７／１５-C2

シナリオ　７月１５日（日曜日）・そのＣ２

　コンビニ

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真緒「まぁいいけど、それより」[pcm]

せえら「な、なんですの？」[pcm]

真緒「これからどうする？」[pcm]

せえら「どうするってなにがですの？」[pcm]

真緒「いや、寮に帰ってもいいし、寮長の言うとおりぶらぶらするのも良いなって」[pcm]

せえら「………」[pcm]

真緒「帰るか？」[pcm]

せえら「行きますわよ」[pcm]

真緒「どこに？」[pcm]

せえら「そうですわね……良い機会ですからセンコーにはワタクシの威厳というものを見せなくては」[pcm]

真緒「はぁ」[pcm]

せえら「メイド長！」[pcm]

真緒「えぇ！？」[pcm]

メイド長「はい」[pcm]

どこからともなく現われるメイド長。[lr]
いったいどこに隠れていたのやら。[lr]
それにメイド服、暑くないんだろうか？[pcm]

せえら「……ええ、ええ、そうですわ」[pcm]

メイド長「かしこまりました」[pcm]

真緒（なに話してるんだろ）[pcm]

メイド長「では」[pcm]

せえら「ええ」[pcm]

真緒「あ、メイド長」[pcm]

せえら「さ、行きますわよ」[pcm]

真緒「だからどこに？」[pcm]

せえら「つべこべ言わず来いですわ」[pcm]

真緒「はぁ」[pcm]

真緒「ここって……」[pcm]

なんの変哲もないコンビニだ。[pcm]
ただ、なんか変だ。[lr]
なぜだか違和感を感じる。[pcm]

せえら「ええ、コンビニですわ」[pcm]

真緒「なんか買うのか？」[pcm]

せえら「なにを言ってますの、お店の前で座りこむために来たのですわ」[pcm]

真緒「は？」[pcm]

せえら「ワタクシたちの社交場ですわね。さ、座りやがれですわセンコー」[pcm]

真緒「い、いや、座りこむなんて……
どこで誰が見てるか分からないし」[pcm]

学園の生徒や保護者がどこかで見てるかもしれない。[l]
だから八十記の言葉に従えない。[pcm]

仮に教師でなくても、こんなことはしたくない。[pcm]

せえら「まったく……相変わらず頑固ですわね。[lr]
ええ、センコーのことですからそう言うと思って、大丈夫なようにしときましたわ」[pcm]

真緒「大丈夫？」[pcm]

せえら「ええ、今日一日ここはワタクシたちの貸切ですの」[pcm]

真緒「え？」[pcm]

驚いて八十記を見つめる。[lr]
冗談、なんだろうか？[lr]
八十記は得意げな顔をしているが……[pcm]

でもコンビニの貸切って聞いたことないぞ。[lr]
いくらお嬢様だからってそんな馬鹿な事は……[pcm]

ふと店内をのぞいてみる。[lr]
人の姿はない。[pcm]

レジにいるはずの店員もいないけど、たんに控え室に引っ込んでるだけの気がする。[pcm]
うん、いくらなんでもありえないよな。[pcm]

せえら「なんですの？　疑ってるんじゃにゃーですの？」[pcm]

真緒「い、いや、だって」[pcm]

せえら「貸切ですわよ。なんなら見てきたらいいですわ」[pcm]

真緒「いや…そこまでしないけど、なんでコンビニを貸しきるんだ？」[pcm]

せえら「ですからワタクシはセンコーのために」[pcm]

真緒「ぼくの？」[pcm]

せえら「ああ、もう！　どうでもいいから早く座りこめですわ！！」[pcm]

真緒「わ、分かったよ」[pcm]

本当に貸切なのかよく分からないまま店の前に座りこむ。
それを確認した八十記もぼくの隣に座り込んだ。[pcm]

せえら「ふふふ、暑いですわね」[pcm]

真緒「あ、ああ」[pcm]

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