シナリオ 7月31日(月曜日)・その5
明日もお出かけ?
そして始まる夕食。
ぼくの隣は当然というか、岸岡だ。
芽衣子「では、久々に私の番だな」
莉緒「………」
和「早くしたまえよ」
岸岡の妙な発言と浮かれた態度に、
莉緒たち皆怒っている。
そして当の岸岡はといえば、そんな様子などどこ吹く風。
芽衣子「まずみなに言っておくことがある。
真緒様と私のことだ」
真緒「おい、岸岡」
芽衣子「この数日間で私と真緒様は深く結ばれた。
もはや何人たりとも二人の間に入り込む余地などない」
莉緒「な、なにバカなこと……」
和「キミぃ、なにもなかったんだろ?」
真緒「ないない」
せえら「じゃあ岸岡のこの様子はなんですの?」
奏「自信満々でむかつくし」
真緒「……はぁ」
芽衣子「これからはそのことを頭に入れて各人は真緒様に接してもらう。
つまり、真緒様に用がある時はすべて芽衣子を通すように」
和「な、なんだと!」
莉緒「ちょっとふざけないで!!」
せえら「ですわよ!」
奏「メーコひどいよ!」
真緒「おい岸岡、いくらなんでもそれは馬鹿げてるぞ」
莉緒「ほら、真緒くんも言ってるじゃない」
和「ふ、それじゃいつものあれか」
せえら「ですわね。久々ですから暴走してるだけですわ」
奏「センセがそう言ってくれてるなら大丈夫だね」
芽衣子「………」
莉緒「ふふん!」
芽衣子「……真緒様、あの時の言葉は嘘だったのですか?」
真緒「ま、またそんな事を」
芽衣子「お答え下さいまし」
真緒「う、嘘じゃないよ。でもそれとこれとは」
芽衣子「同じです。嘘じゃないのですね?」
真緒「あ、ああ」
芽衣子「小娘どもよ、今の魔王様の言葉で分かったであろう?」
莉緒「わ、分からないわよ!」
和「うーむ」
せえら「あの時の言葉? いったいなんですの?」
奏「なんか怪しいし」
真緒「はぁ」
寮長「まぁまぁ、お話は食べた後にしましょう」
莉緒「そうね。食べたいわ」
真緒「ああ、そうだな。それじゃ」
寮長「あ、待って下さい。八十記さん」
せえら「ええ、岸岡には悪いですけど少し」
芽衣子「……よかろう」
せえら「ふん、ずいぶんと尊大な態度ですわね。
この伝説のヘッドに喧嘩を売るとはやるじゃにゃーですか」
真緒「八十記、なんかあるのか?」
せえら「ええ、ありますわよ。明日ですけど、八十記家のプライベートビーチへ行きますの」
奏「去年も行ってたんだよセンセ」
真緒「へぇ……海か」
せえら「ええ、帰ってきた翌日ですけど、センコーには拒否権も選択権もにゃーです」
真緒「つまり」
和「キミがこないと始まらないだろ」
真緒「はは……分かった。それじゃ監督役で行かせてもらうよ」
せえら「ええ、準備しろですわ」
奏「明日楽しみだね! ねぇリオ?」
莉緒「楽しみだけど……なんだかね」
芽衣子「貴様……その目はなんだ」
莉緒「別に」
真緒「ま、まぁ食べようか。岸岡頼むよ」
芽衣子「はい真緒様、では夕食を食べましょう」
明日は明日でまたお出かけ。
それは構わないけど、岸岡のこの態度に皆不満をもってるな。
特に莉緒といざこざが起きなきゃいいけど──
※莉緒に頼んでいたオルトロス捜索のことを全体を見て加えるかも
最終更新:2010年08月19日 21:37