勝利は目的ではなく、目的に達するひとつの段階であり、邪魔を除去することにすぎない。
目標を見失えば、勝利も空しいそれである。
Profile
それは、人ではない。それは――――言わば悪霊と呼ばれるであろう存在だ。
古戦場痕。そこが騎士の生まれた場所、生誕の地。志半ばに死んでいった死霊の意思、それが異形を生み出した。
敗者として、地に伏し命を失った者の怨念、執念の集合体。その執念の方向性が、騎士の欲望に直結する。
この騎士が求めるのはたった一つ『勝利』のみ。祖国の豊かさの為、故郷の家族の為に勝利を望み、勝利出来なかった彼らはただの勝利を望む。
もはや、何の為の戦いであったかも思い出せず。もはや、何の為に勝利しなければならなかったかも思い出せず。
騎士は、無数の魂が望む勝利の欲望を燃料とし、毎夜敵を探し求め街、草原、路地、そこらじゅうを徘徊しているようだ。
戦いが可能な者と見れば、迷うこと無く騎士は戦いを挑みかかる事だろう。
Visual
それは、黒い西洋甲冑である。闇すらも飲み込むほどに黒い、つや消しの装甲が恐怖を煽る。
動く度に鎧が音を鳴らし、物々しい雰囲気を漂わせるが、それよりも尚恐ろしい点が一つ。
この騎士には、首から上が存在しないということ。首のあるべき場所からは、黒い霧が常に漏れ出している。
Skill
【青墨の鎧が馬上にて仰ぐ景】 |
【創造系】 |
分類-死霊 |
破壊力-B |
スピード-A |
射程距離-B |
持続力-A |
精密操作性-B |
成長性-B |
黒色の西洋甲冑を本体とし、そこから溢れ出る黒い霧により肉体を構成する
西洋甲冑は通常の甲冑と同程度の硬度を持つが、魔力により編まれている為に重量を殆ど持たない
黒い霧は人か馬の肉体、或いは武具を構成する事に長けるが、首より上を作り上げることは不可能
これは黒い霧が死を司る存在であり、生命の象徴である頭を抱く事が叶わないからであるとされる
死を司る故に、霧で作られた武具は攻撃を振るった対象に対して呪いを振り撒く
呪いは死を直接的に呼ぶ物でなく、攻撃を直接与えた対象の耐久力を徐々に下げていくと云う物
刃物や鈍器など大きなダメージを与える攻撃ほど効果は大きく、肉体での攻撃など小規模な物では効果が薄い
一度呪いを与えると効果は徐々に増加し、再度攻撃を与える事でより効率的に効果を増加させる事が出来る
呪いの効果は、強い光を浴びるかこの能力者より距離を取る事で薄れていく
自身の身体その物にケンタウロスの如く馬の肉体を付ける事も、或いは騎士の様に馬を単体で用意する事も可能
ただし単体で作られた物は馬に限らず極端に水を恐れる為、川を飛び越したり泳いだりする事は出来ない
スペック:武器全般を一般的に扱う事が出来るレベル
Q&A
Q1
首から上は作れないとありますが、会話は出来るのか
A1
鎧自体が思考能力と会話能力を有していると云うイメージでしたので、可能です
Q2
身体能力がどれくらいか
A2
人間型では一般的な騎士と同程度、馬の方はオリジナルより少し上くらいです
Q3
周囲に霧を振りまいて煙幕の様にしてもいいのか
A3
やり過ぎない範囲で可能です。ただし煙幕は武具で無いので、呪いの効果は付与されません
Q4
創りだした武器の性能はどれくらいか
A4
説明文では分かり難いですが、黒い霧の特性は武具にも影響します
その為、オリジナルよりも何らかの性能がダウンしますが、この時ダウンさせる性能を増やして他の性能を上昇できます
例:扱い易さと耐久力をダウンさせて切れ味を増強する、等。細かいバランス調整の範囲は任せます
Arts
通常の人間体の状態では常識的な騎士としての戦闘能力を発揮する。
剣や斧、槍。数多の武器を使い分ける変幻自在の手は、複数の騎士の魂の集合体故に成せる技だろう。
しかしながら、その本領はそこの先、馬体との融合状態、騎兵体の状態にこそある。
甲冑を着ている防御力に加え、馬の機動力を持ち、すれ違いざまの槍の一撃は極めて凶悪な威力を誇るだろう。
技名等は存在しないが、各種の行動全てが絶命へと導く為の行動となっているようだ。
Item
多彩な武器を使用するが、その内の一部を列記する。
尚、全ての武器が創りだされた時点で血に染まりきっている。
クレイモア
片手でも両手でも扱える長さを持つ長剣であり、威力は高め。
癖が少なく、騎士はよく愛用している。
エストック
所謂鎧通し。鋭い切っ先で防御の隙間を縫うように刺し、急所を貫く。
防御の硬い相手や、甲殻を持つ相手に多用。
メイス
通常のサイズのメイスと、馬上で扱うメイスの二種類を持つ。
刀剣に比べて防御がしづらいため、極めて実践的な性能を持ち、クレイモアか鈍器がこの騎士の主装備。
柄頭は出縁型であり、3枚の鋼板を組み合わせて創りだされた物であり、突起が複数存在している。
バルディッシュ
三日月型の形状をした長柄の斧であり、重量により叩き斬る様に使用する。
斬撃に威力を持たせたい場合によく使用している。
ハルバード
長柄武器の完成形とすら言われる物であり、馬上ならば無比の戦闘能力を誇る。
斧部で叩き切り、槍部で突き刺し、鉤爪で引き回すその多彩さは他の武器には見られないものだ。
本気の状態でのみ使用する事を騎士は決めている模様。
ピルム
投擲に特化した槍であり、手に持っての戦いには向いていない。
しかし、射程距離は投擲に特化しているだけ有って長く、凡そ20~30m程だ。
グレイブ
突くだけでなく切断も可能とする大きな穂先を持つ槍。
剣よりも、槍などの長柄武器の方が練度が高く、基本的に槍や斧を使用している時が本領と言えるか。
History
- 老人と路地裏にて遭遇、戦いを挑み、我等は勝利した。敗北者に興味はない、更なる勝利を、我等は求めなければ・ (2012-03-07 18:02:57)
- 【黒機翼銃】との戦闘にて――――敗北、そして死亡 (2012-03-08 18:05:02)
counter
-
Last update
2012-03-08 18:05:02 (Thu)
最終更新:2012年03月08日 18:05