―――――――――――――――――――ロマーニャ基地・ブリーフィングルーム
芳佳「救援要請、ですか?」
坂本「ああっ、中海までやってきた扶桑艦隊で事故があったらしい。
至急、治療魔法が使えるウィッチの応援が必要になったので、
ウチにお呼びがかかった訳だ。」
ミーナ「そこで、緊急の救助要請が私達の基地にもありましたが・・・」
芳佳「私が先行して、治療します!」
ミーナ「でも宮藤さんは・・・」
芳佳「飛ぶくらいなら大丈夫です!やらせてください!!」
リーネ「私もついていきます!包帯くらいなら私にも巻けますから」
芳佳「リーネちゃん・・・」
坂本は暫らくを目を瞑って考えた。
坂本「・・・解った。」
ミーナ「美緒!!」
坂本「大丈夫さ、リーネもついてる。」
ボク「あの・・・僕も一緒に良いでしょうか?」
坂本「むっ?ボク准尉もか?」
ボク「僕も・・・お手伝いしたいんです。仮にネウロイが現れた時は戦います。」
坂本「万が一ということもあるしな。ボク、頼んだぞ。」
ボク「はい、行ってきます!!」
―――――――――――――――――――アドリア海・上空
大和を目指して飛行する三人。そして、見えてきた。
ボク「あれが扶桑の戦艦・大和?」
宮藤「はい、そうです。」
リーネ「大きい艦ですね・・・」
そういって、3人は戦艦・大和の後部デッキに着艦した。
―――――――――――――――――――大和艦内・特設医務室
乗組員「501の宮藤軍曹とリネット曹長とボク准尉ですね!?こちらです!!」
廊下にも軽傷の乗組員達が溢れかえっている。
医務室へと入ると、痛みに苦しむ人達の呻き声、治療の痛みに耐える人達の悲鳴・・・
軍医「ああ、君が連絡のあったウィッチだね。……こっちに一番の重症者がいる。来てくれ。」
宮藤が軍医について行き、ボクとリーネは
衛生兵の指示を受けて治療に当たる
数分後、宮藤の治癒魔法で重傷者は次々と治っていくのだった。
その腕前は艦隊所属の医療ウィッチも驚くほどに。
ボク「なんとか終わりましたね。」
その時、警報が鳴り始めた。窓の外を見ると・・・ネウロイが近づいていた。
リーネ「芳佳ちゃんはここで待ってて!!」
宮藤「で、でも・・・」
ボク「僕達、二人なら大丈夫です。」
リーネとボクは後部デッキの方へと向かった。
―――――――――――――――――――ロマーニャ基地・ブリーフィングルーム
ミーナ「アドリア海にネウロイが出現したわ!!」
シャーリー「其処には確か・・・!!」
坂本「宮藤とリーネとボクがいるな・・・急いで向かおう。」
バルクホルン「ネウロイは大和を潰しにかかるのか?」
坂本「恐らくはな・・・」
直ぐにハンガーへ向かう。501のメンバー。
ストライカーユニットを履きスクランブルの準備は完了。後は飛ぶだけ。
シャーリー「ボク、待っていろよ!!」
ストライカーユニットを履いていざ発進しようとしたら・・・
ヴィクトル「シャーリーさん。」
バルクホルン「ヴィクトル博士・・・」
ヴィクトル「このストライカーと武器をボクに届けてやってくれ・・・」
DShK38重機関銃とLa-7スピーダーを渡す。
バルクホルン「それは新しいストライカーと武器か?」
ヴィクトル「吾輩は・・・あの子に祖父らしい事を何一つしてやれなかった。シャーリーさん・・・吾輩の孫をお願いします。」
シャーリー「・・・はい!!」
ミーナ「武器は私が持つわ。シャーリーさんはストライカーを。」
シャーリー「了解!!」
天空の乙女たちは大空へと向かう。
―――――――――――――――――――アドリア海・上空
二人が対峙しているネウロイは蟹の様な姿をしていた。
黒い鋏がジャキンジャキンと不気味に鳴らしている。
ボク「喰らえーーー!!!」
MG81機関銃を撃ちまくるが、大型ネウロイに傷一つもつかない。
リーネ「えいっ!!」
対戦車ライフルを放つ物の弾かれてしまう。
ボク「ダメだ・・・傷一つもつかない・・・」
リーネ「あのネウロイの装甲があそこまで硬いなんて・・・」
キュイイイィイィィイィィイィィイィィィン!!!
ネウロイは不気味な咆哮をあげてレーザーを撃つ。
リーネ「くっ!!」
リーネはシールドで防ぐ、ボクは旋回しつつかわし懐に入る。
ボク「だったら、こいつで・・・!!」
ルキフグスを取り出すのだが蟹ネウロイの鋏が迫ってきており急いで回避する。
ボク「迂闊に近づくことさえできないのか・・・・」
なら、あの姿になれば勝機はあるかもしれない。
しかし・・・脳に過ぎったのはあの金色の髪に真紅の翼の姿をした悪魔。
破壊の衝動が抑え切れず、リーネさんを襲うかもしれない。
リーネ「ボクくん!!危ない!!」
ボク「・・・・!!!!」
ネウロイの赤き閃光が迫ってきた。
寸前の所で、第一段階デーモン・モードになって片手でシールドを張る。
ボク「・・・あの姿にならなくても!!」
親指を噛んで血の錬術を発動させ円錐状を作り、ルキフグスに装着すると真紅の突撃槍が完成する。
ボク「うおおおおおおっ!!!」
翼を折りたたんでストライカーを全力で噴出し急降下でネウロイに突撃するが・・・
バキィ―ン!!!!
先端が壊れてしまった。それほどまでに硬すぎる装甲というわけだった。
蟹ネウロイの鋏が迫って右足を掴まれた。
ボク「しまった!?」
リーネ「ボクくん!!」
ネウロイはボクを掴んだままブンブンと振り回す
ボク「うわああああああっ!!!」
凄まじい衝撃が襲い掛かり眼を回す。
その拍子に右足のストライカーが脱げてしま、ネウロイはボク准尉の脱げたストライカーユニットを切断した。
リーネ「ボクくんは下がって!!片方だけだと危険です!!」
ボク「ここで下がったら・・・リーネさんを一人で戦わせる事になる!!それだけは・・・!!」
とは言っても・・・腰のコウモリの翼を羽ばたかせてなんとかバランスを取るだけでも精一杯だ。
―――――――――――――――――――大和艦内・後部第三格納庫
二人が戦っているというのに何もできない芳佳。
その時、一つのストライカーユニットがあった。それは、いままでに見たことのない形のストライカーだった。
宮藤「これは・・・!?」
手紙が挟まっていたのだ。宮藤一郎と書かれていた。
手紙にはこう書かれていた。
『芳佳へ、新しい翼【震電】を君に託す。宮藤一郎より。』
宮藤「お父さん・・・」
嬉しくて涙をこぼす芳佳。涙を拭いて父の新たな翼―震電を履く。
するとはじめて履いたはずなのにどこか懐かしく、これ以上ないくらいの一体感を感じるた。
震電の魔導エンジンに火がはいりプロペラが具現化する。
宮藤「発進!!」
震電を発進させて、大空へ舞う。
一方のリーネとボクはなんとか、持ち堪えているが・・・苦戦を強いられていた。
ボク「弾切れか、リーネさんの方は?」
リーネ「後、3発しか残っていないよ・・・」
ボク「・・・万事休すか。」
ネウロイは不気味な両腕の鋏をシャキンシャキンと鳴らす。
そして、口と思われる部分からビームが発射された。
いままで大きい。魔力が付きかけようとした二人のシールドでは防ぎきれない。
その時、二人をを狙って発射されたビームが宮藤の強化されたシールドで弾き返す。
リーネ「芳佳ちゃん!どうして!?」
突然、現れた芳佳の姿に喜びと驚きで満たされるリーネ。
ボク「飛べるようになったんだ!?それにシールドの出力が今までと違う!!」
芳佳「はい!お父さんがくれた私の新しい翼です。これでわたしも、みんなと一緒に戦います!!」
その時、声が聞こえる。501のメンバーだ。
宮藤「皆さん!!来てくれたですか!!」
坂本「宮藤、飛べるようになったのか?」
宮藤「はい!!お父さんがくれた新たな翼で!!」
坂本「・・・そうか!!」
シャーリー「ボク、ヴィクトル博士からの贈り物だ!!」
ボク「それは・・・新しいストライカー!?完成したんですか!!」
ミーナ「はい、武器を持って来たわ。」
ボク「ありがとうございます!!」
リーネと宮藤がボクを支えて、シャーリーが新しいストライカーを履かせる。
すると、ボクの魔法陣が大きくなり優しい光が溢れてくる
ボク「La-7スピーダー・・・いやっ、こいつの名前はスカアハ!!武術と魔術の戦姫!!」
DShK38重機関銃を手に持つ。
坂本「よしっ!!ストライクウィッチーズ。これよりネウロイを殲滅する!!」
『了解!!!!』
ネウロイは新たな小型ネウロイを放出する
バルクホルン「ウオオオオオオオッ!!!」
二丁のMG42を発砲し撃と落すバルクホルン、更にMG42を鈍器の様に振り回して叩き落す荒技をした。
サーニャはフリーガ―ハマーのトリガーを引いてロケット弾を放つ。
小型ネウロイたちに当たり爆炎に飲み込まれる。
ルッキーニ「それー!!」
ヒョイヒョイと回避して小型ネウロイに弾丸の雨を打ち込むルッキーニとシャーリー。
シャーリー「よし、後は・・・!?」
ネウロイが鋏をハンマーの様に振り下ろしていた
ボク「させない!!」
ガァン!!!
鈍い音が響いたが、ボクが鋏のハンマーを両手で受け止めていた。
ボクは金色の髪に真紅の翼へと変化した・・・悪魔の覇者ルシファー・モードとなった。
ルッキーニ「頑張れー!!ボク!!」
ボク「グウウウウッ!!」
獣の様に唸り声をあげる。眼はあの時と同じ羅刹の如く鋭い目だった。
シャーリーは後ろからボクを抱きしめる。
シャーリー「ボク、頑張れ・・・私がついているから!!」
ボク「・・・シャーリー、さん・・・デャアア!!」
右手で蟹の腕を殴り飛ばし、蟹ネウロイを弾く、ボクは振り向くと優しい頬笑みでシャーリーに話す
ボク「・・・ありがとう、シャーリーさん。」
シャーリー「ボク・・・!!」
キュイイイィィイィィィィン!!!!
蟹ネウロイは吼えて、また鋏を振り下ろしたが、片手でDShK38重機関銃を構え、弾丸が連続で発射され鋏が粉々に吹き飛ぶ。
血の錬術で刀剣を固定させて真紅の大剣となったルキフグスを構えて、スッーと刃をなぞると燃え上がる。
シャーリー「いくぞ!!ボク!!」
ボク「はい!!」
シャーリーはボクの真下に周り肩車をして、二人は蟹ネウロイの上へ上へと上昇した。
坂本「二人の援護をするぞ!!」
『了解!!』
501のメンバーは一斉射撃してネウロイの装甲をドンドン削るほどの弾幕を放つ
シャーリー「いっけぇぇぇぇ!!ボクーーー!!」
シャーリーはボクを真下に投げて、ボクは急降下しながら大剣を振り上げる。
キュイイイイイイイイイイイイン!!
ネウロイの真紅のビームが放とうとしたが、
宮藤「させない!!」
宮藤の射撃によって発射口を撃ち貫かれて破壊された。
ボク「ハァアアアアアアアアアアアッ!!」
雄叫びと共に縦に振り降ろした!!
ボク「チェストォォォォォ!!」
斬ッ!!!!
蟹ネウロイが縦に真っ二つに切り裂かれ、ズズズッと摩れる音を立てながら割れて、白い粒子となり雪の様に舞い落ちる。
リーネ「やったー!!芳佳ちゃん!!」
宮藤「私・・・まだ飛べたんだね。」
リーネ「うんっ!!」
ギューと抱き合う二人。
シャーリー「ボク・・・使いこなせたんだな。その姿。」
ボク「・・・はい、シャーリーさんのおかげです。」
シャーリー「愛の力ってやつかな!!」
ボク「・・・愛の力・・・///」
シャーリー「自分で言っておいて何だが・・・恥ずかしいな・・・///」
ボクは微笑んでシャーリーに抱きつく。シャーリーもボクを抱きしめる。
新たな翼を得た二人は、仲間達と共に基地へと戻る。
最終更新:2011年01月20日 19:59