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E-7/30-1

シナリオ 阿部高ルート 7月30日(土曜日)・その1

 真夜中、二人で…


真緒「……ん」

目が覚めたのに、真っ暗だ……
どうして部屋が暗いんだろう……

その暗がりの中で唯一光っている時計を見ると、午前二時を少しまわっていた。

そうだ……昨日阿部高を慰めてる内に、
いつの間にか阿部高が寝てて、それで……

しがみついたままだったから、ぼくも一緒になって寝ちゃったんだっけ。
変な時間に寝ちゃったせいで、こんな時間に目が覚めたわけか。

よく寝たせいで、目は冴えてる。
夜明けまでは大分あるのに、どうしよ……

和すちるその3
※26とここで再使用

和「……ん」

真緒「お」

真横で寝ていた阿部高も目を覚ましたようだ。
目をパチクリさせて、なんかキョロキョロしてる。

真緒「起きた?」

和「ん……起きたみたい」

恥ずかしそうにしてる姿がなんだか可愛かった。
やっぱり、阿部高も女の子なんだよな。

真緒「変な時間に目が覚めちゃったな」

和「あ、ああ……」

真緒「なぁ阿部高」

和「な、なんだよ」

真緒「ちゃんと目を見て話してよ」

和「な!?」

真緒「照れてる阿部高は可愛いな」

和「ば、馬鹿野郎! お、俺は照れてなんかいないぞ!」

和「寝起きの顔は見せたくないんだよ」

真緒「女心ってやつか」

和「そうそう……じゃない! 俺は男だ!」

真緒「あはは、そうだったな」

和「まったくキミときたら……意地悪なんだから」

真緒「ごめんごめん」

真緒(なんか良いな、こういうの……)

和「でも……」

真緒「ん?」

和「夜が明けるまでは、女の子を演じてもいいかも……なんて」

真緒「ずっと演じててくれてもいいんだぜ?」

和「そ、それは無理だよ」

真緒「残念だな」

和「………」

真緒「どうした? 怒った?」

和「ううん」

和「昨日はありがとうね」

真緒「いや、昨日はぼくも悪かった」

和「え?」

真緒「すぐに追いかけてればあんな目に遭わなかったけど、
ぼくも腹立ててたからさ」

和「もういいよ、そんなこと」

真緒「ま、無事で良かったよな」

和「うん」

真緒「………」

結局、帰る帰らないの話は流れてしまった。
でも、今はなんだかどうでも良くなった。
もうこのまま阿部高とここで……

……いやいやいやいや、違うぞ真緒!
それは駄目だ、やっぱり帰らなきゃ。

真緒「な、阿部高」

和「なに?」

真緒「そのな、やっぱり帰らないといけないと思うんだ」

和「……うん」

真緒「別に阿部高とここにいるのが嫌とか、そんなじゃないんだ。
それは分かるだろ?」

和「うん、分かる」

真緒「ここにはまた来ればいいしさ、今度はちゃんと計画してさ」

和「うん」

真緒「だから、帰ろう」

和「……うん、分かった。でも」

真緒「う? なんだ?」

和「帰る前に母さんに逢いたい」

真緒「お母さんに?」

和「うん」

真緒「そう言えば、近いんだよな」

和「うん。母さんに逢ったらすぐ帰るから」

真緒「分かった。じゃあ、阿部高のお母さんに挨拶してから帰ろう」

和「ありがと」

真緒「それじゃ、朝になったら行こうか?」

和「ん、今日はだめ」

真緒「えぇ?」

和「か、母さん留守だから。今日は観光して明日行く」

真緒「……ほんとか?」

和「ほ、ほんとだよ」

真緒「……まぁ、良いか。今さら一日二日どうって事ないな」

和「うん」

すぐって訳じゃないけれど、帰る事になってひとまず安心だ。
同時に少しの寂しさを覚えながら、阿部高と他愛の無いお喋りを続けた。

今日は、このまま朝を迎える事になりそうだ──

和「ねぇ先生」

真緒「ん?」

和「月が綺麗だね」

真緒「ああ…って、カーテン閉まってるぞ」

和「うん…でも綺麗」

真緒「そっか、それじゃ見てみるか」

和「うん……」

※CG終わり



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最終更新:2010年09月07日 23:06
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