シナリオ 7月8日(日曜日)・その4
Let's Go!肝試し!
岸岡との勉強が終わったのはちょうど夕食前で、
ぼく等はそのまま食堂へ足を運んだ。[plc]
すでに寮長たちが準備を済ませていて、
後は食べるだけになっている。[plc]
寮長「そろいましたね」[plc]
寮長「では皆さん、いただきましょう。
今日は八十記さんですね」[plc]
せえら「ワタクシですわね? では」[plc]
夕食前の挨拶。[lr]
今日は八十記の番だ。[plc]
せえら「明日から下らないテストがありますわね。[l]
そのせいでストレスが溜まっていらっしゃるんじゃにゃーです?」[plc]
奏「うん、疲れたし」[plc]
せえら「それで提案なのですけど、夕食が終わりましたら
肝試しをしませんこと?」[plc]
真緒「肝試し?」[plc]
和「それは構わないが、寮でやるのかい?」[plc]
せえら「いいえ、違いますわ。
寮でやってもちっとも怖くにゃーですわよね」[plc]
和「違いない」[plc]
せえら「ですから、学園へ忍び込もうと思いますのよ。どうかしら?」[plc]
真緒「学園はまずいだろ」[plc]
せえら「あら、びびってますの?
それともご自分の立場が悪くなるからからかしら?」[plc]
真緒「まぁ、両方だけどさ……
だいたい学園に忍びこめないんじゃないか?」[plc]
真緒「セキリュティーもしっかりしてるだろうし」[plc]
莉緒「そうね」[plc]
せえら「あら、珍しいですわね。寺井とセンコーが同じ意見だなんて」[plc]
莉緒「な!?」[plc]
寮長「でも八十記さん、先生の言う通りですよ、危ないです」[plc]
せえら「寮長も心配症ですわね。大丈夫ですわよ」[plc]
真緒「いや、しかし」[plc]
せえら「まったく優柔不断ですわね。
なら聞きますけど、ワタクシに賛成の方」[plc]
八十記が挙手を求め、
北上、阿部高、岸岡が手を上げる。[plc]
反対なのはぼくと寮長、そして莉緒だ。[plc]
奏「リオはセンセと一緒で反対なの?」[plc]
莉緒「……誰が一緒なのよ。私も行くに決まってるわよ」[plc]
せえら「なら、反対は寮長とセンコーだけですわね」[plc]
寮長「………」[plc]
真緒「なぁ、止めないか?」[plc]
和「心配するこたないさ。他の寮生だってよくやってるしな」[plc]
和「それに見つかってもだ、男らしく謝れば問題にはならないさ」[plc]
奏「そだね。怒られた人なんて聞いたことないし」[plc]
真緒「そ、そうなの?」[plc]
寮長「ええ……
たしかに学園長も甘いですけど……」[plc]
真緒「ふむ……」[plc]
奏「ねぇセンセいいでしょー?」[plc]
真緒「そうだな……」[plc]
寮長「先生?」[plc]
学園長が肝試しに寛容ならば、行ってもいいかもしれない。[plc]
寮生活の上、勉強だけじゃ息が詰まるだろう。[plc]
真緒「じゃあ、ちょっとだけ行こうか。
でもテスト前だから、絶対に職員室には行かない事」[plc]
真緒「テスト泥棒だと思われるからな」[plc]
せえら「まったく……真面目なのか不真面目なのか分からないセンコーですこと」[plc]
和「ふふ、だがそれが良いんじゃないか」[plc]
莉緒「決まったなら早く食べていくわよ」[plc]
奏「たっのしみー!」[plc]
寮長「………」[plc]
最終更新:2010年07月19日 01:37