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E-7/25-5

シナリオ 阿部高ルート 7月25日(水曜日)・その5

 高級ホテル


 ※寮

莉緒「ちょ、ちょっと! 帰ってこないじゃないの!」

芽衣子「………」

せえら「どこでなにをしてますやら」

「センセ…ナゴミ…」

寮長「本当にどこに行ったんでしょう?」



※ 真緒たち

真緒「こ、ここに泊まるのか?」

「ああ」

日が暮れるまで阿部高に振り回され、最後だからと行き着いた先は
見るからに高そうなホテルだった。

真緒「ちょ、ちょっと待て。ホテルってことは」

「泊まるんだぜ」

真緒「い、いや、寮に帰ろうよ」

「なぜだ? なぜそんなことを言うんだ?」

真緒「なぜって……連絡もせずにだな」

「今は夏休みだ。気にすることはないさ」

真緒「いや、ぼくは休みじゃ」

「細かいことは気にするな! さぁ入るぜ!」

真緒「ちょ、ちょっと!」


 ※ホテル室内

「素晴らしい」

真緒「………」

やっぱりというか何というか、ぼく等は同部屋だった。
さすがにこれはまずいよな、常識的に考えて。

真緒「阿部高、いくらなんでもこれはまずいよ」

「ん?」

真緒「いや、寮でならまだしも、こんな異国の地でさ、一晩同じ部屋だなんて」

「オレは気にしないぜ」

真緒「ぼくが気にするんだよ。阿部高だって女の子だ。こんなことが知れたら……」

「………」

真緒「あ……」

思わず口出てしまった『女の子』に阿部高の動きが止まる。
だけど、今は気をつかってる場合じゃない。
仮に一泊してばれたらどうなる?
たとえ何もなくても、根も葉も無い噂は必ずたつ。
クビになったぼくは学園を去るだけだが、残される阿部高はその事で傷つくだろう。

真緒「阿部高、だめだ。早く帰ろう」

「心配することないさ。俺とキミは男同士だしな」

真緒「……阿部高」

「諦めて今日はここで寝るんだ!」

真緒「し、しかしだな」

「キミの考えていることは分かるぜ。ようはだな、ばれなきゃいいだけさ」

真緒「………」

「さ、くつろごうぜ」

真緒(くつろごうったって……)

真緒「だめだ! 帰るぞ!」

「キミも頑固だな」

真緒「それが無理なら、ぼく一人違う所で泊まる」

「……お金はあるのかい?」

真緒「あ……」

散歩だからと、財布も何も持たず寮を出て、ここへ連れてこられたんだった。
阿部高に借りるか? いや、生徒から借りるなんて……

「真面目なキミのことだ。オレから借りるなんてことはしないだろう。さ、諦めて今日はここで泊まるんだ」

真緒「………」

「さあ」

真緒「……内緒だぞ」

「ふふ、素直になったな」

真緒(……仕方ない、これは仕方ない事だ)

「さ、夕食を食べようぜ」


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最終更新:2010年03月05日 21:38
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