シナリオ 岸岡ルート 7月26日(木曜日)・その2
冥界へいきましょう…
机の上のデジタル時計は午前二時を少しまわっていた。
岸岡を筆頭に一人、また一人と眠りについて、
ようやく数十分前に最後の一人が眠りについた。
それからやっとぼくも横になる。
教師が真っ先に寝るのは駄目……というかカッコ悪いし、
悪戯されそうなので最後まで起きていたわけだ。
これで安心してぼくも眠れる。
さあ、目を閉じてグッスリと……
奏「……むふぅ」
莉緒「……うう、ん」
寮長「……ん」
和「……むにゃ」
真緒(………)
莉緒たちの寝息が聞こえて、妙に落ち着かない。
部屋が狭いせいかよく聞こえてそれで眠れない……
じゃない、なんか妙にこう色っぽいせいで……
真緒(あいたっ)
と思ったらこれだ。
隣で寝ている北上の手だと思うけど、酷い寝返り。
真緒(って、今度は足!?)
真緒(ちょ、か、絡めるなって)
真緒(ぼ、ぼくは抱き枕じゃないぞ)
北上の手と足にロックされた状態になる。
寝れるわけがない……
真緒(この手足を何とかしないと)
真緒(起こさないように、そっとのけ……)
真緒(あれ? 引っ込めた?)
と思った瞬間、北上がぼくにのしかかってきた。
★7/26---スチル3
- 深夜の真緒の部屋、真緒にのしかかる芽衣子(私服)
- ヤンデレ
- 構図~、真緒が芽衣子に乗られてるって感じだけど具体的にどんなのがいいかな
○狙い・・ヤンデレっていいよね
○時間・・深夜
○場所・・真緒の部屋
○人物・・芽衣子(真緒?)
○服装・・私服
○表情・・目のハイライトが消えてる、鬼気迫るいわゆるヤンデレ顔の芽衣子一種類のみ
○構図・・上記に
○
シナリオ実例・・以下
真緒「え……岸岡?」
芽衣子「………」
抱きついてきたのは北上ではなく、岸岡だった。
てっきり横にいたのは北上だと思っていたのに、いつの間に……
真緒「お、起きてたの?」
芽衣子「………」
真緒「と、とにかく降りて」
周りが起きないよう、小さな声で喋る。
それでも十分に届いているはずだが……
真緒「岸岡?」
上に乗ったまま、ジッとぼくを見下ろす岸岡は何も言わなかった。
真緒「お、おい?」
芽衣子「………」
真緒「どうしたんだ?」
芽衣子「……真緒様」
真緒「どうした?」
芽衣子「私と一緒に行って下さいまし」
真緒「どこに? トイレか?」
芽衣子「私と……冥界に……」
芽衣子「二人だけの……」
真緒「な、何言って」
芽衣子「ね?」
真緒(目、目が怖いぞ岸岡)
芽衣子「そうしたら、もう邪魔は入りませんから」
芽衣子「私と真緒様だけで、ずっと、ずっと……」
真緒「き、岸岡、とりあえず落ち着こう」
芽衣子「冥界に行く前に……」
真緒「ん?」
芽衣子「芽衣子と天国に……」
真緒「……お、おい、まさか」
岸岡の手がぼくのお腹に伸びる。
そして徐々に下へ下へと……
真緒「ば、馬鹿なことするな! 皆いるんだぞ!」
芽衣子「……だからこそなのです」
芽衣子「真緒様と私は一心同体だと言うことを教えるべきなのです」
真緒「だ、だめ……あっ」
芽衣子「お力を抜いて下さいまし……」
真緒(や、やばい……早く止めないととんでもない事に)
真緒「や、やめろってば……あ」
芽衣子「芽衣子は幸せです……」
芽衣子「でももっと幸せにして下さいまし」
芽衣子「芽衣子をもっと、もっと……」
莉緒「んん……なに騒いでるのよ」
真緒(り、莉緒が!!)
芽衣子「………」
莉緒「なに、真緒くんなの? なに騒いでる……」
莉緒が……気づいた。
岸岡に乗られているぼくと目が合ったまま固まってる。
真緒「り、りお……いいか、叫ぶなよ?」
莉緒「な、なにやってんのよ!!」
真緒(………)
芽衣子「………」
……莉緒の叫び声に全員が目を覚ましたようだ。
そして同じく、ぼくを見て固まっている。
奏「ちょ、ちょっとなにしてるの!」
せえら「こ、これは??」
和「さ、先を越されたぜ!」
寮長「せ、先生」
真緒「いや、違うんだ。これは──」
真緒「とにかく岸岡、まずはどいてくれ」
芽衣子「……真緒様は渡さない」
真緒「岸岡?」
莉緒「あら? 元に戻ったんじゃない?」
せえら「ええ、いつもの口調ですけど……」
奏「ちょっと怖いよメイコ……」
芽衣子「………」
岸岡は莉緒たちをにらんでいた。
あの目、音河先生の時とまったく同じ視線だ。
たしかに口調は戻ってはいるけど、本質的には戻っちゃいない。
真緒「落ち着け岸岡、誰も奪ったりしない。
ここの皆はそんな事しない」
芽衣子「……本当?」
真緒「ああ、だから仲良くするんだ」
芽衣子「………」
真緒「出来ないか?」
芽衣子「で、できます」
真緒「よし、それじゃ仲良くするんだぞ」
芽衣子「……は、はい」
寮長「先生、いったい……」
真緒「ああ……ちょっと乗っかられただけだよ。
もう遅いから今日は寝よう」
せえら「そう言われましても……すっかり目が覚めましたわ」
奏「うん」
莉緒「ほんとよ」
真緒「そう言わずに寝てくれ」
和「なぁ、岸岡さんもらしくなってきたことだしトランプを再開しないか?」
せえら「いいですわね」
奏「やろー!」
莉緒「しょうがないわね。
ほら、真緒くんも岸岡芽衣子もやりなさいよ」
真緒「………」
莉緒「ていうか、いいかげんどいたらどうなのよ?」
芽衣子「……きさま」
莉緒「あら? 戻ってきたじゃない?」
寮長「ふふ、良かったですね」
真緒「あ、ああ……」
退行が少し治ったんだろうか。
あの口調はそういう事だろうけど、莉緒や皆を見るあの目はまだ……
最終更新:2010年11月07日 10:01