シナリオ 寮長ルート 7月24日(火曜日)・その2
さよなら
仕事か、ゴロゴロするか。[lr]
それとも寮長と話でも──[plc]
と思っていたら、目の前にいた。[plc]
真緒「寮長」[plc]
寮長「先生」[plc]
真緒「さっき皆帰ったよ」[plc]
寮長「そうですか」[plc]
真緒「数日の間、静かになるっていうか寂しくなるね」[plc]
寮長「………」[plc]
真緒「ま、みんなすぐ帰るって言ってたけどさ」[plc]
寮長「……先生、私も帰省します」[plc]
真緒「え? 寮長も?」[plc]
寮長「ええ、久しぶりに私も帰ろうかと」[plc]
真緒「そうか……ますます寂しくなるなぁ」[plc]
寮長「………」[plc]
真緒「ま、気をつけて」[plc]
寮長「はい。では先生……さよなら」[plc]
真緒「あ、ああ」[plc]
寮長「………」[plc]
クルリと背中を向けて、そのまま寮長は出ていった。[plc]
真緒「……寮長」[plc]
少し暗かったような気がする。[lr]
どこか様子がおかしかった気が……[plc]
真緒「さよなら?」[plc]
その言葉に引っかかるのはなぜだろう。[plc]
莉緒たちは誰一人さよならなんて言わず、
すぐに帰ってくると言っていたからだろうか。[plc]
いや、違う。[lr]
普通なら、『行ってきます』じゃないのか?[plc]
ぼくの考えすぎかもしれない。[lr]
でも、嫌な予感がする。[plc]
このまま寮長が帰ってこない、そんな嫌な予感が。[plc]
振り返らずにここまで歩いてきた。[lr]
でも、もう大丈夫。[lr]
一度だけ、一度だけ振りかえろう。[plc]
寮長「………」[plc]
遠くに見える寮。[lr]
みんなのおかげで、本当に楽しかった。[plc]
もしあの頃に、私の側に寺井さんたちがいてくれたら……[plc]
先生がいてくれたら私の人生は変わっていたのかも……[plc]
なんて、考えるだけ空しい事。[lr]
過ぎた時間はもう戻らないから。[plc]
私は私の道を行くだけ。[plc]
──さよなら、先生。[plc]
最終更新:2010年07月15日 23:08