C-7/25-2

シナリオ 7月25日(水曜日)・その2

 不機嫌なお嬢様


真緒「んー! 良い朝だ!」

時計を見ると、時刻は十時前。
少し寝すぎたかもしれないが、たまには良いよな。
うん、早起きしなくても良いって幸せだ。

真緒「さ、朝ごはん食べにいくか!」




ドアを開けると八十記がいた。
偶然そこにいたというより、待っていた感じだけど……

真緒「お? どうしたんだ?」

せえら「起きましたのね。叩き起こす手間が省けましたわ」

真緒「あ、起こしにきてくれたのか」

せえら「このワタクシの舎弟なら、ワタクシより先に起きるのが舎弟のあり方というものではありませんこと!」

真緒(な、なんか、機嫌悪いな……)

真緒「ま、まぁ、落ち着けって」

せえら「落ち着け? このワタクシに落ち着けと?」

真緒「いや、だから、そう怒るなよ八十記」

せえら「はぁ……ちょっと優しくしたらこれですわ」

真緒「な、なんだよ」

せえら「いいですこと? これからはワタクシのことを姉(あね)さんと呼びなさい。よろしいですわね?」

真緒「はぁ?」

せえら「それと、ワタクシへの言葉はすべて敬語で話すこと。よろしくて?」

真緒「ど、どうしたんだよいきなり」

せえら「敬語を使えと今言いましたわ」

真緒「………」


なんでこんなに機嫌が悪いんだろう。
何かやらかしたっけ?

考えてみても、思い当たる事がない。

せえら「まぁ、次からは敬語に姉さんを守れですわ」

真緒「ん……」

せえら「では失礼」

言いたい事だけ言って八十記が去っていく。
いったいなんだったのか分からない。

ま、でも単純に中二病をアピールしただけだろうと思う。
どうせ明日になったらいつもの八十記だ。

真緒「さて、ご飯食べに行くか」


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最終更新:2010年07月19日 22:12
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