シナリオ 北上ルート 9月1日(土曜日)・その1
ライブ本番!!
日は流れ、いよいよライブ当日。
今日という日を万全の状態で迎えられたとは言えないが、
やれるだけの事はやったはずだ。
ピアニカに変更してからも、あの猛練習は変わらず行った。
でも、それまでは焦ってばかりいて余裕の無かった練習は
楽しいものになっていた。
歌うプレッシャーがなくなった事と、自信のある楽器に変えた事が大きかったと思う。
奏のピアニカは特別に上手いという訳ではないけど、
音楽が好きだっていう気持ちがよく分かる音。
だからきっと、今日は上手くいくはずだ。
奏「センセ」
真緒「いよいよだな」
ステージ袖、出番を待つ我がバンド『ラブ・ガン』
まじかに迫る大舞台にバンドのリーダーは緊張してるようだ。
真緒「緊張しなくても大丈夫だって」
奏「べ、別に緊張なんてしてないし」
真緒「そっか。あ、それでMCはやっぱするの?」
奏「当たり前だし」
真緒「どんなMCするのかぼくも楽しみにしてるよ」
奏「ひひ、内緒だったしね」
真緒「あ、ああ」
真緒(客が引かなきゃいいけど)
奏「へへ、伝説の幕開けだね」
真緒「ああ、そうだな」
司会「続いてのバンドは、イービル学園が生んだ未来の大スター北上奏率いる──」
司会「ラブ・ガァァァアアアアン!!」
司会のけたたましい叫びが聞こえ、観客の声援も一際大きくなった。
ここまでのステージはすでに有名な人が多数出ていたが、
それ以上の声援だ。
やはり身近な存在のぼく等は応援もしやすいのだろう。
盛り上がってる、盛り上げてくれる生徒の存在はありがたい。
真緒「いよいよ出番だな」
奏「うん」
真緒「よし! 行くぞ!」
奏「センセ」
真緒「ん?」
奏「熱いライブにしてやろうね!」
真緒「ああ、もちろんだ!」
★9/1---スチル5
寮祭ステージ
- 15.16時くらいの脳内設定なので、日中の屋外と思ってくれていいかな
- ステージの上の北上(私服)真緒や他のメンバーは描かなくてもいいかな
- マイクスタンドを両手で握り締めてる奏、構図は若干引いた感じの方がいいのかなぁ。相談しましょう
- 表情は口を開けてなんか喋ってるな~というのを一つ。差分はいらないかも
- ※このスチルはエンドロールでも使えるんじゃないかなぁって思ってます。
○狙い・・奏、夢叶う
○時間・・日中
○場所・・学園特設ステージ(適当に描いて下され)
○人物・・奏
○服装・・私服(CG用にライブ服でもいいね)
○表情・・上記に
○構図・・上記に
○
シナリオ実例・・以下
ステージへ飛び出す。
そして目にする、人の群れと歓声。
生徒と職員が客の大半だけど……
い、異常なテンションだな。
奏「アタシの初ライブだからね、みんなに宣伝しちゃったし」
真緒「なるほど」
学園でも奏の中二病は有名だろうな。
そんな彼女のライブを応援、あるいは興味本位で見に来た人たちか。
でもこんな人だらけだと、莉緒たちがどこにいるのかは分からないな。
奏「あそこ、前列に寮長たちいるね」
真緒「ほんとだ、応援してくれてるな」
奏「へへ、それじゃMCやんなきゃ」
真緒「ああ」
奏がマイクの前に立つ。
自然と歓声も引いていき、MCが始まった。
奏「みんな、この腐った世界を変えるのはなんだと思う?」
奏「政治? 宗教?」
奏「ううん、そんなのじゃ変えられない」
奏「分からない? なら今教えてあげる」
奏「それは──」
真緒(………)
奏「ロック! そう、アタシたちの音楽!」
真緒(奏……妄想が現実になって良かったな)
奏「それじゃ行くよ!!」
その声を皮切りに演奏スタート。
まずはぼくを含めバックの前奏、そして主旋律を奏のピアニカが彩る。
さんざん練習したからかこの熱気のせいなのか、
ぼくらはスムーズかつロックだった。
奏が歌わない事に気づいた生徒たちが何か騒いでるのが見えたが、
ぼくも奏自身も気にしなかった。
いや、彼女自身はそんな生徒に気づいてないのかもしれない。
ただ楽しそうにステージでピアニカを吹いている。
ロックミュージシャンを真似てるのか時折クルクル回ったり、
ステージの端から端へと走り回ったりなぜかピックを投げたりと息つく暇もないほど動き回っていた。
途切れ途切れのピアニカになるものの、
そんなステージパフォーマンスを見せられた観客のボルテージはさらに上がっていく。
生徒たちからは奏コールが巻き起こり、
保護者や他の観客もそれに加わって会場は異常な熱に包まれていった。
そして曲が終わり──
歓声とアンコールの大合唱の中、再び奏がマイクに向かう。
奏「みんなサンキュ! アタシこんなに声援もらえるなんて正直思わなかった!」
真緒(奏……)
奏「来年にまたライブするから、期待しててくれな!!」
奏「お前等愛してるぜーー!!」
真緒(……うは)
スチル終わり
最終更新:2010年11月07日 09:27