シナリオ 岸岡ルート 7月26日(木曜日)・その1
たまり場
せえら「……こう集まると暑苦しいですわね」
和「だがそれがいい」
奏「わくわくするし」
真緒「………」
全員で夜を明かす事になったのはいいんだけど……
まったく寝ようとしない所か、お菓子やらトランプまで持ってきて遊び始めてる。
真緒「なぁ、夏休みだから少々は良いけど、あんまり夜更かしは駄目だぞ」
真緒「時計見てみろよ、もう日付変わってるぞ」
せえら「あら? いつのまに」
莉緒「まだ変わったばっかりじゃない? 夜はこれからよ」
せえら「あら寺井、なかなか良いことを言いますわね。
ええ、ええ、夜はこれからですわ!」
真緒「早く寝ろって……」
和「まぁまぁ、いいじゃないかキミ。
こういうのも悪くないだろ? ん?」
真緒「あ、ああ」
奏「センセだって楽しんでるでしょ?
自然に寝るまで今日は騒ごうよ」
真緒「いや、しかし」
せえら「今日はオールですわよ!」
奏「ほらセンセ、アタシのお菓子あげるからさ」
真緒「あ、ああ」
寮長「ふふ、楽しいですね」
真緒「寮長まで……」
ぼくの部屋がパーティー会場に……
でも正直な所、嫌じゃない。
こういうのも悪くないな。
真緒「分かった、今日はとことん付き合うぞ!」
和「さすがキミだ」
せえら「ふふ、それでこそワタクシの舎弟ですわ」
奏「センセ分かってるじゃん」
真緒「まぁ、去年までは学生だったしな」
莉緒「それじゃトランプするわよ」
和「ああ、大富豪対決だ」
真緒「ああ分かった、岸岡もやろう」
芽衣子「………」
真緒「嫌か?」
芽衣子「………」
真緒「んん……」
莉緒たちが部屋に来た事には、特に嫌がりはしなかった。
けど、誰とも話す事なくずっとぼくにひっついている。
真緒「それじゃ、応援してて」
芽衣子「………」
せえら「あら、岸岡はしませんの?」
真緒「ああ、見てるって」
寮長「そうですか」
奏「メーコちゃんと見ててよ。せえらちゃんズルするんだから」
せえら「な!? ワタクシはズルなどしませんわよ!」
奏「嘘だし」
莉緒「いーからやるわよ!」
和「ああ、勝負だ」
最終更新:2010年07月17日 00:18