【姫銃創射】


『近隣に暮らす人々の間の平和とは、
人間にとって自然な状態ではない。
それどころか、戦争こそが自然な状態である。
敵意はただ戦争のみに見られるものではなく、

我々は常に敵意に脅かされている。
それ故に、平和状態は法により確立されねばならない』

――――イマヌエル・カント『永遠平和のために』第二章より



概要

名前 リリア・エインズレイ
性別
年齢 24歳
体重 【撃ち抜かれている】
誕生日 7/2
身長 168cm
趣味 ゲーム
好き 自分の正義・ゲーム・アニメ・美味しい物・仕事
嫌い 時と場合によって変動
トラウマ 幼少時の戦争経験

+ 能力
火器と格闘術を操る能力者。自分の半径一メートル以内から、実在する好きな火器を召喚・消去する能力を有する。
空中固定などということは不能で、空中に召喚した場合は重力に従って落ちてくる。
同時に召喚できる最大数は六つまでだが、一度召喚したものを消去すれば再召喚できる。なお、日付が変われば召喚数はリセットされる。
消去・召喚共に一レスを要し、その際にはある程度の気力が必要。召喚時に攻撃されると召喚は中止されてしまう。範囲から出ても火器は消滅せず、他人に渡すこともできる。
火器には全て弾が込められており、この能力者の意思で手を触れずとも弾丸が発射される。無論引き金を引いての発砲も可能。
再装填は可能だが所持品に弾はない。つまり外部から調達する必要があるため、基本的には撃ち終わる度に使い捨てすることになる。
召喚した火器は体に取り付けられるよう改造された物で、持ち前の体術と組み合わせた高度な戦闘が展開される。
しかしこれらの火器は激しい動きに耐えられるように特殊なカスタムが為されており、射程距離や威力も通常のものと比べれば大きく劣る。
実戦を重視した流派のない格闘術も扱っているが、我流のためどうしても本職の人間には一歩及ばない。
反面銃の重量はカットされており、耐久性・信頼性も高い。我流故に型を読まれることもなく、その場その場に合わせて柔軟に戦うことも容易。
そして、二つの攻撃法を上手く組み合わせることにより、この能力者の攻撃力は最大級に達する。
因みにミサイル・機関砲などの大型・高火力兵器も召喚可能。カスタムされているとはいえ反動は大きいので気をつけること。下手な姿勢で撃つと脱臼する。
身体能力:後述するマシンピストルを二挺同時に問題なく扱える程度。短時間の間に照準を定めることを得意とし、軍事知識に深い理解がある。
初期装備:二挺のマシンピストル(デザイン自由)。この銃の弾倉だけは幾らでも制限なしに召喚可能。
アサルトライフルレベルの連射速度を持ち、拳銃程度の重量。その分反動は大きく集弾率も低い。


+ 経歴
24年前、とある農村を治める大富豪の娘として生まれる。それ故幼少期から不自由のない生活を送っていたが、9歳の夏に村は帝國の襲撃を受けてしまう。
幼い彼女も捕虜として捕らえられ、検査によって能力者の資質があると判定された彼女は、学園裏研究所に引き渡されて能力開発を強制される。
精神的に未熟だった彼女には、兵士たちの持っていた銃火器が強く目に焼き付いていて。それに影響され、16歳のとある春の日――能力が発現した。
初めは嫌っていた。見たくもなかった。友人や家族を目の前で撃ち抜いたその武器を。しかし、研究所の自室。丁度再放送されていたアニメの一場面に、彼女は大きな影響を受けた。

――連中に恐怖の味を思い出させてやる
 連中に我々の軍靴の音を思い出させてやる
 天と地のはざまには、奴らの哲学では思いもよらない事があることを思い出させてやる――

彼女は、銃を握った。
ショットガン。ガトリングガン。アサルトライフル。あの襲撃の時に見た、ありとあらゆる兵器。手に生み出し、爆破して、乱射して、掃射して。血の雨を降らせた。
目に入る全ての設備を破壊し、立ち塞がる重装歩兵を片っ端から射殺し、常人なら膝を付いて崩れ落ちる頑強極まる扉も、ぶち壊し、逃げた。
人を殺すのに抵抗はなかった。怖くもなかった。自分がやられたことだったから。
八つ当たりじみた復讐――それが、彼女がその時に抱いた正義。
熱い灰が立ち込める研究所の中で、一人だけ――こころの満たされた少女は、笑った。

血塗れ。街中に出た少女は、奇異と恐怖の視線も気にせずに。公園で、空を仰いで深呼吸。
脱走者を探すハインドに、見つけてみろと悪態をついて、嘲笑い。対空ミサイルを作り出し、一発。汚い花火。
煙が消え、破片が地表に降り注いで――彼女は、実感した。
空の青さ。空気のうまさ。自由。自由。自由。
全てを味わい、小さな心臓に刻み込んだ。

青春をもぎ取られた少女は、失われた時間を取り戻すかのように急成長していった。
元々箱入り娘だった上、富豪とはいえ田舎のそれ。目に入るもの全てが新鮮で、興味をそそった。
タバコを吸って、酒を飲んで、酔っ払って――少女が、小奇麗な令嬢から自由奔放な女性に成長するのに、時間はかからなかった。
彼女の行動理念を決める出来事があったのもその頃だった。単純な好奇心で路地裏を覗いてみたところ、暴漢数人に襲われている少女を見つけたのだ。
記憶が、フラッシュバックした。目の前の少女と嘗ての自分を重ねあわせた。
気付けば、暴漢は血を流して倒れていた。撃った。殴った。少女、否――女性は初めて理解した。

「悪人は口では分からない。ならば引き金を引くしかない。
自分みたいな人間を生み出さないには、そうするべきなのだ」と。

この瞬間から、彼女は自身の思い描く「平和」を作るために動き始めていた。
思い描いたそれは、「平和を作り、平和を売る」商売。西に争いがあれば制圧し、東に虐げられる民がいるのなら部隊を派遣する。
しかし傭兵とはまた違う。あくまで武力による平和を齎す商売であり、進んで戦いを起こすことはない。
平和を世界に売り捌く、正に「平和の創造者」――――

理想を実現するために、彼女はこの七年間ひたすらに戦い続けた。まずは手に届く戦争を止めるため、世界の戦場を転々とした。
黒風の間を縫う間に格闘術を身に付け、今持っている二挺の機関拳銃を手に入れる。一人では掌から落としてしまう命があることも知った。
戦いが終われば、遺った武器や兵器を回収した。ある時は雨の中、ある時は風の吹き荒ぶ中――
そして、今。七年の努力は積もり積もって、彼女の力は一国家のそれに比肩するほどになった。
組織は完成間近。後は人員を集めるのみだ。


+ 容姿・性格など
腰まで伸びた銀色の髪が動く度にたなびき、速度が上がれば碧い瞳の残像が生まれて純白の八重歯が光る。そんな格好。
背は低からず高からずと言った所で、顔のパーツは特段美しくはないが小奇麗に整っている。
四肢は比較的長め。銃を弄ることが多いからか、手先はかなり器用。
黒のロングコートに下着は同じく黒のワイシャツ、下半身は傷の多いジーンズ。腰に付けたポーチはまだしも靴は使い古されたスニーカーで、あまり戦闘向きの服装ではない。
しかしこんな服装でもしっかり仕事はやってのけるので、やはり実力は相当なものなのだろう。

お世辞は言わないが歯に衣は着せる。よく響く笑いは彼女の明るさをそのまま体現しているよう。
人と話すのが好きで笑い上戸。しかしそれが祟ってかなり馴れ馴れしい態度を取ることも。
もんじゃとか焼き鳥といった所謂「B級グルメ」が好き。しかし幼少期に富豪だったせいか、何故か妙な所で高貴だったり。
例えばそれはビールを注ぐ時にすごく丁寧に注ぐところとか、紅茶とお茶菓子を喜んで口にする所とか。

幼少期の拉致状態が影響しているのか、自由が大好き。
それ故に自組織以外のどこかに所属することはあまり無いだろう。束縛されない環境なら話は別かも知れないが。

超の付くゲームオタク。廃人的。今の彼女を作るきっかけになっているので当たり前といえば当たり前だが、それにしても少々行き過ぎた所がある。見たのはアニメなのに。
得意なジャンルはRPG。どれくらい凄いかといえば「FF5をバーサーカー縛り一人旅で隠しボス含め全撃破」をやってのける程度の能力。
その他のゲームも大好き。格ゲーもすごく上手い。これ強Kが利きませんけどとか平気で言う。
なお、一番好きなキャラはメタル◯アシリーズのザ・ボスらしい。どことなく親近感が沸くとのこと。
会話の中に奇妙なセリフが交じることもしばしば。「なんつってー!」とか「確定的に明らか」とか「私がリリアです」とか言い始めたら間違い無くそれ。

行動原理は「平和」。従って自分から争いを起こすことはなく、戦いと言っても模擬戦程度しか行わない。
その晴れやかな笑顔も、気丈な性格も、彼女が日常的に作っている「平和」だ。
――だが。仮に彼女の平和を乱すものがいれば、容赦なく引き金を引くことだろう。それが彼女の信念、「武力による平和」だから。
例えそれが世紀の英雄だろうが世界経済を牛耳る大組織であろうが関係はない。無謀さすら感じさせるその強い意志は、絶対に折れることはない。
少々歪んだ価値観かもしれないが、これが彼女の選んだ「正義」である。
また、悪人として名高い人間にも銃を向ける。ところが、現在悪事を働いていない人間には手を下すことはない。「粛清」ではなく、「抑止」を目的としているからである。
改心の余地があるものには、気まぐれと「社長の視点」で手を差し伸べることがある。
ただし、幼い時に村を破壊した帝國と、自身を縛り付けていた学園裏研究所は酷く憎んでいる。関連している人間を問答無用で殺しにかかるので注意すること。
また、両組織の撃滅も目論んでいるとか……

とある魔術師と出会ったことにより、「悪」に対する価値観が大きく変わっている。
殺人を出来るだけ回避し、自らの強引な論理から生まれるカリスマで魅せてしまい、「更生」させようとする。
しかし、それにより「自分には本当にカリスマがあるのか」「自身が死んだらどうなってしまうのか」などと言った、新たな悩みに頭を抱えることもままあるように。


+ 戦法
所属したことのある傭兵部隊ではほぼ強襲兵として扱われていただけあり、その戦闘方法は豪快かつ大胆なもの。
火器を大量召喚して乱射で掃討、残兵が怯んでいる隙にありとあらゆる方法を用いて即座に制圧する。
単純に見えるが、この戦法だけで彼女は幾度と無く絶望的な状況下にて大立ち回りをやってのけ、その度に敵兵を殲滅してきた。
さらに言うと、彼女のやり方は「型が読めない」。掃射してからの行動は様々であり、「頬にキスをする」などといった破天荒な物すらある。
しかしそれらの行動は「例外なく」勝利のために行われており、最終的に敵兵は全て無力化されている。
一対一の戦闘の際には決まった戦法は存在しない。ある時は狙撃し、ある時は奇襲し、勿論正面からの突撃も敢行する。
その為、前に勝った方法で戦ってもまた勝利するかどうかは分からない。逆に言えば、前に負けても次の勝負も負けるかは別、という事でもある。
共通しているのは、「遠距離からの戦闘はあまり行わない」という事。銃の射程が短いので当然である。
※この項目は随時加筆される。


+ 使用武器・召喚(予定)武器
  • LAY-SBAR(Lilia AYnsley-Small Battle Assault Rifle)
特殊部隊用戦闘アサルトライフル、SCAR-Lの銃床やバレル、不要なパーツを取り払って大きく小型化したもの。
二挺拳銃が出来るように改造されているので、彼女の所持している二挺はそれぞれ微妙にデザインが違う。
銃身長は162mmと大きく短縮されており、拳銃サイズながらも突撃銃に匹敵する火力を持った機関拳銃が出来上がった。
その代償として反動は途轍もなく大きく、彼女以外の人間が引き金を引いてもまともに扱えない。
開発者である彼女ですら射撃中はまともに照準が定められないという、あまりにもピーキーな銃になっている。
単体での命中率は立射状態で3分の1程度らしい。無論状況によって左右される。
なお、装弾数などのスペックは上記のSCAR-Lに準ずる。ただし塗装は黒塗り。

以下、召喚したことのある、またはする予定の銃器リスト。
どの銃にも行われている改造として、「銃把の取り外し」「銃身の小型化」等が挙げられる。

  • M134
ゼネラル・エレクトリック社製の六本の銃身を持つガトリング砲。航空機関砲であるM61を小型化したものであり、当然威力はかなり高い。
毎分2,000~4,000発に及ぶ驚異的な発射速度を誇り、またその破壊力は「生身の人間が撃たれたら痛みを感じる前に死ぬ」と言われているほど。
しかし重量・反動共に途轍もなく、通常なら立射はおろか持ち運ぶ事すら困難である。
彼女の召喚するカスタムタイプでは、銃身が切り詰められ、口径の縮小が図られている。その為発射速度・威力・反動・重量は低下しており、弾薬は凡そ3レスで撃ち尽くす。

  • GAU-8
同じくゼネラル・エレクトリック社製の七砲身航空機関砲。上記のM61の上位に当たる機関砲であり、全長は2m、重量に至っては1,830kgにも及ぶ。
口径は30mm。もちろん威力は規格外で、戦車を軽く鉄くずに変える程度の威力を持つ。
彼女どころか人間ががまともに扱える品ではないので、この武器にも改良が施されている。砲身は腕全体と同程度のサイズになり、弾薬は1レスで無くなる。
だが破壊力で言えば十分オーバーキルであり、至近距離で撃った弾丸は【氷像魔剣】の左腕を吹き飛ばしたことがある程。
その分使用者である彼女にも反動は大きいようで、立った状態では動くことすら儘ならないらしい。

  • フランキ・スパス12
特殊用途向け自動式散弾銃。セミオートでの発射が可能で、またポンプアクション式リロードへの切り替えも可能。
「小型の大砲」の異名を持ち、威力は折り紙つき。速射性はショットガンの中で言えば比較的高く、装弾数は8。
当たれば大ダメージ確実な武器だが、彼女のモデルでは破壊力は大幅に抑えられており。常人でもまともに一撃食らって悠々と動けてしまうだろう。
その分、信頼性は元のモデルの比ではない。カスタム前のモデルでは起こることがあったジャムも殆ど発生しなくなっている。
この銃も銃身が縮められ、銃把は取り払われている。なお、手に持って使う場合は通常のスパス12と同じデザインになる。

  • ナガンM1895
1890年代初頭、ナガン兄弟によってベルギーで開発されたリボルバー拳銃。リボルバーにしては珍しく、最大装填数は七発。
特殊な内部機構を持ち、リボルバー拳銃の弱点とされる燃焼ガスの流出を防ぐことが可能。
これを利用し、リリアが使用するモデルでは麻酔弾を射出することが可能になっている。(基本的に戦闘ロールでは使用しないが。)
しかしシリンダーをスイングオープンできないタイプの旧式リボルバーであり、旧式故にあまり高性能ではない。

  • 53式信号拳銃
自衛隊に正式採用されている信号拳銃。中折れ式で単発。
地上または海上で、緊急及びその他の信号に使用される。リリアが使う場合は、スタングレネードのような使い方をする場合もある。

  • FN P90
ベルギーのFN社が開発したPersonal Defense Weapon(個人防衛火器)。
既存の拳銃弾を使わずボディーアーマーへの貫通力に優れる独自の弾丸を使用し、それ故短機関銃とは別種の火器と見なされる場合がある。
独特のデザイン、特異な形状の弾倉などから、銃器の中では知名度が高い。
装弾数は50発で、人体に着弾した場合内部で弾頭が乱回転し組織を破壊するため、マンストッピングパワーに優れるとされる。
彼女が召喚するモデルでは至近距離からの発射でもなければ上記のような効果は望めないが、それでも個人防衛火器としての性能は十分に保たれている。
【技芯庵器】が入社した時に一挺を支給した。

  • AN/TWQ-1 アベンジャーシステム
アメリカの近距離防空ミサイル。一対の四連装ミサイルポッドからそれぞれ4発のスティンガーミサイルを発射する。
当然破壊力は銃と比べて桁違いで、ミサイル故に誘導性能も高い。通常は装甲車の荷台にて運搬される。
しかし彼女の能力の特性上発射した後の消去が必要となり、それに一レスの時間を要するのが難点。
通常ロールで使用するとTUEEEになりかねないので(というかほぼなる)イベント専用装備。

  • ブローニングM2重機関銃
天才銃器設計家、ジョン・ブローニング氏の設計した重機関銃。
製作されてから凡そ70年が経つが、基本構造・性能トータル面でこの機関銃を凌駕するものは未だに無いという。
「キャリバー50」などの愛称の由来になっている50口径から放たれる弾丸は強力そのもので、上記のガトリング砲にこそ及ばないものの高い火力を誇る。
彼女のモデルでは重機関銃故の重量・反動を改善し、威力は劣るが通常の機関銃としても使用出来るモデルとなっている。
また、強度に物を言わせた鈍打も可能。肉弾戦でも遠距離戦でも役に立ち、非常に優秀。元がいいからね。
装弾数は驚きの110発。乱射し放題。

  • H&K G11
ヘッケラー&コッホ社の開発したアサルトライフル。薬莢の無いケースレス弾を使用するため、速射性などが非常に高い。
その発射速度たるや、毎分2000発。最新型のアサルトライフルのSCAR-Lの発射速度は550〜600発/分であり、その差は歴然。
その分暴発・発射不良が多く、またケースレス弾のためリロードスピードが非常に遅く、ほぼ使い物にならなかったと言われている。
しかしそんな迷銃でも、彼女の手にかかればあっという間に名銃に(?)。なんということでしょう、リロードしないので速度は気にならず、また暴発するまで撃つこともないのでそれら周辺の故障はありません。
結果元の速射性のみが残り、圧倒的な瞬間火力で対象を制圧することが可能。接射なんてした日には……
でも装弾数は50発。大体1.5秒少々の射撃で撃ち尽くしてしまう。やっぱり使えない?

  • WA2000
ドイツのワルサー社が開発したオートマチック式狙撃銃。ブルパップ方式の構造であり、またバイポッドが特異な取り付けられ方をしているため、独特の形状をしている。
通常オートマチック式の狙撃銃というのは精度が低いとされるが、この銃は非常に高い精度を持つことで有名。
その分部品一個一個の価格は非常に高く、また重量が7kgと非常に重いため、高性能であるにも関わらず各地の軍隊・警察では採用されなかった。
彼女のモデルでは軽量化が図られているが、そのため精度と威力は犠牲になっている。しかし、それでもその精度は他の銃に勝る。

  • M388 デイビークロケット
第二次世界大戦後にアメリカによって開発された、局地戦用の報復兵器であり、世界唯一の「核迫撃砲」。
かの英雄デイヴィット・クロケットの名を冠した本砲は、着弾と同時に10000レム超の強烈な放射線を撒き散らし、400m圏内の生物を死に至らしめる。
最大射程は4kmと大きく、核兵器としての性能は十分に有していた……が、冷戦の終結に伴う核の撤廃により、この迫撃砲は実戦で使われることなく廃棄された。
リリア・エインズレイが自らの悲願である世界平和を実現するために用いる「抑止力」の一つである。
しかし、今の彼女では核を撃ち込むことは出来ない。詳細は「抑止力について」を参照。
また、通常の戦闘でも自らに及ぶ被害を考慮すれば、発射など不可能。実質的に使用不可能な武器といえる。

  • 67式微声手鎗
中国・ノリンコ社製造の、世界でも珍しい「消音器内蔵拳銃」。
内部に取り付けるインテグラルタイプのサプレッサーを有し、7.65mm×17弾(.32ACP弾)により、非常に高い消音効果を持つ。
その音量はピアノや地下鉄車内の騒音と同程度。ざわめきのある場所、例えば繁華街などでは発砲に誰もが気付かないほどだという。
彼女のモデルでもその消音性能は遺憾なく発揮されており、潜入・諜報任務の際には装備しているという。
装弾数は8発。

  • U.S.AS12ショットガン
韓国大宇社の開発・製造している軍用ショットガン。
アサルトライフル等と同様にフルオート射撃が可能である稀なショットガンであり、その制圧力は至近距離で驚異的な威力を誇るとされる。
装弾数はドラムマガジン使用時には20発にも及ぶ。
……しかし、フルオート機構の搭載のためか、嵩張る重量に携行性の悪さ。特殊部隊向きではない、とされ、軍では採用が見送られたという。
そもそも、フルオートショットガンというジャンルには精々プロップガンとしての需要しか存在しないのだ。計画が持ち上がりながらも頓挫した「AA-12」や「CAW」が物語っている。
だが、彼女が使うのなら話は別だ。撃ち捨ての形式を取れるため、重量は問題にならず、至近距離での圧倒的な火力が残る。
彼女曰く、強襲作戦の際には必ず携行するらしい。


+ 覚醒
※なお、使用するのは理想郷のイベント時のみ。

条件:重大な窮地に陥った時(四肢欠損、大動脈損傷、圧倒的物量差を前にして……など)
解除:敵対象の排除。能力者自身の死亡。

内容:一度に召喚可能な銃器の数が6→10になる。
四肢に欠損が出来た場合、その部分を銃器二つと一体化させ(某錬金術師漫画の機械鎧みたいなデザインです)補うことが可能になる。覚醒終了後に融合は解除される。
また、覚醒中のみ以下の火器を召喚可能になる。

  • 魔砲《Samiel》
七連140mm滑腔戦車砲。大口径の砲撃を七連発で叩き込めるという圧倒的な連射性能を誇るが、銃身長は彼女の腕の倍ほどもあり、取り回しに欠ける。
使用砲弾は成形炸薬弾。破壊力を一点に集中させるこの弾丸によって、堅牢な装甲すら容易く打ち破ることが可能。瞬間火力は弾道ミサイルを容易く超える。
また、この戦車砲は「魔砲」とでも言うような加護が備わっており、放つ弾丸に誘導性能がある。

  • 魔砲《Agathe》
単発式105mmライフル戦車砲。発射速度・初速共に《Samiel》に劣るが、重量と取回しでは《Samiel》より高い性能を持つ。
使用砲弾は多目的対戦車榴弾。威力こそ成形炸薬弾には及ばないものの、爆発時に飛散する取り付けられた鋼球やワイヤーによって広範囲への攻撃を可能にしている。
この戦車砲も「魔砲」の加護が備わっており、数レス間のチャージを行うことにより、「魔砲」の魔力を圧縮したレーザーを発射できる。
具体的には、
チャージ不使用:通常弾の0.5倍程度の威力
一レスチャージ:通常弾と変わらない威力
二レスチャージ:通常弾の三倍程度の威力
三レスチャージ:通常弾の十倍程度の威力
四レスチャージ:一つの都市区画を破壊する威力
五レスチャージ:一つの島を破壊する威力
六レスチャージ:波動砲レベルの威力
チャージには能力者自身の気力を必要とし、六レスもチャージして発射すれば次レスは動けないほど疲弊する。


ペナルティ:次のロールから数えて三回の間、能力の行使が不可能に。身体能力も大幅に低下する。


+ 生活
基本的に街の中をぶらついて組織の勧誘をしていることが多い。インターネットをよく利用するせいか情報通で、能力者の情報はよく知っている。
強い人間・正義の為に戦う人間・その他彼女が気に入った人間は勧誘されることが多い。無論アポなど無い。
休んでいる日は組織内でゲームをしパソコンを弄り銃の手入れをする、そんな自堕落とも勤勉とも取れない生活をする。そういった日は外に出ない。
起床時間は9時、就寝時間は不定。朝食はパン派で、缶コーヒーを好んで口にする。ちなみに目玉焼きは塩派。
昼飯は適当。土曜日だとチャーハンとか作っちゃってすごく家庭的。夕食も適当で、下手すると取らないこともある。
ご飯の食べ方は他人の手本になるようなものではない。お前ホントに元令嬢なのか、というほどがっつく。ジャンクフード大好き。
整備役の人間がいないため兵装は彼女一人で手入れしており、よく機械油に塗れている。
本人は小手先の作業は苦手だったらしいが、武器の手入れをしていたらいつの間にか上手くなったとか。
プレイするゲームの内容は上述の通り様々で、ある日縛りプレイをしていたかと思えば次の日にはRTAを始める、といった所。閲覧するサイトもあまり決まっていない。


+ 「世界平和」について
彼女の夢見る世界の平和とは、そこらの反戦主義者が思い描くようなものとは一線を画している。
自らの持つ圧倒的な軍事力、それに伴う抑止力とカリスマ性により善も悪も中立も構わずに惹きつけ、命令に従わせる。
それにより国境は取り払われ、世界は「リリア・エインズレイ」中心に動く……という、もの。
今の彼女は、軍事力は有している。しかしそれは世界に喧嘩を売れるようなものでは到底無い。また、カリスマ性も全世界の人間をイエスマンに出来るほどのものでもない。
だから、彼女は「勧誘」を続けるのである。「人間核兵器」とでも呼べるような、破壊的なまでの戦闘力を持った人間を引き入れ、自らの配下に加える。
その中途で人を惹きつけるためのノウハウを学習し、やがては全世界の人間が彼女の配下に加わるようなカリスマ性を手に入れるのだ。
傍から見れば、歪んだ平和を夢想したマキャベリストだろう。しかし、彼女にはそれをやってのけるだけの実力と意志が、確固として揺るがない。

+ 抑止力とは
――行為の達成が困難、または代償が高くつくことを予見させ、その行為を思いとどまらせる力。
彼女の望む「世界平和」では、彼女の定義する「悪行」に対する代償を高くつかせることにより、それを達成する。
具体的に言えば、大国同士の戦争では「直ちに戦争を中止せよ。さもなくば貴国に向け核を発射する」といったような忠告をなし、戦争の代償を「高くつかせる」――戦争とは外交カードの一枚に過ぎないのだ。
しかし、この理論には問題がある。今の彼女では、「核を撃つことが出来ない」。
抑止力を発生させるには、代償を「高くつかせる」ことができる、と実証する必要がある――即ち、彼女がどこかの誰かに「核を撃ちこむ」ことが必要となる。
戦地においてですら自らの未熟なカリスマにより、兵士たちを説得させようとする彼女では、大量殺戮など出来るはずもないのだ――彼女が「核」を有していてなお、世界平和の実現が出来ない点はここにある。
だからこそ、彼女はほうぼうを歩きまわるのだ。既に「人間核兵器」と呼べるような実績を有し「高くつかせる」ことができる人間を探すために。

+ こぼれ話
  • モデルもどきになっているのは某タクティカルエスピオナージアクションのBIG B○SS。Peace Makerの原型もMSF(国境なき軍隊)だったりする。

  • 因みにPeace Makerというのはコルト・SAAの別名。だから何だという話だけどこぼれ話だからいいよね。

  • 運用キャラの中で一番設定が練り込まれている(つもり)だったりする。

  • ぶっちゃけるとかなりチート能力。その気になればデイビークロケットを召喚して死なばもろともすることもできる。でも面白くないからやらない。

  • 覚醒能力の方の波動砲も無茶苦茶だったりする。「宇宙戦艦ヤマト」の波動砲は、オーストラリア大陸レベルの大きさの浮遊大陸を一撃で破壊する威力。でも相手はそれ以上のチート。

  • 戦車砲とか航空機関砲とか重機関銃とか対空システムを歩兵が運搬できるサイズにまで小型化しちゃうリリアさんマジパネェッス。いやホント。

  • 銃器の説明は多くがWikipedia参照・引用。中の人の知識だけで書いているわけではないので悪しからず。

  • 色んな所を悟ってるけど、悪に対する価値観はまだ完全ではない……みたいな感じのロールができてると嬉しいなって。

  • 死亡後は転生してアーカード旦那系アルビノ銃血鬼になりたいなって。某月光迷宮の主人公っぽくなるけどそこはご愛嬌。

  • ゲームの設定とかの件は完全に中の人の趣味。ごめんねー

  • 良くも悪くも中の人を美化したキャラクターにしているつもりだったり。なので三キャラの中では一番動かしやすい。

  • え? この項目はどう見ても他の中の人のパクリだって? 知らんな

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最終更新:2012年11月12日 22:59
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