シナリオ 8月9日(木曜日)・その4
プロポーズ
※大広間
西園寺「しかし、お嬢様は奥様に似て上品ですなぁ」
せえら父「いえいえ、まだまだ子どもですよ」
西園寺「いやいや、りっぱな大和撫子ですよ。なぁ、息子よ」
息子「んふ、そうだねパパ」
西園寺「可憐で上品で本当に素晴らしい」
せえら「わ、私は上品なんかではありませんわ」
西園寺「謙遜する奥ゆかしさもさすがですな」
せえら父「ははは」
せえら「………」
※音
せえら父「ん?」
※
真緒「八十記!!」
せえら「え……」
勢いよく大広間に入ると、そこに八十記と八十記の父。
そして見合い相手とその父親らしき人物がいた。
真緒(こんな相手と見合いをしてたのか……)
何も悪くないと分かってはいながら、見合相手をにらんでしまう。
息子「な、なにこれ、なんかのショーなの?」
せえら父「君はいったい? む、
メイド長に母さんもいながらどうしたんだ」
メイド長「………」
せえら母「さ、先生」
真緒「はい」
西園寺「八十記さん、この方はいったい?」
せえら父「分かりませんな。君、さっさと出て行きたまえ」
せえら「お、お父様、センコーはワタクシの」
西園寺「せん、こー?」
せえら「あ」
せえら父「せえら……何て言葉だ」
真緒「八十記のお父さん、ぼくはせえらさんの担任で要真緒と言います」
せえら父「ああ、君が担任の。そんな君が何の用だ? 非常識にも程がある」
真緒「お嬢さんを連れ戻しにきました」
せえら父「なんだと?」
西園寺「な、なんですかこの男は?」
息子「な、なんだよこいつ」
せえら「……連れ戻しに? どういう事だね?」
せえら「センコー……」
真緒(………)
真緒(ここまでやったんだ。もう後には引けないし、引くつもりもない)
真緒「八十記……いえ、せえらと結婚するのはぼくです」
せえら「………」
せえら父「なっ!?」
真緒「だから、連れ戻しに来ました」
せえら母「ま、素敵ねぇ」
せえら「せ、センコー!!」
真緒「八十記、お見合いなんか止めていますぐ帰るぞ」
せえら「は、はい!」
せえら父「な、なんだと!?」
せえら「お、お父様ごめんなさい! 私は先生が好きなんですの!
好きな人と結婚したいんですの!!」
せえら父「せえら……お前まで」
せえら母「あなた、行かせてあげなさい」
せえら父「しかし……」
せえら母「さあ、せえら、先生」
せえら「お母様……ありがとう」
せえら母「辛かったわねせえら」
せえら「そんなこと……」
メイド長「さ、後は任せてお嬢様と」
真緒「ああ! すまないメイド長!」
真緒「行くぞ八十記!」
せえら「はい!」
※真緒、せえら退場
せえら父「………」
西園寺「これはいったい……」
息子「あぁ、せえらちゃんが……」
せえら母「申し訳ありませんわ西園寺さん。
でも、娘の決めた事を尊重したいですから、今回は縁がなかったという事で……」
西園寺「……仕方がありませんな。好きな人がいたのではな」
息子「うぅ」
せえら父「申し訳ない……」
西園寺「いえ、残念ですが……なかなか気持ちの良い男でしたな。
うちの息子にもあれくらいの度胸があればと思いましたよ」
せえら父「……申し訳ない」
最終更新:2010年08月16日 10:11