「はい。まずは食堂を案内しますね。」
二人が歩いている姿を見て僕は少しだけさみしそうな顔をしていた
ボク(ここの人たちは眩し過ぎる・・・僕が持っていない物があるよ。できればアノの姿を見せない様に・・・したい。)
リーネ「僕くん?どうかしましたか?」
ボク「なんでもありません。今、行きます。」
二人の後を追った。
最終更新:2011年02月28日 18:55