シナリオ 7月23日(月曜日)・そのA2
教室はもう夏休み
そしてHRもあっという間に終わったが……[pcm]
真緒「ぬぅ……空回り」[pcm]
せえら「なに暗い顔してますの?」[pcm]
真緒「いや、別に」[pcm]
奏「はー、夏休みだねえ」[pcm]
せえら「ですわね。長い休みですわ」[pcm]
奏「晴れてたらもっと良かったんだけどな」[pcm]
真緒「そういや、曇ってきたな」[pcm]
せえら「かなちゃん、雨が降らないうちに帰りますわよ」[pcm]
奏「うん。じゃセンセ」[pcm]
せえら「失礼いたしますわ」[pcm]
真緒「ああ、気をつけてな」[pcm]
北上と八十記が教室を後にした。[lr]
まだクラスには半数以上の生徒が残っている。[pcm]
夏休みの予定を決めたり、帰省する子とのしばしの別れをしている。
また例外なく、どの子からも楽しそうな様子がうかがえた。[pcm]
寮の子たちで今教室にいるのは、岸岡と阿部高、そして寮長。[pcm]
莉緒の姿はずっと見ないから、おそらくもう帰ってるんだろう。[pcm]
芽衣子「真緒様」[pcm]
真緒「ん?」[pcm]
芽衣子「なにをなされているのですか?」[pcm]
真緒「ん、書類仕事だよ」[pcm]
芽衣子「書類……それはなにか儀式の契約書ですね。[l]
そういうことでしたら芽衣子も手伝いたく思います」[pcm]
真緒「残念ながらそういう事じゃないよ」[pcm]
芽衣子「違うのですか?」[pcm]
真緒「ああ」[pcm]
芽衣子「それでも手伝いますゆえ」[pcm]
真緒「気持ちだけもらっておくよ。ちょっと生徒には見せられないものだしね」[pcm]
芽衣子「……秘密ですか。さすがは魔王様」[pcm]
真緒「はは……」[pcm]
芽衣子「きっとその書類には、芽衣子が思いもつかないような魔王様の計画が書かれているのですね」[pcm]
真緒「いや、これはね」[pcm]
芽衣子「いつか……いつかは私にも教えて下さいまし……」[pcm]
真緒「はぁ……分かった分かった」[pcm]
芽衣子「では魔王様、恐れながら芽衣子は先に寮へと」[pcm]
真緒「ああ、気をつけてな」[pcm]
芽衣子「はい」[pcm]
岸岡が教室を出て行く。[lr]
寮長たちとは帰らないんだろうか。[pcm]
……まぁ、いいか。[pcm]
和「よっ」[pcm]
寮長「先生」[pcm]
真緒「ああ、二人とも。まだ帰らないの?」[pcm]
寮長「いえ、そろそろ帰ろうと」[pcm]
和「ふ、つい話し込んじまってな」[pcm]
真緒「夏休みだもんな。みんな楽しそうだ」[pcm]
和「ふ、そうだな」[pcm]
真緒「はぁ、羨ましい」[pcm]
和「なぁに、キミはどうせ仕事で寮にいるんだろ?」[pcm]
真緒「まぁ、そうだな」[pcm]
和「なら大丈夫だ。俺たちがいるじゃないか。
きっと楽しい夏休みになるぜ」[pcm]
真緒「はは、ならいいけど」[pcm]
寮長「阿部高さん、先生の邪魔になるのも悪いですしこの辺で」[pcm]
和「ん、ああ、そうだな。それはいけないぜ」[pcm]
真緒「まぁ大丈夫だけど、ありがとう」[pcm]
寮長「では先生」[pcm]
和「また寮でな」[pcm]
真緒「ああ」[pcm]
阿部高と寮長も帰って、これで寮の子はいなくなった。[pcm]
教室を見ると、他の子たちも大分帰ったようだが、まだ少なからず残っている。[pcm]
天気も悪くなってきてるから早く帰れと言いたい所だけど、
生徒の気持ちも分かるせいか、何も言えない。[pcm]
ぼ~っと眺めていると、生徒の一人と目が合う。[pcm]
と思うと、ぼくの方へと歩いてきた。[pcm]
生徒A「要せんせ~~」[pcm]
生徒B「ちょ、ちょっとあんた」[pcm]
生徒C「止めとこうよ」[pcm]
なにやら話しながら、仲良し三人組が目の前に来た。[pcm]
真緒「どうした?」[pcm]
生徒A「あんたたちだって知りたいんでしょ?」[pcm]
生徒B「そりゃあねぇ」[pcm]
生徒C「知りたいけど、直接は……」[pcm]
真緒「なんの話だ?」[pcm]
生徒A「じゃ、聞いちゃお」[pcm]
真緒「だから、なんの話?」[pcm]
最終更新:2010年07月11日 22:09