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シナリオ 北上ルート 8月7日(火曜日)・その1

 嫌われた?


真緒「ふぅ……」

今日もまた無視されるのかと思うと憂鬱だ。
練習場に行くか……行くまいか。

でも嫌われたからって、ぼくまで無視する様な態度をとったら、
それこそ北上との関係は終わってしまうかもしれない。

ここは何度無視されようと、ぼくは北上に話しかけなくちゃいけないと思う。

寮長「先生、おはようございます」

真緒「ああ寮長、おはよう」

寮長「………」

真緒「どうかした?」

寮長「大丈夫なんですか?」

真緒「え?」

寮長「最近、北上さんとギクシャクしてるみたいですから……」

真緒「ああ、その事ね……」

寮長「なにかあったんですか?」

真緒「それは……」


事の経緯を話すかそれとも……
八十記にはもう話してるし、当の本人にも伝わってる事だ。
内緒にする理由もないか。
それに寮長だ、ぼくとしては話を聞いて貰いたい。

真緒「実は……」

寮長「はい」




寮長「そうですか、そんなことが」

真緒「ああ……」

寮長「北上さんの気持ちも先生の気持ちも分かります。
だから、辛いですね」

真緒「……うん、あんなにセンセセンセって言ってくれてたのにさ、今は話すこともできないなんて正直辛いよ」

寮長「そうですね……でも」

真緒「ん?」

寮長「そんなに心配なさらなくても大丈夫だと思いますよ」

真緒「……そうかな?」

寮長「ええ、しばらくそっとしておく方が良いかもしれませんね」

寮長の言葉と笑顔に励まされる。
本当に大丈夫な気がしてきたから不思議だ。

真緒「ありがとう、しばらくそっとしてみるよ」

寮長「仲直りできるといいですね」

真緒「そうだな、ほんとにそう思うよ」

そっとしておく……か。
考えもしなかったな。

でも、今の北上にはそれが一番良いのかもしれない。
寮長の言う通り、しばらく距離を置いてみよう。

真緒「ありがとう寮長。今日は仕事を片付ける事にするよ」

寮長「いえ、お仕事頑張って下さいね」


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最終更新:2010年07月13日 22:54
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