シナリオ 7月22日(日曜日)・その6a
保健室で
保健室についたが、誰もいなかった。[pcm]
保健医も競技を見てるんだろうか。[lr]
あの場にいたのなら診てもらえば良かったかな。[pcm]
真緒「誰もいないな」[pcm]
莉緒「………」[pcm]
真緒「とりあえず、ぼくが出来る処置をやろうか」[pcm]
莉緒「……うん」[pcm]
背中の莉緒を下ろして、ベッドに座らせる。[pcm]
真緒「捻挫だと思うから、湿布みたいなの張っとくぞ」[pcm]
莉緒「ふふ」[pcm]
真緒「な、なんだ?」[pcm]
莉緒「湿布みたいなのってなによ、あはは」[pcm]
真緒「あ、いや、これ、白いしそんな匂いがするだろ?」[pcm]
莉緒「うん、そうね。たぶん湿布だわ」[pcm]
真緒「だろ?」[pcm]
莉緒「うん」[pcm]
莉緒の足首に湿布のような物を張る。[lr]
スラリと伸びた足に思わず目がいってしまい、莉緒にも感づかれた。[pcm]
だが不思議な事に莉緒は怒らない。[lr]
すぐに目をそらしたのが良かったんだろうか。[pcm]
それにしても、莉緒も成長したもんだ。[pcm]
真緒「よし、こんなもんか。しばらくはジッとしておかないとな」[pcm]
莉緒「うん」[pcm]
真緒「どうする? 競技も終わるだろうけど、あっちへ行く?」[pcm]
莉緒「ううん」[pcm]
真緒「じゃ、ここで寝てるか?」[pcm]
莉緒「うん」[pcm]
真緒「そうか、じゃあぼくは行くよ。後で来るから」[pcm]
莉緒「真緒くんもいて」[pcm]
真緒「え?」[pcm]
莉緒「ここにいて」[pcm]
真緒(どうしたんだ莉緒のやつ)[pcm]
真緒「それは良いけど」[pcm]
莉緒「お話しようよ」[pcm]
真緒「そうだな、寮や学園じゃゆっくり二人で話せないしな」[pcm]
たまにはいいかと思い、莉緒の隣に腰を下ろす。[pcm]
莉緒「ここ学園だよ」[pcm]
真緒「あ、そうだな。いや、いつも周りに誰かいるからさ」[pcm]
莉緒「そうね……」[pcm]
ため息交じりの莉緒の言葉。[lr]
元気がないのはさっきの対決のせいだろうか。[pcm]
真緒「莉緒、気にするなよ」[pcm]
莉緒「え?」[pcm]
真緒「いや、元気ないからさ」[pcm]
莉緒「そう、かな?」[pcm]
真緒「ああ」[pcm]
莉緒「もう元気よ?」[pcm]
真緒「そうか?」[pcm]
莉緒「うん」[pcm]
真緒「なら良いけど」[pcm]
最終更新:2010年07月19日 08:24