B-8/10-9

シナリオ 北上ルート 8月10日(金曜日)・その9

 花火に映す未来


コテージ前に着くと、莉緒たちが今まさに花火を始めようとする所だった。

莉緒「やっと来たわね!!」

寮長「お帰りなさい」

せえら「二人とも待ってましたわよ」

奏「へへ、ごめんね」

真緒「ちょうど今から始めるって感じか?」

和「なにを言ってるんだキミは。待ってたんだよ」

芽衣子「真緒様がいないのに始めても意味はありません」

和「そういうことだな」

真緒「待ってたのか、悪かったな」

芽衣子「悪かった等……当然のことです」

せえら「それじゃ始めますわよ! よろしいですわね!」

莉緒「やるわよ!」

寮長「ええ、みんないますしね」

和「よし、まずはこれだ」

阿部高が打ち上げ花火を取り出す。
阿部高らしいな……って、五百連発って何それ?

和「どうだい? 凄いだろ」

せえら「ふふ、やりますわね……」

莉緒「あたしが火をつけるわ」

真緒「い、いや、莉緒は」

寮長「私がつけましょうか」

奏「アタシがつける」

寮長と奏がほぼ同時に言った。
以前のぼくなら迷わず寮長に頼んでいただろうけど、
今は──

真緒「じゃ、かな…じゃない、北上に頼もうかな」

奏「うん!」

せえら「あら?」

芽衣子「ま、お……様? 今なんと……」

莉緒「え? なによ?」

和「ん?」

寮長「ふふ」

真緒「な、なんでもない。ほら、北上」

奏を促すと笑顔でうなずいて、花火に火をつけ始めた。
あの間ずっと八十記と岸岡が見てくるけど、視線を合わせないでおこう……


和「おお! 凄いぜ!」

莉緒「なかなか派手じゃない!」

せえら「ええ、素晴らしいですわ」


勢いよく夜空に飛び散る花火。
前にこうして花火をしたのは七夕だったっけ。

あの時はこうなるなんで思わなかったな。

奏「センセ」

真緒「ん」

奏「あの花火に負けないようにさ、アタシたちもどかーんとやろうね」

真緒「ああ、やろうな」

奏「うん!」



ここへ来た時はどうなるかと思っていたけど、
無事笑顔で一日を終える事が出来そうだ。

明日からは本当に大変だろうけど、
この花火のように盛大なライブが出来るよう二人で頑張っていこうと思う


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最終更新:2010年07月13日 23:26
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