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シナリオ 8月8日(火曜日)・その1

 目が覚めて…


※ピーポーピーポー
※画面黒

※トランジションいっぱい


※病室
※真緒はベッドで寝てる


目が…覚めた。
たしかぼくは……


奏「あ!」

真緒「北上?」

奏「センセ起きた!」

せえら「あら、起きましたわね」

和「どれ、ああ起きたな」

寮長「先生」

莉緒「なにやってんのよ……」


ぼくは寝ている?
ここは病室?

あれ、いったいどうして?

真緒「あれ? あれ? どうして?」

莉緒「どうしてもこうしてもじゃないわよ。お見舞いに来たに決まってるでしょ」

寮長「先生がひかれたって聞いて……」

真緒「ぼくがひかれた……」

……ああ、そうだ。
岸岡に思いを伝えるべく道路に飛び出したんだ。
それでぼくはひかれて……

なんて馬鹿な事を……

奏「センセ……ロックだけど心配だから止めて欲しいし」

せえら「まぁそうですわね。なかなかですけど、無理はしにゃーで欲しいですわ」

和「キミもいったいどうしたんだい、道路に飛び出すなんて」

真緒「あ、いや、それは」

せえら「ほんと、ワタクシのメイドだから良かったものの、一般の方なら大変なことになりましたわよ」

真緒「え、八十記のメイドさん?」

和「ああ、バイクに乗ってたのは八十記さん所のメイドさんだ」

メイド長じゃない

真緒「……バイクに? 八十記の? え?」

せえら「心配しにゃーでも、こっちに怪我なんてにゃーですわよ」

真緒「……後で謝らないと」

せえら「当たり前ですわよ。ほんとにこの馬鹿センコーは」

奏「センセは骨折だって」

和「ああ、それだけで何よりだ。すぐに退院出来るらしいしな」

真緒
「骨折……どうりで足が動かせないのか」

和「ああ、色々と大変だろうが心配はいらないぜ」

真緒「え?」

和「おいおい、言わせるなよ。その、な?」

真緒「………」

莉緒「どうでもいいけど、馬鹿なことはしないでよ?」

寮長「そうですよ先生、どれだけ心配したか」

真緒「あ、うん……ごめん」

莉緒「………」

真緒「そうだ、岸岡はどこだ?」

寮長「岸岡さんは……」

莉緒「廊下にいるわよ」

真緒「どうして?」

莉緒「さぁ? 聞いてみたらいいんじゃない?」

真緒「………」

莉緒「それじゃみんな出るわよ。真緒くんも無事みたいだし」

寮長「ええ……寺井さんの言うとおりですね」

せえら「また来ますわ」

和「じゃあなキミ」

奏「またねセンセ」

真緒「あ、ああ」


莉緒たちが出て行き、改めて状況を確認してみる。
ぼくはあの時道路に飛び出して、それで八十記のメイドさんのバイクにぶつかって骨折。
そして病院というわけらしい。

でもこの病室、個人部屋だよな。
ばあちゃんが手配とかしてくれたんだろうか。

たぶんそうだろうから、またお礼を言わなくちゃ。
ほんと、色々と助けられてばっかで申し訳ないやら情けないやら……

芽衣子「失礼します」

真緒「岸岡」

岸岡だ。
その姿を見て肝心な事を思い出した。

あの時の答えというか、ぼくの馬鹿な行動を岸岡はどう思ったんだろう。

芽衣子「……具合の方は?」

真緒「あ、うん、骨折だけみたいだからすぐ退院できるって」

芽衣子「そうですか」

真緒「………」

芽衣子「………」

お互い何を話せばいいのか分からない状態。
いや、話さなきゃいけない事は分かってるけど、
どこから話していけばいいのか分からない。

真緒「岸岡、とりあえず座ったら?」

芽衣子「あ、はい」

真緒(あれ、素直)

真緒(もしかして)

岸岡が椅子に座る。
そしてぼくに話しかけてきた。




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最終更新:2010年09月12日 23:12
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