シナリオ 寮長ルート 7月9日(月曜日)・その3
夕暮れの帰り道
夕暮れの帰り道。[lr]
もう六時を回っているのに明るいもんだ。[plc]
真緒「夏って感じだなぁ」[plc]
せえら「ですわね」[plc]
和「ああ」[plc]
真緒「うわ!?」[plc]
せえら「なに驚いてますの?」[plc]
真緒「い、いつの間に」[plc]
和「さっきだぜ」[plc]
せえら「気づきませんでしたの? 後ろを歩いてましたのに」[plc]
真緒「い、いや」[plc]
和「ふ、考えごとでもしていたんだろ。男ってのはそういうもんだ。考え出すと周りが見えなくなるからな」[plc]
せえら「そうですの?」[plc]
真緒「ま、まぁそうだな」[plc]
せえら「で、センコーはそんなになるまでなにを考えてましたの?」[plc]
真緒「それは」[plc]
寮長の事だと言ったら何て言うだろうな。[plc]
日頃から寮長だけをひいきしてるってウルサイから言えるわけない。[plc]
そうでなくても、あの一部始終をうまく話せる訳がない。[plc]
せえら「なんですの?」[plc]
真緒「なんでもないよ」[plc]
せえら「舎弟の悩みを聞くのは当然のことですわ。さ、言うのですわ」[plc]
真緒「だから別に何も」[plc]
せえら「嘘はよろしくありませんわよ?」[plc]
和「まぁまぁせえらさん」[plc]
せえら「ですけど」[plc]
和「男ってのはそういうもんらしいぜ? 一人で考え込んで、解決するまではとにかく考えるもんだとな」[plc]
せえら「そうですの? 話せば楽になるんじゃにゃーです?」[plc]
和「ふ、そこら辺が男女の違いってやつだな」[plc]
せえら「面倒くさいですわね男って」[plc]
真緒「はは……」[plc]
和「お、寮長」[plc]
真緒「え?」[plc]
せえら「あら、遅い帰りですわね」[plc]
寮長「あ……」[plc]
せえら「珍しいですわね。こんな遅くに」[plc]
いつも早く帰って寮の事をしてるから、
この時間に帰宅してるのは八十記の言葉通り珍しかった。[plc]
まさか、これもぼくを避けて?[plc]
和「なにか用事でもあったのかい?」[plc]
寮長「いえ……特に」[plc]
真緒「………」[plc]
せえら「寮長も考えごとしてますの? なんだか暗いですわよ」[plc]
寮長「私も?」[plc]
和「ああ」[plc]
せえら「センコーがなにか悩んでますの」[plc]
寮長「………」[plc]
真緒「悩んでるっていうか、知りたいんだ」[plc]
せえら「知りたい?」[plc]
和「なにをだい?」[plc]
真緒「それは……」[plc]
寮長に目をむける。[plc]
自分の事だと分かっているのか、ぼくから顔を背け下を向いていた。[plc]
寮長「……ごめんなさい。私ちょっと急ぐので先に」[plc]
せえら「ええ」[plc]
真緒「………」[plc]
和「寮長元気ないな」[plc]
せえら「疲れてますわね」[plc]
真緒「………」[plc]
ぼくから逃げてる。[plc]
それだけあの時の事は聞かれたくないという事か。[plc]
でも、逃げれば追いたくなるのが男ってもんだ。[plc]
絶対に聞き出してやる──[plc]
最終更新:2010年07月15日 22:10