シナリオ 7月25日(水曜日)・その1
ヘッドの威厳
せえら「ふぅ……やはりダージリンは良いですわね」
せえら「この匂い……素晴らしいの一言ですわ」
せえら「ふふ、優雅ですわ」
奏「なーに笑ってるの?」
せえら「あらカナちゃん。おはようですわ」
奏「ん、おはよ」
せえら「ふぅ」
奏「………」
せえら「ん? なんですの?」
奏「それ、紅茶?」
せえら「ですわよ」
奏「………」
せえら「カナちゃんも飲みたいなら、ワタクシ直々にいれてさしあげますわよ」
奏「いい」
せえら「あら? ああ、カナちゃんはコーヒーでしたわね」
奏「そだよ」
せえら「カナちゃん? さっきからなにを怒ってますの?」
奏「最近のせえらちゃん、ヘッドじゃないし」
せえら「はぁ? なにを仰りますの? ワタクシは伝説のヘッドですわよ」
奏「ううん、違う」
せえら「な! カナちゃん!」
奏「アタシたちの言葉で言うとね、せえらちゃん魂を失くしちゃってる」
せえら「た、魂を……?」
奏「そ。なんか最近のせえらちゃん丸くなってる」
せえら「そ、そんな……」
せえら「さ、最近っていつからですの?」
奏「んー分かんないけど……センセが来てから?」
せえら「センコーが来てから……」
奏「でーも、アタシはどっちだって良いんだけどね。
せえらちゃんはせえらちゃんだし」
せえら「こ、このワタクシがそんな……」
奏「じゃ、アタシはコーヒーいれてくるね」
せえら「こ、こんなことでは舎弟であるセンコーにも示しがつきませんわ」
せえら「ワタクシとしたことが……マイペースな連中に巻き込まれてしまうなんて」
せえら「そうですわ、ヘッドとしての自覚を取り戻さなければなりませんわ!」
最終更新:2010年07月19日 22:09