シナリオ 7月12日(木曜日)・その1
嬉し恥ずかし水着授業!
テストも終わり、平常授業に戻った。[plc]
さすがにテストは真面目に受けていた莉緒たちだが、
肝心の点数はどうだろう。[plc]
放課後の採点が楽しみの様な怖い様な……[plc]
双葉「要先生」[plc]
真緒「あ、音河先生」[plc]
双葉「あら? 着替えてないんですか?」[plc]
真緒「え?」[plc]
双葉「次の授業、水泳なんじゃ?」[plc]
真緒「ええ、水泳なんですけど……」[plc]
双葉「どうかしました?」[plc]
真緒「あ、いえ、ぼくが見てもいいものなんですかね?」[plc]
双葉「はい?」[plc]
真緒「普通はその……女性の先生が見るのではと」[plc]
双葉「ああ、その事ですか。
普通はそうですけど、要先生は前任の先生の変わりですから」[plc]
真緒「そう、ですよね。
でも、何かあった時はどうしようかなって」[plc]
双葉「もう授業もあまり無いですし、そんなに悩まなくても大丈夫ですよ」[plc]
双葉「それより先生、学園長がお呼びになってましたよ」[plc]
真緒「学園長がですか?」[plc]
ばあちゃんからの呼び出し?[lr]
いったい何だろう。[plc]
そういえば、肝試し以来会ってないな。[plc]
まさか……あの時の事を怒られるのか。[plc]
双葉「では、お伝えしましたので」[plc]
真緒「はい、ありがとうございます」[plc]
もう授業が始まるから、昼休みにでも行く事にしよう。[plc]
さて、プールへ行こうか。[plc]
真緒「みんないるかー?」[plc]
そして始まったプール授業。[lr]
目の前には水着姿の女の子のみ。[plc]
羨ましい人には羨ましいんだろうけど、
ぼくにそんな趣味は無いので何とも思わない。[plc]
……あ、いや、ちょっとだけ嬉しいかも。[plc]
;以下↓水着姿が確定したら文章を変えるかもしれません
和「キミぃ、なにをボケッとしてるんだ。
だいたいそろってるぜ」[plc]
真緒「あ、すまない。
うん、そろってるなら良いんだが……」[plc]
和「なんだい?」[plc]
真緒「阿部高……その水着は何だ?」[plc]
和「質問の意味が分からないぜ。
どこをどうみても水着じゃないか」[plc]
真緒「い、いや、それって水着なのか?」[plc]
奏「センセなにいってるの?」[plc]
真緒「北上も水着……なんだよな?」[plc]
奏「へへ、ロックでしょ?」[plc]
阿部高も北上も個性的な水着を着ている。[plc]
例の中二病でアピールするためかと思ったが、
生徒たち全員、思い思いの水着だった。[plc]
真緒「なぁ北上、この学園の水着って指定じゃないのか?」[plc]
奏「指定? なにそれ?」[plc]
和「ああ、あれだ。
一般的な学校だと全部同じ水着らしいな」[plc]
奏「そなの?」[plc]
真緒「ああ、普通はな」[plc]
奏「みんな一緒とかつまんないね」[plc]
和「同感だ」[plc]
真緒「まぁ、それはそうだけど、珍しいというか」[plc]
和「ふ、良いじゃないか。自由に着られて俺は好きだぜ」[plc]
せえら「ですわね。みんな同じなんて、そんなの気持ち悪いですわ」[plc]
真緒「おぉ……八十記の水着も」[plc]
せえら「じ、ジロジロ見るなですわ!」[plc]
真緒「み、見てないって」[plc]
せえら「いいからさっさと始めろですわ!」[plc]
真緒「あ、ああ、そうだった」[plc]
真緒「よし、それじゃ授業を始めるぞ」[plc]
真緒「北上、阿部高、八十記はいるな。えっと、寮長たちは」[plc]
寮長「はい」[plc]
真緒「お、寮長も水着か」[plc]
奏「当たり前だし」[plc]
せえら「なに言ってますのこの人は」[plc]
真緒「………」[plc]
せえら「ちょ、ちょっとカナちゃん!
センコーを見るですわ!」[plc]
奏「寮長を、見てる?」[plc]
寮長「先生?」[plc]
真緒「………」[plc]
真緒(……き、綺麗だ)[plc]
奏「ちょっとセンセ! なに寮長ばっかり見てるの!」[plc]
せえら「いやらしい目つきですわね……最低ですわ」[plc]
寮長「……せ、先生」[plc]
真緒「な、何言ってるんだ! ぼ、ぼくは別にそんな」[plc]
和「チッ……寮長め」[plc]
真緒「りょ、寮長はいるから、後は岸岡と莉緒だけど」[plc]
芽衣子「……真緒様」[plc]
真緒「お、いるな。隠れてて分からなかったよ」[plc]
芽衣子「……はい」[plc]
生徒A「ほら芽衣子! 魔王様に見せてきなよ」[plc]
芽衣子「し、しかし……」[plc]
生徒B「大丈夫だって! 凄いいけてるから!」[plc]
生徒たちに紛れて岸岡が見えない。[lr]
水着姿が恥ずかしいんだろうか。[plc]
真緒「あ、いるなら良いぞ」[plc]
真緒「はい、次は──」[plc]
生徒A「先生ちょっと待ったー!」[plc]
生徒B「芽衣子が行くよー」[plc]
真緒「ん?」[plc]
芽衣子「あ……」[plc]
真緒「………」[plc]
目の前に現れた岸岡の水着姿に目を奪われる。[plc]
いや、水着姿というより、ぼくの視線はとある一点を……[plc]
真緒(こ、これは、音河先生に負けず劣らずの……)[plc]
生徒A「ほーら芽衣子! 先生見とれてるよ?」[plc]
生徒B「反則だよ……あの胸」[plc]
芽衣子「ま、魔王様……そのように見られては……」[plc]
芽衣子「め、芽衣子は……は、恥ずかしいです」[plc]
露骨に見てしまったせいでまた生徒の中に身を隠す。[plc]
ぼくとした事が……[plc]
奏「……スケベ」[plc]
せえら「……最低ですわ」[plc]
和「……キミぃ」[plc]
寮長「………」[plc]
真緒「あ、いや、その、ご、ごめん」[plc]
せえら「……まったく、とんだ変態ですわね」[plc]
真緒(……うぅ)[plc]
返す言葉も無い。[lr]
しかし、変態まで言わなくても……[plc]
真緒「そういえば莉緒は?」[plc]
後は莉緒だけだが、姿が見えない。[lr]
岸岡と同じで、姿を隠してるんだろうか。[plc]
真緒「寺井はどうした? 来てないのか?」[plc]
寮長「いえ、寺井さんならここに」[plc]
やはり紛れていたらしく、生徒の中からひょっこり現れる。[plc]
莉緒「………」[plc]
真緒「ああ、いたのか。制服って事は、授業欠席か?」[plc]
莉緒「………」[plc]
真緒「莉緒?」[plc]
莉緒「………」[plc]
真緒「……寺井は欠席だな。それじゃ今日は」[plc]
莉緒「生徒の水着に見とれちゃって、馬鹿じゃないの?」[plc]
真緒「何?」[plc]
口を開いたかと思ったらこれだ。[plc]
莉緒「あたし今日泳がないから」[plc]
真緒「ああ、病欠にしとくよ」[plc]
莉緒「………」[plc]
真緒(な、何故にらむ)[plc]
真緒「莉緒、何で怒ってるんだよ?」[plc]
莉緒「怒ってなんかない!」[plc]
真緒「おい」[plc]
一人息巻いて、莉緒は見学席の方へ歩いていった。[plc]
まったく……訳が分からん。[plc]
真緒「……はぁ、念のため聞くけど、他に誰か泳がない人はいるか?」[plc]
最終更新:2010年07月19日 01:40