シナリオ 寮長ルート 7月24日(火曜日)・その1
帰省ラッシュ
時間の流れは早いものだ。[plc]
学園に行けるようになって、すぐに水泳大会があって、
終業式があって、そして今日から夏休み。[plc]
とはいえ教師には生徒のような長期の休みはないのだけれど。[plc]
それでも何だか楽しくなるのは、まだ学生気分が抜けてないからだろうか。[plc]
真緒「おっと、見送りしなきゃな」[plc]
実家へ帰省する莉緒たちを見送るため、ぼくは部屋を出た。[plc]
まだ誰もいない。[lr]
何も言わず出て行ったって事はないだろうから、
まだ来てないだけか。[plc]
実家へ帰るのは莉緒に北上、八十記に岸岡に阿部高。[plc]
寮長以外は全員だ。[plc]
しばらく寂しくなるだろうな……[plc]
せえら「あらセンコー」[plc]
奏「セーンセ」[plc]
真緒「お、来たな」[plc]
せえら「見送りですわね? 良い心がけですわよ」[plc]
奏「すぐに帰ってくるからね」[plc]
真緒「ああ」[plc]
せえら「ではワタクシとカナちゃんは先に出ますわ」[plc]
奏「またねセンセ!」[plc]
せえら「地元で暴れてきますわ。帰ったらたっぷりその話を聞かせてあげますわ」[plc]
真緒「気をつけてな」[plc]
せえら「では失礼」[plc]
相変わらず仲の良い二人だ。[lr]
さて、後は莉緒たちか。[plc]
和「キミぃ」[plc]
真緒「お、阿部高」[plc]
和「考えは変わらないのかい?」[plc]
真緒「え?」[plc]
和「一緒に実家に帰ろうって誘ったじゃないか」[plc]
真緒「あ、ああ、ぼくは仕事あるしさ」[plc]
和「チイッ」[plc]
真緒「ま、まぁ、そのうち家庭訪問もあるだろうしさ」[plc]
和「そうか! そうだな!」[plc]
真緒「ああ、阿部高の両親を見てみたいよ」[plc]
和「……ふ、まぁその時が楽しみだな」[plc]
真緒「それより、一人で帰るのか?」[plc]
和「ああ、俺は皆と違うルートだからな」[plc]
真緒「ルート?」[plc]
和「ああ、それじゃオレは行くぜ」[plc]
真緒「ん、気をつけてな」[plc]
和「なに、大丈夫だ。それにすぐ帰ってくるぜ」[plc]
真緒「ああ」[plc]
阿部高を見送った後、ほんの少し寂しさが襲ってくる。[plc]
騒がしいあいつらが数日とはいえいない。[lr]
それはきっと退屈な日々だろう。[plc]
まぁでも、寮長と二人きりだし、悪くないか……[plc]
莉緒「なにニヤニヤしてるのよ」[plc]
真緒「うわっ!?」[plc]
真緒「り、莉緒」[plc]
芽衣子「私もいます」[plc]
真緒「あ、ああ」[plc]
莉緒「まさか、私がいない間に良からぬことをしようと考えてたんじゃないでしょうね?」[plc]
真緒「何もしないって」[plc]
芽衣子「ふふ、さすがは魔王様」[plc]
真緒「………」[plc]
莉緒「寮長が心配だわ……やっぱり私も残って……」[plc]
芽衣子「………」[plc]
真緒「それより、二人は一緒に帰るの?」[plc]
芽衣子「ありえませぬ」[plc]
真緒「そ、そうか」[plc]
芽衣子「私は魔界に、そしてこの小娘は」[plc]
莉緒「私の国へ帰るわ」[plc]
真緒「あ、はは」[plc]
芽衣子「ですが魔王様を残していつまでも留まるつもりはありません。
事が済めば、芽衣子はすぐに帰ってまいります」[plc]
莉緒「ふん、一生魔界にいなさいよ」[plc]
芽衣子「貴様」[plc]
真緒「あー分かった分かった。とにかく」[plc]
芽衣子「はい」[plc]
莉緒「なに?」[plc]
真緒「気をつけてな」[plc]
芽衣子「ありがたきお言葉」[plc]
莉緒「あなたに心配されたくないわ」[plc]
莉緒「それに私もすぐに帰るわよ。魔王を野放しにできないもの」[plc]
真緒「そうか」[plc]
莉緒「ふん! アタシはもう行くわ」[plc]
真緒「やれやれ」[plc]
芽衣子「魔王様、しばしの別れですが……」[plc]
真緒「ああ」[plc]
芽衣子「芽衣子のことを忘れないで下さい……」[plc]
真緒「わ、忘れないよ。そんな大げさな」[plc]
芽衣子「では魔王様、私もこれで」[plc]
真緒「ああ」[plc]
喧嘩しながら出て行く二人を見送る。[lr]
何だかんだであいつら、仲が良いんじゃないのかな。[plc]
ま、良い友達だよな。[lr]
憎まれ口を叩ける友達ってのも大事だし、必要だ。[plc]
さて、これで皆出て行ったけど、ぼくはどうしよう。[plc]
最終更新:2010年07月15日 23:06