7/23-A3

シナリオ 7月23日(月曜日)・そのA3

 


莉緒「もう、なによ!!」

莉緒「なんで鞄を忘れてきちゃうのよ!!」

莉緒「教室にまた行かなくちゃいけないし、雨も降りそうだし!」

莉緒「………」[pcm]

莉緒「でも、真緒くんいるかな……」[pcm]

莉緒「な、なな、そんなの別にどうだっていいわよ!」[pcm]

莉緒「そ、そう、そうよ。あたしは忘れ物を取りにいくだけなんだから……」[pcm]


真緒「で、なんなんだ?」[pcm]

生徒A「ズバリ聞くけどさぁ」[pcm]

真緒「うん」[pcm]

生徒A「先生と莉緒はどういう関係なの?」[pcm]

真緒「ぼくと莉緒?」[pcm]

生徒A「それよそれ!」[pcm]

真緒「それって?」[pcm]

生徒B「名前で呼びあってるじゃん」[pcm]

生徒C「莉緒は聞いても、魔王とかしか言わないから分からないんです」

真緒「ああ、名前で呼んでる事ね。別にたいした事じゃないよ」[pcm]

真緒「最初に言ったと思うけど、ぼくと莉緒は昔から知ってるんだよ」

生徒A「まぁ、聞いたような記憶はあるけど」[pcm]

生徒B「昔からって幼馴染ってこと?」[pcm]

真緒「幼馴染といえばそうなるのかな? でも、ちょっと違うような」

生徒C「どう違うんですか?」[pcm]

この三人が聞きたかった事。[lr]
ぼくと莉緒の関係らしい。[pcm]

まぁたしかに名前で呼んでるのは莉緒だけで、他の生徒からしたら何って事になるだろう。[pcm]
一応最初に説明はしたし、その後もずっとこれで来たから大丈夫だと思っていたけど。[pcm]

言われなかっただけで、良く思ってない子もいたのかな?[pcm]
でも、今さら寺井なんて呼びにくいんだよなぁ。[pcm]

莉緒「あれ? 真緒くんと誰か話してる?」[pcm]

莉緒「あたしの名前が出たけど……」[pcm]

莉緒「………」[pcm]

生徒A「ちょっと先生! 聞いてる?」[pcm]

真緒「あ、ああ、聞いてるけど。どう違うって言われてもなぁ」[pcm]

生徒A「初恋の人とか??」[pcm]

真緒「莉緒が? いや、たぶん違う……かな?」[pcm]

生徒B「ハッキリしないなぁ。だから怪しいんだよね」[pcm]

真緒「怪しい?」[pcm]

生徒C「先生と莉緒はそういう関係じゃないかって……」[pcm]

真緒「……ほんと好きだよな~そういう噂話」[pcm]

生徒A「ずばりさー、付き合ってるんでしょ?」[pcm]

真緒「無い無い」[pcm]

生徒B「ほんとぉ?」[pcm]

真緒「ほんとだって」[pcm]

生徒A「でも莉緒はさぁ」[pcm]

生徒B「ちょっと」[pcm]

生徒A「あ、ごめん。ともかく、先生と莉緒は付き合ってないってこと?」

真緒「当たり前だよ」[pcm]

生徒B「でも、特別な人って感じ?」[pcm]

真緒「うーん」[pcm]

生徒C「先生はそんな雰囲気で接してますよ」[pcm]

生徒A「もう良いじゃん。白状しちゃいなよ。[lr]
莉緒が好きだってさ。あたし口硬いから、ね?」[pcm]

真緒(めちゃめちゃ柔らかそうだ……)[pcm]

真緒「そりゃ好きだけど、それは生徒としてだし」[pcm]

生徒B「生徒以上の気持ちは無いんですか?」[pcm]

真緒「あるわけな……くもないか」[pcm]

生徒B「もーハッキリしないね」[pcm]

真緒「……うーん、昔から知ってるから無いと言えば嘘になるけど」

生徒A「やっぱり!!」[pcm]

真緒「早とちりするなよ。お前らが思うようなのじゃない」[pcm]

生徒A「じゃ、なんなの?」[pcm]

真緒「昔さ、莉緒にお兄ちゃんって呼ばれてたんだ」[pcm]

生徒C「そうなんですか」[pcm]

真緒「ああ、だから兄弟というか、妹みたいなもんなのかな。年も離れてるしさ」[pcm]

生徒C「お兄さんと妹ですか。ふふ、たしかにそんな感じですね」[pcm]

真緒「だろ?」[pcm]

生徒A「ふーん」[pcm]

生徒B「つまんない」[pcm]

真緒「悪かったな、期待するような話じゃなくて」[pcm]

生徒C「変な事聞いてごめんなさい」[pcm]

真緒「まぁいいよ。それより、雨も降りそうだし早く帰れな」[pcm]

生徒三人組「はーい」[pcm]

不満を残しつつ、三人組が教室を出て行く。[lr]
気がつけば、彼女たち以外はすでに帰っていた。[pcm]

教室のドアが閉まると、途端に静かになる教室。[pcm]

サーサーという雨の音がよく聞こえる。[lr]
いつのまにか雨も降っていたんだな。[pcm]

窓の外に目をうつし、ぼんやりと眺めながらさっきの話を思い出す。
莉緒に対して特別ひいきにしたつもりは無いけど、はたから見ればそういう風に見えるのだろうか。[pcm]

でも、心のどこかでそうしていたのかもしれない。[pcm]
教師と生徒の関係になっても、やっぱりぼくにとって莉緒は可愛い妹のような存在で……[pcm]

真緒「でも可愛くなったよな」[pcm]

真緒「………」[pcm]

真緒「さて、仕事仕事」[pcm]


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最終更新:2010年07月11日 22:07
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