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シナリオ 寺井ルート 8月5日(日曜日)・その2

 突然のデート


先日訪れた街。[lr]
この駅も三回目だ。[pcm]

相変らず綺麗で、人も多い。[lr]
いや、以前来た時よりも人の数は多いかもしれない。[pcm]
たぶん夏休みだからだろう。[pcm]

真緒「にぎやかだな」[pcm]

莉緒「そうね」[pcm]

ここへ来るまでの間、ほとんど会話が無かったぼくと莉緒。[pcm]
こんな調子で一日が終わるかどうかは、ぼく次第だな。[pcm]

真緒「なぁ莉緒」[pcm]

莉緒「なに」[pcm]

真緒「そういや、ここで迷子になったんだよな」[pcm]

莉緒「誰が?」[pcm]

真緒「誰って、莉緒だよ」[pcm]

莉緒「あ、あたしは迷子になんて」[pcm]

真緒「なんで迷子になるんだろって皆で言ってたよ、はは」[pcm]

莉緒「あ、あたしじゃないわよ!」[pcm]

真緒「分かった分かった」[pcm]

莉緒「ふん」[pcm]

真緒「でも今日は迷子にならないようにしないとな」[pcm]

莉緒「分かってないじゃない!」[pcm]

真緒「よし、行こう」[pcm]

莉緒「……もう、なによ」[pcm]



莉緒「久しぶりね」[pcm]

真緒「ん、そうだな」[pcm]

莉緒「一ヶ月……は経ってないわね」[pcm]

真緒「そうだな」[pcm]

莉緒「昨日のことのように感じるわ」[pcm]

真緒「ああ、時間の流れは早いな」[pcm]

莉緒「そうね」[pcm]

二人きりで話をせざるおえない状況だからなのか、
莉緒がよく口を開いてくれるようになった。[pcm]

寮とは違う場所も良かったのかもしれない。[lr]
少しずつだけど、会話も自然になってきた気がする。[pcm]

真緒「楽しいな」[pcm]

莉緒「な、なによいきなり」[pcm]

真緒「いや、そう思ったから」[pcm]

莉緒「まだ街へ来ただけじゃない。さっさっと用事を済ませて遊ぶわよ!」[pcm]

真緒「ああ、そうしよう」[pcm]


真緒「……これで買い付けは終了と」[pcm]

莉緒「荷物もロッカーに入れたし、いよいよこれからが本番ね」[pcm]

楽しそうに莉緒が笑う。[lr]
もうぼくを避けようとする事もなく、
むしろ自分から色々と話しかけてくれる。[pcm]

あれだけどうするか悩んでいた問題だったのに、
ほんの少しの時間でこんなにも簡単に消えてしまった。[pcm]

真緒「ああ、晴れたな」[pcm]

莉緒「え、なに言ってるのよ。ずっと晴れてるじゃない」[pcm]

真緒「あ、いや、そうだな」[pcm]

莉緒「……暑さでおかしくなったんじゃないでしょうね?」[pcm]

真緒「大丈夫だって、一人ごとみたいなもんだよ」[pcm]

莉緒「ふーん」[pcm]

真緒「で、どこへ行く? 買い物?」[pcm]

莉緒「そーねぇ、別にアタシどこでも……はっ!?」[pcm]

真緒「な、なんだ?」[pcm]

莉緒「な、なに私は普通に喋っているの??」[pcm]

真緒「え?」[pcm]

莉緒「こ、これじゃ魔王とデートしてるみたいじゃないの!」[pcm]

真緒「あ、ああ、そっちか」[pcm]

莉緒「言っとくけど勘違いしないでよね。これは見張りなんだから」[pcm]

真緒「……はいはい」[pcm]

真緒「で、どうする?」[pcm]

莉緒「任せるわ」[pcm]

真緒「そうだな……」[pcm]

……少し考えてみるものの、出てこない。[pcm]
こんなんだから、ぼくはもてないんだろうなぁ。[pcm]

莉緒「ないの?」[pcm]

真緒「なぁ莉緒、寮長とはどこへ行くつもりだったんだ?」[pcm]

莉緒「服でも買いにいこうかって話はしたけど、ハッキリと決めてたわけじゃないわ」[pcm]

真緒「ああ、それじゃ服でも買いにいくか」[pcm]

莉緒「アタシは別にいいわよ」[pcm]

真緒「あ、でも店とか知らないな……」[pcm]

莉緒「……もう、しょうがないわね。こっちよ真緒くん!」[pcm]

真緒「あ、ああ」[pcm]



真緒「高そうなお店だな……」[pcm]

莉緒「そんなことないわよ」[pcm]

莉緒に連れてこられた服屋は、見るからに高級店だった。[pcm]
さすがお嬢様……と言った所か。[pcm]

真緒
「いつもこんな店で服買ってるのか?」[pcm]

莉緒「そうね、でもここだけじゃないわよ」[pcm]

真緒(うへ……こんな薄いTシャツで二万もするのか)[pcm]

莉緒「ここはついでに見にきたようなもんだしね」[pcm]

真緒(詐欺じゃないのかこれ? 普通にこんな相場なのか?)[pcm]

莉緒「ちょっと真緒くん!」[pcm]

真緒「あ、ああ?」[pcm]

莉緒「なに見てるのよ」[pcm]

真緒「いや、高いなぁって……」[pcm]

莉緒「そうね、ちょっと高いわねここは」[pcm]

真緒(お、なんだあのチャイナドレス)[pcm]

莉緒「それに、そんなに頻繁に来てるわけじゃないから」[pcm]

真緒(こんな服……グラマーな人が着たら凄いだろうな)[pcm]

莉緒「だからちょっと来てみたってのもあるし」[pcm]

真緒(例えば……音河先生とかが着たら)[pcm]

莉緒「ちょっと!!」[pcm]

真緒「え、なんだ?」[pcm]

莉緒「聞いてるの!」[pcm]

真緒「あ、いや、ごめん。どうした?」[pcm]

莉緒「どうしたじゃないわよ。行くわよ」[pcm]

真緒「行くって、来たばっかりじゃないか」[pcm]

莉緒「欲しい服もなさそうだから、違う所へ行こうよ」[pcm]

真緒「ああ、それはいいけど」[pcm]

莉緒「今度はこっち、来て!」[pcm]


真緒「ゲームセンターか」[pcm]

莉緒「ふふ、そうよ」[pcm]

真緒「ここもよく来るの?」[pcm]

莉緒「そうね、寮のみんなと来たりもするわね」[pcm]

真緒「へぇ……意外だな」[pcm]

皆ゲームなんてしそうにないんだけどな。[lr]
唯一しそうな子は八十記くらいだろうか。[lr]
バイクとか車のゲームをやってそうだ。[pcm]

莉緒「みんなここは好きよ。色々遊んでるんだから」[pcm]

真緒「へぇ、そうなんだ」[pcm]

莉緒「いつもはUFOキャッチャーとかするんだけど」[pcm]

真緒「今日は何する?」[pcm]

莉緒「ん……あれ」[pcm]

莉緒がアゴで場所を教える。[lr]
そこにあったのは、プリクラだ。[pcm]

真緒「プリクラ?」[pcm]

莉緒「そ、そうよ! 悪い!?」[pcm]

真緒「いや、別に悪くはないけど、こっちのゾンビ倒したりするのやるのかなって」[pcm]

莉緒「それは後でやるわ。まずは撮るわよ」[pcm]

真緒「ああ、それじゃ撮るか」[pcm]

莉緒「うん!」[pcm]


真緒「こんなの久しぶりだ」[pcm]

莉緒「え? そうなの?」[pcm]

真緒「ああ」[pcm]

莉緒「前は誰と撮ってたの?」[pcm]

真緒「前って……大学の友達かな」[pcm]

莉緒「……女の人?」[pcm]

真緒「残念ながら……」[pcm]

莉緒「そうなんだ……そうよね! 真緒くんなんて全然もてないんだから!」[pcm]

真緒「お前なぁ」[pcm]

莉緒「ふふ、さぁ撮るわよ!」[pcm]

真緒「ええと、お金は入れて、それで」[pcm]

莉緒「このボタンを押すのよ。そう、連射ね」[pcm]

真緒「まぁ、何でもいいけど」[pcm]


莉緒「……うん、これで撮影開始ね」[pcm]

真緒「おお、何か恥ずかしいな」[pcm]

莉緒「ちょっと真緒くん! もっと私に寄りなさいよ!」[pcm]

真緒「え?」[pcm]

莉緒「そ、そんなんじゃはみでて映らないんだから!」[pcm]

真緒「あ、ああ」[pcm]

莉緒「でも……普通に撮っても面白くないわね」[pcm]

真緒「どうするんだ?」[pcm]

莉緒「腕貸しなさいよ」[pcm]

そう言って莉緒が腕を絡めてきた。[lr]
隙間も無い程密着して……[pcm]

真緒「お、おい」[pcm]

莉緒「か、勘違いしないで! この写真を岸岡芽衣子に見せたら悔しがるでしょ! だからこうして撮ってるんだから!」[pcm]

真緒(まぁ……何でもいいか)[pcm]


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最終更新:2010年07月12日 01:37
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