シナリオ 寮長ルート 7月16日(月曜日)・その10
暗闇の学園
寮から飛び出して、息つく暇も与えず走る。[lr]
ここまでの間に寮長の姿は無かった。[plc]
ならやはり──学園だ。[plc]
唯一の心当たりといえば、学園しかない。[lr]
あの夜の様に、寮長はまた何かをしている気がした。[plc]
真緒「あれは……」[plc]
はるか前方、闇の中を歩く人影──[lr]
学園の中に入ろうとしているんだろうか。[lr]
制服を着ていて、髪は長い……[plc]
あれはたぶん……寮長だ。[plc]
真緒「はぁ…はぁ…見失った」[plc]
すでに寮長らしき人物の姿は無かった。[lr]
でも、間違いなく学園に入っていっただろう。[plc]
方向的にもそれしか考えられない。[plc]
真緒「行こう」[plc]
夜の校舎──[lr]
前回来た時は怖くてたまらなかった。[plc]
でも今はそんな事より、早く寮長の所へという気持ちが強くて
怖さは感じない。[plc]
いったいどこに、どこにいるんだ![plc]
真緒「いない……」[plc]
先日寮長を見たあの廊下。[lr]
そこには誰もいなかった。[lr]
ここじゃない。[lr]
じゃあ……どこだ。[plc]
この広い学園内を延々と走り回るしかないのか……[plc]
だけど…やるしかないな。[plc]
真緒
「うわ!?」[plc]
突然の眩い光。[lr]
この光はあの時の……[plc]
光の発信元は──隣の棟か?[plc]
──行こう。[plc]
隣の棟には……誰もいない。[lr]
一階、二階、三階と見て回ったのに誰も。[plc]
走り疲れたぼくは歩いていた。[lr]
走りたい気持ちはあっても息が、足が、続かない。[plc]
そんな状態になりながら、なんとか四階へと昇る。[plc]
そして直後──[plc]
寮長「いよいよ終わりね」[plc]
真緒(寮長?)[plc]
最終更新:2010年07月15日 22:49