第十八話 成長
从 ゜∀从「さて、強化の修行の件だが・・・」
( ^ω^)「wktk」
先ほどに引き続きここはブーンの部屋。
エスはもう寝ており、その理由を知るものはブーンとVIXしかいない・・・。
散々騒ぎまくり、エスが寝て(ぶっ倒れて)からブーンとVIXはまだ騒ぎ、一段落あった時に強化のこの話が出た。
VIXとブーンは机を挟んでイスに座っている。
VIXは机に両肘をつき手を組んでブーンを上目遣いで見、いかにも重要な話を今からするようなムードをかもしだしている。
ブーンは手は両膝の上、目は真っ直ぐVIXを見ている。
(;^ω^)「・・・」
从;゜∀从「・・・」
从;゜∀从「・・・ヒュッ」
(;^ω^)「!!・・・」
なぜか意味なく沈黙が続く二人。ブーンはVIXが息を吸ったりするごとにビクリと体を動かしている。
エスの寝息だけがスースーと聞こえる中で二人は目を逸らしてはならぬとばかりに見つめあった。
だがその静寂はやはりVIXによって破られる。
从 ゜∀从「ブーンよ・・・」
(;^ω^)「はい!・・ですお!」
そこでVIXはいったん目を机の上に落とし、大袈裟に溜め息をついた。
そしてまた言葉を言う。
从 ゜∀从「いいか、ブーン。まず残念なお知らせがあるんだ・・・」
(;^ω^)「ドキドキ・・・どんなことでも聞きますお!」
そこでVIXはまた言葉を止め、三秒ほど溜めた後、一気にその残念なお知らせを・・・言った!!
从 ゜∀从「短小包茎で童貞で早漏でスカトロ好きの奴とセクロスはおろかアナルプレイだって俺はお断りだ!」
それを言うと同時に机をバン、と叩く!
(;^ω^)「な、なんだってー」
从 ゜∀从「じゃあな」
と言いVIXはイスから立ち上がり、扉へと向かう。
それをブーンが、
(;^ω^)「強化の修行はどうなったんですかお!」
と呼び止めるが、返答は
从 ゜∀从「焼きそばの皿は洗っとけよ!」
だった。
そしてあっけなくVIXは去り、結局ブーンの引き止めは全く効果を出さなかった・・・。
(´・ω・`)「スカトロ好きとな・・・ふうん」
(;^ω^)「名無しさん!いつからそこに・・・」
(´・ω・`)「ドンマイブーン君。俺が慰めてあげるよ」
と言い強引にブーンの服を脱がそうと名無しがブーンに襲いかかる!
(;^ω^)「ちょwwやwめwろw」
(´・ω・`)「レッツくそみそ」
(;^ω^)「アッー!!」
(;^ω^)「うう・・・ケツが痛いお・・・」
翌日朝、またもここは要塞前草原。
ブーンは朝早くから起きて練習をしにきていた。
彼の魔力放出による移動術は放出は出来るようになったもののその制御をすることがからっきし出来ないような状況だった。
( ^ω^)「まずはストレッチでもするかお・・・」
と独り言を言って彼はストレッチを始めた。
それから少したった昼下がり、SOS団国領土リストーム街。
この街はSOS団以外の他国と隣接する街であった。
もっとも、その国はSOS団国によってほぼ壊滅状態にされていた。
それでも国民はまだ生きている。ある程度の国民はいないと本当に壊滅してしまう。
そんな国と隣接する街にSOS団から部隊がやって来た。
隊長はシャナであり、後のメンバーはたった6人程度であるが、全員が各国に名を馳せた強豪である。
彼らの目的は・・・もうすぐ滅びる国の国民を仲間に引き入れることだった。
ξ ゜⊿゜)ξ「しっかし・・・轟もえげつないこと考えるなぁ・・・武力行使とか」
( ゜∀゜)「ま、俺たちは与えられた任務をこなすだけさ」
その部隊のメンバー、シャナとファルフリートは相手国への道を歩みながら話し始めた。
( ゜∀゜)「ま、俺がいる限り絶対任務は成功させるさ。生ぬるい任務だがな・・・」
ξ ゜⊿゜)ξ「そうね。さぁもうすぐ相手国の要塞よ。
もし一人か二人交渉に逆らった場合見せしめに殺してあげて。
ただ役職以上と思われる人はだめよ。」
全員「「「把握」」」
恐るべき隊長含め7人の部隊が相手国要塞へと近付いて行く・・・
ξ ゜⊿゜)ξ「そういうこと。あなた達SOS団に仕官しなさい。」
要塞内、相手国の全国民が集まった場でシャナは自分達に課せられた任務の内容を言い放った。
要塞に入る際、条件として二人まで、武器の類は一切持ち込み禁止、となった。
シャナとファルフリートは丸腰だ。
もし無理難題を言われれば・・・
全員で襲いかかれば丸腰の相手にはいくらなんでも勝てる・・・相手国の国民はそう考えていた。
そう考える国民がいる中シャナが交渉内容をいい終わった。
その瞬間、
「ふっざけんじゃねえぞおおォォォォォォォ!!!」
と隠れていたと思われる国民が背後の扉から剣を持って襲いかかって来た。
彼は剣を大きく振りかぶり、近くにいたファルフリートをまず倒そうとした。
だが・・・
パァン!と鮮やかにファルフリートの右フックが決まり、剣を持っていた国民はフラッとよろめく。
そこからファルフリートのラッシュ。
一発───二発───三発と立て続けになす術もなく相手はボコられ続け───
気付けば、もう彼の体には全く力が入ってなく、──顔は二度と鏡を見れないほど潰れている──ぐったりとした状況になった。
( ゜∀゜)「ふう・・・強化なしじゃこんなもんか。」
そしてシャナは国民達に言い放つ。
ξ ゜⊿゜)ξ「あなたたちは武器を奪ったけど、ファルフリートをここに入れた時点で私達を襲うことは自殺行為になってるわ。」
( ゜∀゜)「俺の武器ならこの体自体だからなぁ。他の奴を入れるべきだわ」
とファルフリートは言い、肩をすくめた。
彼の体ははたから見ても圧倒的なほどの体格で、まさに鋼の体、と言ったところか。
相手国の国民にはもうファルフリートに挑むような度胸のある人物はいない。
国王もこの提案を飲み込みざるを得ないのか・・・
国王「少し・・・時間をいただけないか?」
そう苦し紛れに言う。
それを聞いたシャナは思いっ切り嫌そうに顔をしかめる。
ξ ゜⊿゜)ξ「時間?まぁいいけど・・・待つの嫌いなのよ私。」
( ゜∀゜)「じゃあ暇な時間誰かとスパーリングでもすっか!」
その提案にシャナは手をパン、と叩き顔を輝かせ、
ξ ゜ー゜)ξ「いいわね!それ!どうせなら相手が死ぬまでやっちゃいましょ♪」
その言葉に国王も国民もビクンと体がすくむ。
( ゜∀゜)「じゃあ・・・だーれにしーよーっかーな♪」
国王「待て待て!分かった!」
国王が慌てて出て来る。
国王「そちらからの交渉を・・・受け入れよう。我が国民全員をそちらに仕官させ我が国をSOS団支配下とす・・・る。」
ξ ゜ー゜)ξ「やったー♪ありがとうね、国王さん、国民のみなさん♪
これからお友達ですよ♪」
それを聞きシャナが手を叩き顔をぱああっと輝かせ喜ぶ。
国王はガクリと膝を付き、自身の国の壊滅を悟った・・・。
足に魔力を嫌になるほど溜め、爆発させるように一気に放出。
この作業も前に比べればかなり早く出来るようになった。ざっと、二秒程度と言ったところか。
その爆発のエネルギーを利用した移動も、だいぶさまになってきた。
最初は足が爆発して吹っ飛んだ感覚だった。そして宙返りをし、地面にドーン。
だった。
だが昨日ほどコツを掴んだ。
急に爆発させるからいけないのだ。ようは・・・
( ^ω^)「おっ・・・!」
草むらを蹴って、走り出す。
ザッザッザッと、その足は速く、速くなる。
その中でブーンは呼吸を取り始め、それと同時に魔力を足に集中させる。
ここから三歩先、地面を蹴るのは右足。右足に爆発の用意をさせる。
もう魔力を溜めて吐き出すのにたった二秒しかかからない。足に魔力を通すことはブーンにとっては今や簡単なことになった。
一歩目。
姿勢を低くする。こうしないと途中でコケてしまう。それと同時に魔力を足に溜める。
二歩目。
両腕を───何故だか分からないが───両腕を広げる。
こうしないと成功したためしがない。だが───
助走をつけ、羽を伸ばし、飛ぶ。それは飛ぶためには必要なもの。
きっとブーンは無意識のうちに理解してたんだろう。
魔力が膨れ上がり───
三歩目を草むらに刻み、膨れ上がった魔力を一気に放出する。
⊂二二( ^ω^)二二⊃「おおおおおおお!!!!」
まさにドン、と速さが増した音が聞こえるかのように圧倒的に速さが増す。
姿勢は低く。
両腕は広げ。
彗星の様に。
ブーンは飛んだ。
あまりに速すぎるスピードに足がもつれ、倒れこむ。
派手に草むらを転げ回るが、何しろ草むらなので全く痛くない。
転げ回るのが止まった時、ブーンが向いていた方向には、
ブーンが飛んだ跡で根こそぎなぎ倒された草むらがあった。
( ^ω^)「フフフ・・・どんなもんだお・・・」
・・・・・後に語り継がれるミステリーサークルの一つはこの男の仕業である。
高いところで読書するのはいい
。なんだか、実に自分が高貴というか、イカした感じになった気が名無しにとってするからである。
そういうわけで彼は木に登り、適当な幹に腰掛け、本を読んでいた。
その目を眼下の平原に向ける。
そこには、五日程前から一生懸命に技を習得しようとする我が弟子の姿があった。
やり方を教えた後は、自分も、もう一人の師匠であるリップルも何もしなかった。
普通ならば、手取り足取り教えてあげるところだが、何故か二人の師匠は何もしない、ということで意見がピッタリ合ったのだ。
(´・ω・`)「・・・」
不思議なものだ、彼はものすごく要領よく神風を我が物にしていつつある。
助走をつけて神風を発動させるまでの段階なら完璧だ。
発動の用意も実にスムーズに出来ている。
いくらブーンの魔力適合が足にある、といってもここまでスムーズに行くものなのか。
名無しは本を完全に閉じ、木から地面にサッと降り立った。
(´・ω・`)「そろそろ実践だな・・・ちと槍の使い方教えてくるか」
名無しはそう言うと木に立て掛けてあった槍を持ち、大地にぶっ倒れる我が弟子に近付いていった。
*( ‘ ‘)*「・・・」
幻想郷国の国王、巫女は手元の資料に目を落としていた。
資料の内容はエレンシア、ルアンダなどのここからもっとも近い場所にある街の守備状況。
*( ‘ ‘)*「SOS・・・なにか考えがあるのかしら・・・それとも・・・」
守備状況はいいもの、とは言えない。目立って強いと分かる名前もないし、自分達が攻めて行けば絶対に勝ち取れるだろう。
だが・・・こんなあからさまな守備の手抜きに何かある、と思わずにはいられない。
*( ‘ ‘)*「それでも・・・突っ込むしかないのよねぇ・・・」
資料の横にはメモ書きがあり、巫女はそれを手に取るとそこにでかでかと、“二日後、宣戦布告”と書いた。
*( ‘ ‘)*「となれば人員をどう裂くか・・・やっぱり相手が弱いし、こちらも弱くていいわよね」
またメモ書きに文字を走らせる。
さらさらと10分ほど書いた後、
*( ‘ ‘)*「よし!これでいいわ、通知は明日ね。ご飯食べてきましょう・・・」
と言い、部屋を出ていった。
巫女が残していったメモ書きには・・・。
『事実上の新人戦!
相手の人員もそれほど強いのはいないので新人に頑張ってもらうことにしました。
サンドラ方向(出来るとこまで街を制圧、ただし無理はしない)
隊長 …………』
(ここからは新人と思われる人物名が書いてある。)
(一旦区切りがあり、次の文章。)
『エレンシア方向(サンドラ方向に同じ。無理はしない)
隊長 ………』
・・・隊長の場所には、何度も見た名前が載っていた。
『隊長 ブーン』
第十八話 完
最終更新:2007年10月29日 17:40