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ロック話



奏「センセ! センセ!」

真緒「……まずは音程をだな」

奏「センセってば!!」

真緒「お、なんだ?」

奏「もう、ちゃんと聞いてて欲しいし」

真緒「あ、ああ、ちゃんと聞いてたぞ」

奏「ほんと?」

真緒「あ、うん」

奏「ま、いっか。アタシも休憩しよ」

真緒「ああ、歌いっぱなしだからな」

奏「ねぇセンセ、お話しようよ」

真緒「ん、いいけど」

奏「センセさ、前にビービルズが好きって言ってたよね?」

真緒「あ、そうだな。最初の頃だな」

奏「他には無いの?」

真緒「他か」

奏「だってロックじゃないし」

真緒「んー、イギリスのバンドでか?」

奏「出来ればね。でもどこでもいいよ」

真緒「そっか……それじゃイギリスならそうだな」

奏「せ、せ……す・ヒストルズ?」

真緒「あ、ううん、違うよ。ていうか北上、あのバンドってパンクでしょ?」

奏「そ、そんなの知ってるし!」

真緒「だよな?」

奏「で、でもメンバーがロックだから」

真緒「ああ、そうだな。カッコイイよな」

奏「でしょ? ね、センセは何?」

真緒「ん~北上は知ってるかな? ブリティッシュロックのテソとか」

奏「誰それ」

真緒「なかなか良いバンドなんだ。意外と皆知らないんだけどさ、
メロディアスでボーカルの声量もあって、ギターも凄いんだぞ?」

奏「………」

真緒「ああ、凄いギターなんだけど決して前に出すぎないから、だから全体がまとまっててさ」

奏「アタシ知らないし」

真緒「あ、知らなかった?」

奏「アタシが知ってるバンドの話をして欲しいし」

真緒「と言われても、北上が普段どんなのを聞いてるのか知らないからなぁ」

奏「アタシ? アタシはさ、エアロチュミスが好きだよ!」

真緒「ああ、エアロか、たしかに良いね。ぼくも好きだぞ」

奏「でしょ? セクシーだよね??」

真緒「うん、あの衣装とかは真似出来ないよね。でもカッコイイ」

奏「ひひ、センセは話が分かるね!」

真緒「もっとハードなのは聞いたりしないの?」

奏「え? エアロはハードじゃん」

真緒「ん、そうだけどほら、メポリカとかあーいう感じのさ」

奏「メポリカとかアタシ知らないし」

真緒「そうなのか? 凄いカッコイイぞ?」

奏「そなんだ……」

真緒「ああ、他にもまだまだいっぱいいるよな。
ギターが凄いのはバイとかイソペリテリとかさ」

奏「………」

真緒「エディとかは腕もそうだけど、あの笑顔が良いんだよな。
ジャーンプってな、ははは」

奏「………」

真緒「ん、どうした? ライトハンドが見たいのか?」

奏「さっきからなに言ってるのか分からないし」

真緒「あ、そうか、すまん、つい熱くなって……」

奏「アタシよりもロックに詳しいって自慢してたりするの?」

真緒「ち、違うよ、別にそんな事は」

奏「アタシにも分かる話をして欲しいし……」

真緒「あ、うんごめん。気をつけるよ」

奏「……ん、怒ってるわけじゃないし」

真緒「いやでも、つまらなかったな」

奏「いいよもう。それよりセンセ、さっき言ったバンドの人のさ、
ライブ映像とか見てみたいな」

真緒「ん、でもぼくは持ってないぞ」

奏「買いに……って時間かかるよね。じゃあ寮に帰ってパソコンでさ、見ようよ!」

真緒「それは良いけど、練習は?」

奏「今日はもう十分したからいいの」

真緒「いや、でも、もうちょっとだな」

奏「いいから、ほら!」

真緒「………」

真緒(まぁ今日はこれで良いか……)


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最終更新:2010年07月13日 22:22
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