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F-7/12-1

シナリオ 寮長ルート 7月12日(木曜日)・その1

 学園長室へと



……寮長と会話が無くなって数日が経過した。[plc]

逃げる寮長を必死で追い回す。[lr]
だが良い所でかわされる、邪魔が入る。[plc]

そんな猫とネズミのアニメの様な日々を何とかしたかった。[plc]
そして今ぼくは──[plc]

真緒「いらっしゃいますか?」[plc]

学園長「はぁい、開いてるわよ」[plc]


なぜ今までここに来なかったのか不思議な位だ。[plc]
あそこにばあちゃんもいたんなら、
あの時の事を聞けば良かったんだ。[plc]

学園長「どうしたの真緒ちゃん?」[plc]

真緒「実はお話が」[plc]

学園長「なぁに? まさか教師が嫌になった?」[plc]

真緒「違うんです。七月八日の事を聞きたくて」[plc]

学園長「……何の話かしら?」[plc]

真緒「それは──」[plc]



真緒「じゃ、じゃあ本当に」[plc]

学園長「ええ、私と寮長で話してたわね」[plc]

真緒「あの光は? あの呻き声は??」[plc]

学園長「あはは、あれは唯の悪戯よ」[plc]

学園長「今度ね、肝試し大会でもやろうかねって話してて、
それでちょっと試してたのよ」[plc]

学園長「どれくらい光るか、声が響くかって」[plc]

真緒「じゃあ、あれは」[plc]

学園長「そう、光は大きなライトで声はテープよ」[plc]

学園長「あの時、真緒ちゃんが見てたの知ってたからね。
ちょっと驚かしてやろって寮長とね、ふふ」[plc]

真緒「そ、そうだったんですか……ぼくはてっきり」[plc]

学園長「………」[plc]

学園長「ふふ、あの子はいつまでドッキリするつもりかしらね」[plc]

真緒「……最近この事で寮長と会話もなくて、正直参ってました」[plc]

真緒「でも、ネタもばれましたしこれで大丈夫ですよね」[plc]

学園長「あら? もしかして真緒ちゃん?」[plc]

真緒「はい?」[plc]

学園長「あの子の事が好きとか?」[plc]

真緒「い、いや、別にそんな! 好きですけどそれは生徒としてで!」[plc]

学園長「いいのよ……正直に言って」[plc]

真緒「正直にと言われましても」[plc]

……たしかに初めて見た時から心惹かれてた。[plc]

でもあの子は生徒であって、ぼくは教師だ。[lr]
だからそんな気持ちを持ったらいけないと言い聞かせてきた。[plc]
教師と生徒として接しようとこれまで来たけれど……[plc]

寮長から避けられてる。[plc]

その事でここまで精神的に堪えるとは思わなかった。[plc]
それこそ、寮長を思って眠れない夜も……[plc]

それってやっぱり、
寮長の事を生徒以上としてぼくが見てるからなんだろうか……[plc]

真緒「まだ……分かりません」[plc]

学園長「そう」[plc]

真緒「ただ」[plc]

学園長「ただ?」[plc]

真緒「ずっと今の様に話もできないなんて……ぼくには耐えられません」[plc]

学園長「そう」[plc]

真緒「………」[plc]

学園長「私からも寮長に言っておくわ」[plc]

真緒「……いえ、ぼくが何とかします」[plc]

学園長「そう」[plc]

真緒「はい」[plc]

あの時の事はすべて二人の悪戯だったんだね。[lr]
そう寮長に話せば、きっとまた元に戻るだろう。[lr]
これで、辛い日々も終わるんだ。[plc]

でも……どこか引っかかっている。[plc]
本当に悪戯だったんだろうかと、まだ心のどこかで疑っている。[plc]

『在るべき場所に戻りなさい』[plc]

寮長が言ったあの言葉が、
ぼくの脳裏で何回もリピートされていた。[plc]

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最終更新:2010年07月15日 22:12
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