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シナリオ 7月3日(火曜日)・その7

 弾きたいのはあの子のせい



双葉「今日もお疲れさまです」[plc]

真緒「音河先生こそ」[plc]

あっという間に一日の授業が終わり、放課後の時間がおとずれる。[plc]

クタクタになって職員室に戻ってきたせいか、
音河先生からの言葉が身に染みた。[plc]

真緒「でも、良いもんですね。放課後の時間って」[plc]

双葉「え……何がですか?」[plc]

真緒「ああ、いえ、もう授業ないんだって事と、一日がもうここで終わったような気がして」[plc]

双葉「あ、そういう事ですか。たしかにそうですね」[plc]

真緒「気が楽になるっていうか、肩の荷が下りるっていうか」[plc]

双葉「ええ、分かりますよ」[plc]

生徒が次々と学園を後にして、昼間の騒がしさが嘘のように消えていく。[plc]

少し寂しい気持ちもあるけれど、生徒のいない落ちついた放課後は安らぎの時間。[plc]

双葉「この時間になって、やっと休憩って感じですよね」[plc]

真緒「ええ、ええ、そうなんですよ!」[plc]

双葉「そ、そんなに近寄らなくても」[plc]

知らず知らず、身を乗り出していたようだ。[plc]
でも、そこまで嫌がらなくても……[plc]

真緒「あ……すいません、つい」[plc]

双葉「……でも、まだ仕事は終わってないんですよね」[plc]

そう、ここから書類を書いたり、明日の授業の準備。[plc]
部活動を受け持ってる人なら、それの指導、監督。[plc]
さらには職員会議、行事の予定などなど……[plc]
職員室の黒板にはびっしりと文字が埋まっている。[plc]

双葉「それでは私、やらないといけない事があるので」[plc]

真緒「あ、はい」[plc]

慌しく音河先生が職員室を出て行った。[plc]

もう授業は無いわけだから、部活の顧問か何かだろうか。[plc]
音楽教師だから……合奏部とか軽音楽部?[plc]

ま、どちらにせよ大変だよな。[plc]
さて、ぼくもやらなきゃいけない事が山積だ。[plc]

真緒「………」[plc]

でも──[plc]

無性にギターが弾きたい。[plc]
北上のギターケースを真ん前で見てきたせいだろうか。[plc]
とにかく弾きたい衝動に駆られている。[plc]

たしか、部屋に届いた荷物の中にギターがあったはず……[plc]
荷物の片付けもやらなきゃいけないし、それもやりつつ引っ張り出すか。[plc]

そう決めたは良いけど、まだ職員は誰も帰ってはいない。[plc]

真緒(帰りにくいけど……)[plc]

忙しそうにしている他の先生を気にしながら、ぼくはコソコソと帰り支度を始めた……[plc]


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最終更新:2010年07月18日 00:37
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