シナリオ 寺井ルート 8月9日(木曜日)・その3
心からの言葉
莉緒「真緒くん遅いわね」[pcm]
莉緒「またデレデレしてるのかしら。だとしたら」[pcm]
莉緒「あ、真緒くん」[pcm]
真緒「………」[pcm]
莉緒「どうしたの? 元気ないわよ」[pcm]
真緒「いや、そんな事はないよ」[pcm]
莉緒「嘘ね! あたしにはお見通しよ」[pcm]
真緒「お見通しか」[pcm]
莉緒「というか感じるの。えへへ、なんとなくだけどね」[pcm]
真緒「………」[pcm]
莉緒「なんて、冗談なんだからね!!」[pcm]
真緒「莉緒……ごめん」[pcm]
莉緒「……なによ、どうしたのよ真緒くん」[pcm]
真緒「ありがとう」[pcm]
莉緒「どうしたの? 熱でもあるの?」[pcm]
真緒「いや、無いよ」[pcm]
莉緒「なら良いけど」[pcm]
真緒「さ、練習しようか!」[pcm]
莉緒「ええ!」[pcm]
まず、昨日のおさらいから初める。[pcm]
今日も大丈夫なようだ。[pcm]
そしてぼくもプールに入り、また莉緒の手を握った。[pcm]
真緒「莉緒、こうしてたらもう結構平気だな」[pcm]
莉緒「そうね、でも……」[pcm]
真緒「顔はまだ怖いか?」[pcm]
莉緒「う、うん、だって濡れちゃう……」[pcm]
真緒「………」[pcm]
莉緒「なに? どうしたの真緒くん?」[pcm]
真緒「莉緒……ぼくはここにいるからさ」[pcm]
莉緒「真緒くん?」[pcm]
真緒「いや、ずっとちゃんと見てるから、だから頑張ってみようよ」[pcm]
莉緒「う、うん……」[pcm]
莉緒がゆっくりと顔を浸けていく。[pcm]
そして──[pcm]
莉緒「ぷはっ」[pcm]
真緒「やったな!」[pcm]
莉緒「え、つけられた?」[pcm]
真緒「ああ、ちゃんと見てたよ。よく頑張ったな」[pcm]
莉緒「え、うん……真緒くんのおかげ、かな」[pcm]
真緒「いや、莉緒が頑張ったからだよ」[pcm]
莉緒「ううん、なんかさっきの言葉でアタシ……」[pcm]
真緒「うん、後は泳ぐだけだな」[pcm]
莉緒「ええ、絶対泳げるわ!」[pcm]
莉緒「ついにテラリオンも弱点が無くなるわけよね!」[pcm]
真緒「ああ、でも今日はもう帰らないか」[pcm]
莉緒「え、だって明日だよ?」[pcm]
真緒「いや、そうなんだけど明日は明日でさ、ビーチで練習しないか?」[pcm]
莉緒「うん、いいけど……どうかしたの真緒くん?」[pcm]
真緒「え、どうもしないぞ」[pcm]
莉緒「なんか、いつもより優しいよ?」[pcm]
真緒「……まぁ、そんな気分なんだ。とにかく今日は終わりにして、遊びに行こうよ」[pcm]
莉緒「う、うん? 変な真緒くん」[pcm]
真緒「はは」[pcm]
学園長「上手くいったみたいね」[pcm]
寮長「ええ……」[pcm]
学園長「真緒ちゃんも罪作りな子ね」[pcm]
寮長「学園長?」[pcm]
学園長「ふふ、あなたにもきっと真緒ちゃんの様な人が出来るわよ」[pcm]
寮長「………」[pcm]
最終更新:2010年07月12日 02:01