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( ^ω^)がFHの世界に飛び込んだようです 第二十二話

第二十二話 挟撃・前編


夜独特の冷えた空気。それは体を刺すほどでもなく優しく包み込むでもない。それはそこにあるものをただ無機質に包み込むだけだ。
そんなどっちつかずの空気は今のかっこいいのか無鉄砲なのか分からない俺にぴったりだな、と口裂けは思った。
幻想VSSOSの戦いは幻想側がアルガリーを取ってからソロモン進行中にゆとりが襲撃をされ、SOSがゆとりを制圧した。
ゆとりの残党を取り込みつつもSOSの首都、セレスに正面突破を試みる幻想郷だったがやはり首都の壁はデカい。
ほとんど総力戦で、今なお戦死者が両方にどんどん出てるようだ。
首都の壁を破るためには・・・ブーン達が貢献して制圧したエレンシア方面から回り込むことだ。
ずっと何も変わらないまま馬鹿の一つ覚えでセレスに正面突撃していくよりは挟み撃ちをしたほうがいいはずだ。
そのためにはセレスの後ろ、パレスを守備が手薄な今のうちに、一気に襲撃することだ。
とは言っても幻想郷の軍勢は先ほど述べたように、ほとんどセレスを襲撃している。
少しでも幻想のメンバーに動きがあればSOSは後ろから来ることを予測して、パレスにも守備を置くだろう。
ならば手薄なままの守備を叩くのにはどうすれば良いのか。
答えは簡単。

('A`)「俺たちみたいな守備にも攻撃にも参加せず、もはやカウントされてないやつが急に攻撃すればいいんだよ・・・な!」

( *´Д`)「さっすが口裂け!あったまいいー!」

ミ,,゜Д゜彡「無所属側はすでに宣戦布告済みだ。
先ほどからこの本命のパレス攻めを悟られないよう、小刻みに守備が手薄なところを襲撃している。」

( @益@)「フヒヒwww火属性のひは卑猥の卑!」

口裂けはVIP戦で傷を負ったので療養中だったが実はすでに再生魔術などを駆使し完治していた。
この奇襲のために今まで守備にも攻撃にも参加しなかった。
後のメンバーは喋った順に、イミフ、夢ムラ、下痢だ。
イミフは口裂けに頼まれてこの奇襲に乗った。
夢ムラはSOSに卑怯な手を使われ国を滅ぼされたので憂さ晴らしにこの奇襲メンバーに。
下痢は面白そうだから、だ。

各々の目的があって彼らはパレスを攻めるために現在地、エレンシアからシンフォニアに向かっている。

('A`)「さて・・・みんなには黙っていたが・・・」

ミ,,゜Д゜彡「この中にガチホモがいる」

(;'A`)「いやそんなことは・・・」

ミ,,゜Д゜彡「お前か」

( @益@)「阿部さんは俺の嫁」

( ;´Д`)「思いっきりテメェだろ・・・」

(;'A`)「ほんとこういうノリいいから・・・黙っていたことっていうのは・・・」

ミ,,゜Д゜彡「実は・・・口裂けはふたなりだったんだよ!!!!」

(;@益@);´Д`)「な、なんだってーーー!!!」

( ;´Д`)「ダッ、ダブルオナニーだとぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

( @益@)「それは別に報告しなくてもいいです」

(#'A`)「(もう絶対言わねぇ・・・)」

( @益@)「ねぇねぇ、ふたなりってどんな気持ち?それをばらされて今どんな気持ち?気持ちいいの?」

(;'A`)「お前軽く死ねよ・・・」

ミ,,゜Д゜彡「お前ら、黙れ」

サッと指示する夢ムラ。
この指示の意味は説明されなくても分かる。人だ。
全員が物陰に隠れその人物の様子を伺う。どうやらシンフォニアの守備っぽい。

ミ,,゜Д゜彡「ここは・・・作戦Gだな」

(;'A`)「えー・・・」

(*@益@)「フヒヒwww俺の出番ですかww」

下痢が草陰から出て行く。
作戦Gは俺の記憶が正しければ・・・
最悪の作戦だ。少なくともノンケの俺には。





僕の名前は道下正樹。普通の男の子さ。しいて違う所をあげるならちょっと他の人より男の子が好きなことかな。

今日はシンフォニアの守備に来ている。僕は下っ端だから心配だなぁ・・・
僕は少しの間、周りに対する警戒を解いて、五分ほどぼーっとしていた。そして。

ふと見ると、一人の男がベンチに座っていた。

うほっ・・・イイ男・・・!

僕はそう思いながら勤務中であることも忘れてその男に見とれていた。とても・・・ダンディだ。すると・・・

ジジーーーーー・・・ッ

ああっ!男がどんどんと着ているツナギのホックを下ろして行く!
下には何も着ていない・・・まさか!

そして、彼はツナギのホックを下ろしきってこう言った。

( @益@)「や ら な い か」

そして僕は誘われるままホイホイとついt(ry





( @益@)「いい感じに掘っておいた」

(;'A`)「この作戦が成功することがキモいわ・・・」

ミ;,゜Д゜彡「俺もびっくりだわ・・・」

( @益@)「ていうかさ」

ミ,,゜Д゜彡「うん?」

( @益@)「何の意味があるのこれ?シンフォニアの守備って俺達の味方だろ?」

ミ,,゜Д゜彡「結構シリアスな話が続いてるから休憩だろ?こういう話はすぐ出来るんだぜ」

(;'A`)「今回もシリアスにしようぜ・・・」

( *´Д`)「口裂けぇ・・・俺達も・・・」

('A`)「断る」

( ;´Д`)「・・・」

ミ,,゜Д゜彡「とりあえずここも避けて通ろう。俺たちは奇襲を目的としている。必要以上の行動はやめておこう。」

('A`)「(無駄な行動がつい先ほどあったような・・・)」

ミ,,゜Д゜彡「おふざけはここまでだ。出来るだけスピーディーにパレスに攻め込もう。」

全員「「把握!」」

やっとシリアスになってきたな、と口裂けは思いながらパレスへ向かう道を歩き出した。





人目を避けて道を歩く。
それは口裂け達にとってあまり難しいことではない。
口裂けの目が月明りに照らされて妖しく光る。
彼の魔眼があれば相手が気付く前に隠れることが出来る。
だが人影は結局シンフォニアの守備がいる地点からパレスまで見ることはなかった。
これはシンフォニアに攻めようとするSOS国民がいないことの証明になる。
完全にSOSはセレス防衛に全人員を割いているらしい。

('A`)「(となれば・・・パレス制圧は“あれ”を倒せるかだな・・・)」

今、口裂け達はパレス要塞前にいる。守備についている人数などをチェックしているところだ。
ここと守備に就いている人物の距離はかなり離れているが、口裂けの魔眼なら守備の人物の顔まではっきり見ることが出来る。
口裂け以外の者達は口裂けの報告を口裂けの後ろでじっと待っている。
そして口裂けがチェックを開始してから15分ほど後・・・口裂けは他のメンバーに向き直りチェックの報告を始めた。

('A`)「率直に言って守備はたった二人だ。」

たった二人。その報告を受けても誰も何も言わなかった。
だが確実に嫌なふいんき(何故かh(ry)が全員を覆った。
夢ムラが一度うなずく。
続きを言え、とばかりに。

('A`)「守備をしているお方は・・・シャナとファルフリートだ。」

チッ、と舌打ちをしたのは夢ムラだ。先ほどテメェに嫌がらせをされて黙ってたことだぜこれ。
黙っていたこととは、正確にはシャナが守備にいることだった。
ファルフリートが守備にいることは知らなかった。
下痢は意外にもこの報告を受けて動じていない。イミフは顔に無理だろ・・・と書いてある。

ミ,,゜Д゜彡「何か・・・策はあるのか?」

('A`)「策というほどのものはないがシャナなら俺が倒す。ファルフリートはお前らがなんとかしろ。」

(;@益@)「シャナを口裂け一人でとか・・・出来るのか?くまや秋葉などに劣るとも勝らない人物だぞ?女っていうのも萎えるし・・・」

('A`)「いや、勝てるとは思っていない。多分無理だ」

(;@益@)「ちょwwwじゃあどうするんですかwww」

('A`)「どうもこうもない。俺はなんとか勝負を長引かせるからその間にファルフリートをお前らが倒して、そして手負いのシャナをも勢いで倒せ。」

( ;´Д`)「そんな・・・」

('A`)「まず俺がシャナを誘い出す。俺とシャナが完全にいなくなった後でお前らはファルフリートに奇襲を仕掛けろ。」

ミ,,゜Д゜彡「ファルフリートがシャナと一緒にお前に向かっていった場合どうするんだ?」

('A`)「それはほとんどないと思うが・・・もしあった場合は切り離し頼む。」

ミ,,゜Д゜彡「把握した。とりあえず俺達はファルフリートを叩けばいいんだな?」

('A`)「ああ。あと、万が一の可能性で轟が出て来る場合もある。そのときは逃げろ。」

( @益@)「それはしゃーないわな・・・把握」

('A`)「轟だけじゃないぞ。ある程度の強者が来たら逃げろ。」

ミ,,゜Д゜彡「よし、下痢、イミフ作戦会議だ。」

ぼそぼそと喋り始める夢ムラたち。あまり急ぐことではない。
じっくりと作戦を練れば良い。
夢ムラたちが勝利への方程式を組み立てている間に・・・
口裂けは、ある人物に電話を掛ける。
その人物はなくてはならない、そして矛盾を抱え戦う戦士だ。
呼び出し音が六回ほどなった後、その人物は電話に出た。

('A`)「あー・・・俺だ。口裂けです。
・・・・いやすまんすまんwあの時は迷惑かけないほうがいいかなと・・・
うん。今パレスだ。・・・頼むよ。・・・じゃあな」

電話を切る。
これで・・・自分に出来ることは全部やりきった。
もう結果を待つだけだ。





( ・∀・)「ふー・・・これでOK。とりあえず一命はとりとめたよ。」

(´・ω・`)「そうか。すまなかったな・・・とりにく。」

今や血色のいい顔で気持ち良さそうに眠るブーン。
一時間ほど前にはほとんど死にかけだった。
だが、とりにくの魔術によって助かった。
流石、世界一の魔術師というのは伊達ではない。ブーンにかけた再生魔術など神の所業だ。
えぐられた肩を完全に再生し、錬金術の応用で血が足りないブーンの体に血を補充。
とりにくとブーン戦の観戦をしにきて本当に良かったと思った瞬間だった。

(;・∀・)「しかし・・・まさかアーチャーと戦って勝つとは・・・」

(´・ω・`)「うん。ブーン君は本当に成長したよ。びっくりするぐらいにね。」

初めて会った時はニヤニヤ面の頼りない男だったが、今は違う。
ニヤニヤ面は相変わらずだが、アーチャーという強敵と相対しても、憶することのない精神力。
肉体面もかなり成長したが、もっとも成長がすごかったのは精神面だった。
いつか・・・教えることを全て教えたら戦ってみたい、と思った。
きっと勝てないような気がするが。
感傷に浸っていると、とりにくが、

( ・∀・)「さて名無し、パレスで面白そうな戦闘が起こりそうですよ?」

(´・ω・`)「ほほう。酒のツマミにいっちょ・・・見に行きますか」

僕たちはブーンに背を向ける。
もう今のところ彼に手を貸してあげれることはない。
彼は・・・きっと長く、長く眠るだろう。
それに今の彼なら、目を覚ました時何をすべきか自ずと分かるだろう。

(´・ω・`)「さて、さっさと行こうぜ。酒がまずくなる」

(;・∀・)「途中から見る試合ほどつまらんものはないからな。さっさと行くか」

それを言い終わると共に大きく木の葉を舞いあげる突風。
木の葉は高く舞い上がり、ゆっくりと落ちる。
一枚の木の葉が木の幹にもたれかかるブーンの頭に乗る。
その瞬間にはもう、名無し達は消えていた。




第二十二話  完

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最終更新:2007年12月10日 19:09
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