シナリオ 7月17日(火曜日)・その1
補習開始!
休日も過ぎ、平日へ。[pcm]
だが今日は授業はなく補習と追試だけの日だ。[lr]
対象者以外はお休み。[pcm]
さて、ぼくのクラスの対象者は莉緒と北上。[lr]
後、受ける必要はないが岸岡の三名。[pcm]
のはずだったんだけど……[pcm]
真緒「お前ら……全員来たのか」[pcm]
寮長「すいません先生」[pcm]
真緒「あ、いや、いいんだけどさ。見事に寮のメンバーだなってさ」[pcm]
せえら「ですわね」[pcm]
真緒「学園でやらなくても~なんて思っちゃったよ」[pcm]
奏「じゃさ、寮でやろうよ! 音楽無いとアタシやる気出ないし」[pcm]
真緒「それは駄目だ、ここでやろう」[pcm]
芽衣子「お言葉通りに芽衣子は致します」[pcm]
真緒「よし。じゃ、始めよう」[pcm]
補習用に作ったプリントを配る。[pcm]
比較的簡単な問題を多くしてるから莉緒たちでも大丈夫だろう。[pcm]
莉緒「はぁ……」[pcm]
奏「ね、リオ。かったるいね」[pcm]
莉緒「そうね……」[pcm]
真緒「それじゃやってみてくれ」[pcm]
いっせいに取り掛かる寮メンバー。[lr]
寮長や八十記はさすがというか、手がよく動いてる。[pcm]
その一方で苦戦しているのは岸岡や北上。[lr]
とりわけ莉緒だ。[pcm]
莉緒「うーん」[pcm]
真緒「莉緒、名前しか書いてないぞ」[pcm]
莉緒「うるさいわね。少し黙ってて」[pcm]
真緒「はいよ」[pcm]
奏「こんなの習ってないし。分かるわけないよ」[pcm]
真緒(教えてるってば)[pcm]
奏「いいや、適当に書いておこ」[pcm]
真緒(………)[pcm]
真緒「北上……もうちょっと考えてみないか?」[pcm]
奏「分からないものは分からないし」[pcm]
真緒「そりゃそうだけどさ……」[pcm]
奏「次の問題は──」[pcm]
真緒「………」[pcm]
補習受けてるとはいえ、北上は本来対象者じゃない。[pcm]
だからまぁ点数を心配しなくてもいいだろうし、とりあえず見守っておこう。[pcm]
問題は莉緒と岸岡だけど……[pcm]
芽衣子「………」[pcm]
目を閉じてジッとしている。[lr]
考えているのか、それとも……[pcm]
真緒「岸岡? まさか、寝てる?」[pcm]
芽衣子「………」[pcm]
真緒「岸岡?」[pcm]
芽衣子「……はっ!?[lr]
いえ、ただ考えておりました」[pcm]
真緒「そ、そうなのか。寝てたわけじゃなくてなによりだけど」[pcm]
真緒「まぁ、あんまり考えすぎずにさ、分からない所は後回しでいいぞ」[pcm]
芽衣子「さすがは魔王様。その様に致します」[pcm]
と口にしつつも、またジッと考えこむ。[pcm]
真剣に取り組みすぎて逆に駄目になってる。[lr]
もう少し気楽にやってくれればいいんだけど。[pcm]
そんな岸岡とは違い、楽にプリントを進めているのは阿部高。[pcm]
そして、寮長と八十記はもう終わりかけみたいだった。[pcm]
真緒「寮長と八十記。終わったようなら悪いけど教えてあげてくれないか?」[pcm]
寮長「はい、いいですよ」[pcm]
せえら「しょうがないですわね」[pcm]
真緒「八十記は莉緒を、寮長は阿部高をお願い」[pcm]
寮長「はい」[pcm]
せえら「ええ」[pcm]
最終更新:2010年07月19日 08:09