シナリオ 6月23日(☆曜日)・その1
エピローグ
※二年後~六月
あれから二年──
学園を卒業…といっても高等部に移った岸岡との付き合いは順調に進み、そしていよいよ……
※背景、式場控え室(ドレスが映ってる背景
※芽衣子は私服
芽衣子「真緒様」
真緒「ああ…って、まだ着替えてないのか?」
芽衣子
「え、はい……」
真緒「早く着替えないと、そろそろ式が始まるぞ」
芽衣子「そうなのですが……」
真緒「どうした?」
ぼくの問いに答えず、芽衣子はお腹をさすった。
そう、彼女のお腹には新しい命が宿っている。
当然ぼくと彼女の子どもだ。
式を急いだのもこれが原因で、みんなから呆れられた。
まったく……二年間も誘惑に耐えたぼくを少しは褒めろっての。
真緒「具合が悪いのか?」
芽衣子「いえ、悪くはないのですが、よく動いていて、それで」
真緒「どれどれ」
芽衣子「あ、真緒様」
芽衣子のお腹に耳をあててみる。
たしかに母のお腹を蹴っているのか、ドンドンと音が聞こえた。
真緒「元気だな」
芽衣子「はい、とても」
真緒「ぼくも父親になるんだなぁ、全然実感ないけど」
芽衣子「真緒様、今日から本当に家族になるんですよね」
真緒「ああ」
芽衣子「静かで穏やかで、でも幸せな家庭を築いていきましょうね」
真緒「そうだな」
芽衣子「真緒様……」
真緒「芽衣子……」
見詰め合うぼくたち。
自然と手が芽衣子の顔に伸びる。
芽衣子「………」
そしてぼくは、目を閉じた芽衣子の唇に──
芽衣子「………」
と思ったら、目を開けた。
真緒「どうした?」
芽衣子「真緒様、見られてます」
真緒「え?」
※か、な、せ
和「ふ、人目につかない所でやってるわけか」
せえら「まったく……盛りのついた犬じゃにゃーですか」
奏「スケベ」
真緒「お、お前ら」
※りょ、め、り
莉緒「お前らじゃないわよ。いつまで待たせてんのよ」
寮長「お二人とも、おめでとうございます」
芽衣子「………」照れ
真緒「ん、ありがとう。ちょっと今お腹の子が動いてさ」
莉緒「もう子どもがいるのよね……はぁ」
寮長「寺井さん……」
※
せえら「しょーがねーから、ワタクシたちが名前を決めてやりますわ」
和「良い案だ」
奏「うん、ロックな名前にしよう」
真緒「ちょ、何いきなり言い出すんだ」
莉緒「それ良いわね! 男の子よね? それじゃ莉緒留にしましょ!」
真緒「りおるっておま……」
寮長「て、寺井さん」
芽衣子「………」
せえら「そんなのだめですわ。ワタクシはそうですわね……鬼吉がいいですわ」
真緒「いかにもな名前だな……」
和「なら、良男でどうだ? 読みはよしお、意味は当然分かるよな?」
真緒「ま、まぁまともだけど……」
奏「そんな名前じゃもう世界と渡り歩けないし」
奏「アタシはさー、ジェームズとか良いなって思うんだ」
真緒「お、おい、それじゃ外人だぞ」
芽衣子「真緒様、ほとほとこの者たちには困りますね」
莉緒「なによ! せっかく決めてあげてるのに!」
寮長「………」
奏「メーコはもう決めてるの?」
せえら「ですわよ。それだけ言うなら決めてますわよね」
和「んむ、キミと岸岡さんの子どもだ。名前を知りたいぜ」
真緒「……芽衣子、決めてるのか?」
芽衣子「はい……実は候補がひとつ」
真緒(……なんだろ、ぼくも知らないぞ)
芽衣子「私はこの子に……」
真緒「………」
寮長「………」
莉緒「………」
せえら「………」
奏「………」
和「………」
芽衣子「邪気緒と、そう名づけたいなと……」
真緒「おま……」
ウットリしながら答える芽衣子だが、本気なんだろうか?
中二病もまだ健在と言えば健在だけど、子どもの名前にまで……
寮長「………」
莉緒「………」
せえら「………」
奏「………」
和「………」
真緒(うは、こいつらが引いてる……)
莉緒「ま、まぁ良い名前じゃない? それじゃ後でね」
寮長「え、ええそれじゃ」
せえら「ま、まぁお幸せに」
和「緒、だけは評価するがな」
奏「メーコ……」
足早に控え室を出て行く莉緒たちだった。
芽衣子「ふふ、邪気緒……」
真緒「な、なぁその名前はちょっと」
芽衣子「え? だめでしょうか?」
真緒「……はぁ、まぁそれは生まれるまでにゆっくりと。
とにかくそろそろ着替えないとほんとまずいぞ」
芽衣子「あ、はい! それでは着替えて参ります」
真緒「ああ、外で待ってるからな」
※黒
※スチル、結婚式の様子~
※ぱぱぱぱーん
★ep---スチル5
※8月中盤にスチルを入れるかこれにするか悩みましたが(ちなみに教会で真緒と決別んとこ)
絵的に冴えるこっちを入れてみました
- 日中、教会の結婚式
- 真緒タキシード、芽衣子ドレス
- 表情差分なし
- 構図は~なんだろ?芽衣子がすっごい笑顔でブーケ投げてる瞬間とかかな?
※このスチルを持って芽衣子は締め、エンドロールでそのまま~とか
○狙い・・ハッピーエンド
○時間・・日中
○場所・・教会(中でも外でも)
○人物・・芽衣子(真緒?)
○服装・・ドレス!ドレス!
○表情・・芽衣子、幸せです!って笑顔のみ
○構図・・上記に
○
シナリオ実例・・以下
想い出の教会で、ぼくらの結婚式が幕を開けた。
厳かに進む式。
ドレス姿の芽衣子。
タキシード姿のぼく。
ぼくらを見守る観衆。
その中にはばあちゃん、音河先生、
メイド長の姿も見える。
みんながぼく等を祝福してくれている事が素直に嬉しかった。
これから先、ぼく等にどんな出来事が待ち構えているのか分からない。
でもきっと、二人……じゃない。
三人で力を合わせて行けば、幸せな家庭を築いていけると信じている。
……まずは全力で邪気緒を止めるのが、旦那としてのぼくの最初の仕事かな。
※エンドロールそのままスチルを~とか
最終更新:2010年11月07日 10:10