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シナリオ 寺井ルート 8月3日(金曜日)・その1

 空元気


芽衣子「能力を失ったと思っていたが……」[pcm]

芽衣子「ふふ、それでこそテラリオンだ」[pcm]

芽衣子「貴様に引導を渡すのは私だからな」[pcm]

莉緒「残念ね。むしろ私は新たな能力を手に入れたわよ」[pcm]

芽衣子「……なに?」[pcm]

莉緒「見せてあげたい所だけど、まだ私自身も抑えられない力なの」[pcm]

芽衣子「ふ、ハッタリか」[pcm]

莉緒「笑ってなさい岸岡芽衣子。あなたと魔王ももうすぐ終わりよ」[pcm]

せえら「すっかり元気になりましたわね」[pcm]

和「ああ」[pcm]

奏「メイコさ、あれでリオのこと大好きなんだよね」[pcm]

せえら「ええ、寺井もそうですわね」[pcm]

和「ふ、友情だな」[pcm]

元気になった莉緒。[lr]
岸岡との喧嘩が良い証拠だ。[pcm]

ただ……以前の莉緒と同じかと言えばそうじゃない気がする。[pcm]
底抜けに明るかった以前に比べ、今はどこか影がある。[pcm]

おそらく、ぼくとの事が引っかかってるんだろうと思う……[pcm]

真緒「そうだな、元気にはなったな」[pcm]

せえら「センコーときましたら、ずいぶんと心配してましたわね」[pcm]

真緒「そりゃね。でも、八十記たちが熱を出しても同じように心配したさ」[pcm]

せえら「ほんとですの?」[pcm]

真緒「当たり前だよ」[pcm]

せえら「………」[pcm]

奏「せえらちゃん……風邪ひこうとか思ってるでしょ?」[pcm]

せえら「なっ!?」[pcm]

和「なるほど……名案だな! 看病してもらえるしな!」[pcm]

せえら「ば、馬鹿なことを言うんじゃにゃーですわ!」[pcm]

奏「そお? アタシも名案だと思うけどな」[pcm]

和「よし! 今日は風邪をひくぞ!」[pcm]

奏「うん! クーラーガンガンの部屋で過ごそ」[pcm]

真緒「………」[pcm]

せえら「二人とも馬鹿なことを言うんじゃにゃーです!!」[pcm]

奏「えー?」[pcm]

和「男は粋で優しい馬鹿でいろってな」[pcm]

せえら「もう知りませんわ!!」[pcm]

奏「あ、待ってよせえらちゃん」[pcm]

和「行ったな」[pcm]

奏「もーせえらちゃんは。センセ、アタシ行くね」[pcm]

真緒「ああ」[pcm]

和「寺井さんたちもいなくなったし俺も行くかな。じゃあなキミ」[pcm]

真緒「ああ、馬鹿な事しないようにな」[pcm]

和「ふふ……」[pcm]



真緒
「……やる気だな」[pcm]

まったくあいつらは……[lr]
風邪をひかなくたって、普段から色々心配してるっての。[pcm]


寮長「先生」[pcm]

真緒「お」[pcm]

寮長「寺井さん元気になりましたね」[pcm]

真緒「ああ……」[pcm]

寮長「どうかしました?」[pcm]

真緒「元気なんだけど……まだ違うというか」[pcm]

寮長「違う?」[pcm]

莉緒が部屋から出て、以前と変わらず食事をしたりするようになったのは三日程前だっただろうか。[pcm]

たしか、ぼくが部屋にいった翌日あたりだ。[pcm]

以降、何度も莉緒と話をしようとした。[pcm]
けど、莉緒がぼくを避けているようで、せいぜい挨拶程度の会話
しか成り立たなかった。[pcm]

真緒「ああ、今まではまったく曇りの無い明るさだったけど、
何ていうか今は……」[pcm]

寮長「やっぱり気づいていたんですね」[pcm]

真緒「あ、寮長も分かってたんだ」[pcm]

寮長「ええ、事情を知っていますし、それに……」[pcm]

真緒「ん?」[pcm]

寮長「いえ、時間がきっと解決してくれますよ。先生なら大丈夫です」[pcm]

真緒「そうだな、時間が解決してくれるかもな。
うん、ありがとう寮長」[pcm]

寮長「いえ、では私はこれで」[pcm]

真緒「うん」[pcm]


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最終更新:2010年07月12日 01:23
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