シナリオ 北上ルート 9月3日(月曜日)・その1
エピローグ
九月最初の月曜日。
そして今日は新学期の始まりだ。
真緒「よし、行こう」
寮長「おはようございます」
真緒「ああ、おはよう」
せえら「おはようですわ」
和「やあ、涼しくて良い朝だな」
真緒「ああ、二人ともおはよう」
芽衣子「真緒様、お目覚めですか?」
真緒「岸岡おはよう。今日から新学期だしね、寝坊する訳にはいかないよ」
芽衣子「まだ覚醒なさらず……」
真緒(またそっち……)
莉緒「また魔王の授業を受けなくちゃいけないなんて」
真緒「おはよう莉緒」
莉緒「ふん」
真緒「やれやれ……」
せえら「そういえばカナちゃんがいませんわね」
寮長「そうですね。みなさんいますのに」
和「まだ寝てるんじゃないのかい? 昨日神が舞い降りたとかなんとか言ってたぜ」
真緒「か、神って……」
芽衣子「神……」
和「ああ、ロックの神様だかなんとかってな。急いで詩を書かなきゃって」
真緒「それで寝坊か……ったく奏の奴は」
和「ん? 奏?」
真緒「あ……」
寮長「ふふ」
せえら「………」
芽衣子「真緒様? 私の聞き間違いでしょうか? 今、奏と……」
莉緒「な、なんてことなの……ついに奏まで配下にしてしまうなんて……」
真緒「い、いや、これは」
芽衣子「真緒様、説明して頂きとうございます……」
莉緒「もう許せない……私が大人しいのを良いことに奏まで」
真緒(だ、誰が大人しいんだよ)
芽衣子「真緒様!! お答えを!!」
莉緒「許さないわよ!!」
せえら「まーた始りましたわね」
寮長「ふふ」
和「朝から元気だぜ」
真緒「え、あ、これは……」
奏「なに騒いでるの?」
真緒「奏」
芽衣子「な!?」
莉緒「な!?」
和「ほう、二人はそんな仲になっちまったのか」
芽衣子「そ、そんな仲……そ、そんな仲……」
莉緒「な、なんてことなの……」
真緒(こ、こいつらはまた誤解を)
奏「え? メイコたちどしたの?」
せえら「いつものことですわよ。気にしないでいいですわ」
真緒「………」
真緒「奏、走るぞ」
奏「へ?」
奏「ちょ、ちょっとセンセ?」
芽衣子「真緒様! なぜ逃げるのです!」
莉緒「待ちなさい!!」
和「ふ、感動のシーンだな」
せえら「どこがですの」
寮長「二人とも幸せそう」
真緒「ここまで来れば大丈夫だろ」
奏「もー、いきなりなんなの? 疲れたし」
真緒「ごめん、奏って呼んでるのばれちゃった」
奏「あ、それでリオとメーコ怒ってたんだ」
真緒「まぁ、いつも以上にテンションが」
奏「へへ、でもこれで堂々と呼び合えるね真緒センセ!」
真緒「真緒センセ」
奏「うん、だってアタシも呼びたいし」
真緒「な、なんか照れるな」
奏「これからも一緒に頑張ろうね! 真緒セーンセ♪」
※エンドロール おしまい
最終更新:2010年07月14日 00:01