大よん和
ブーンは走っていた。
今度はしっかり、自分の足で。
―今からおよそ30秒前
( ^ω^)「ちょっくらモンスター倒してくるお」
川;゚ -゚) 「ちょ! いくら剣を持った所でなぁ! さっきまで放心して動けなかったお前に何が出来るって…」
( ^ω^)「大丈夫ですお、それじゃあ」
ブーンの顔はとても落ち着いていた。
そして自信に満ち溢れていた。
ブーンは女に背を向け、右手をひょっと上げ今来た道に向かって走り出した。
すごいスピードだった。
女が止めようと思い、声をかけようとしたときには
もうブーンはほとんど見えなくなっていた。
川;゚ -゚)(早い…! やはりあれは神風か」
川;゚ -゚)「って、そんなことを考えている場合ではない! 奴を追わねば!」
そう言って体を回し、走り出そうとした時だった。
後ろから人の気配がした。
女はとっさに後ろを見た。
すると10メートルほど先に男の姿をとらえた。
男「ん?そこにいるのは…おお、久し振りだな!」
そういって手を振りながらピョンと男は飛び跳ねる。
男はどうやら女と面識があるようだ。
男が4メートルほどに近づいた所で
女もようやく男の正体がわかった。
川゚ -゚)「ああ、おまえか。ひさしぶりって一週間ぶりだろ。まぁいいお前も一緒に来い!」
女はすばやく男に近づき、男の手を強引につかむとそのまま走り出した。
男「ちょwwまてwww事情くらい説明しwwろwww」
川#゚ -゚)「うっるさい! ライトニング食らわすぞ」
男はしぶしぶ諦め女に手を放すように言うとノロノロと走り出した。
(;^д^)「相変わらず強引だなwww梅しそさんよ!」
川 ゚ -゚) 「ふんっ」
(*^д^)「だが、それがいい」
川 ゚ -゚) 「殺す、お前はあとで殺す」
―そして現在に至る。
(;^ω^)「はぁ、はぁ」
ブーンはまだ走っている。
いくら足が速くなったとはいえ、強化されたのは足だけだ。
もちろん肺活量が増えたわけではないので、息は荒く汗もだらだら。
一見ただがむしゃらに敵に向かって走っているように見えるが
別にブーンは手に入れた"力"に酔っているわけではない。
ちゃんとモンスターを倒すまでの手順は考えてあった。
もちろん余裕で倒せるなんて思ってない。
しかし、自分が倒すしかないのだ。
あのまま安全な所に避難していれば
あの女が、あるいは他のだれかがモンスターをを倒してくれていただろう。
しかしそれでは駄目なのだ。
自分がやらねば。
あそこで逃げていれば自分はただの腰抜けだ。
そう思うと体が勝手に走り出していたわけだ。
単純だった。
(;^ω^)「もうすこし…はぁ、多分…!」
そろそろブーンのスピードも落ち始めている。
(;^ω^)「戦う前に…はぁ…一発抜きたかったお。…今抜くか?」
(;^ω^)「まさに…はぁ…戦場の…はぁ…オナニスト…! ふひひ」
ガシャン、ガシャン
鎧の音がする。
それに気付くとブーンは足を止めた。
(;^ω^)「…はぁ…ktkr!」
距離はまだあるが、確かに見える。
首無しの騎士のようなモンスターが。
(;^ω^)(さっきの奴にまちがいなし)
ガシャン、ガシャンと、カウントダウンのように一歩一歩ゆっくりと近づいてくる。
ブーンは怖かった。
ブーンは命の奪い合いはおろか、剣すらもったことが無い。
当たり前だ。
もっと言えば殴り合いの喧嘩も数える程度だ。
更に言えば”モンスターハンター”もランポスを倒せずにやめた。
更にもっと(ry
ブーンは剣を構える。
そして敵が5メートルくらいの所まで来た所で刃先を相手に向け、
( ^ω^)(逝く!!!111!1!!)
勢いよく突っ込むブーン。
首無しの騎士も体のどこで反応したかわからないが
それに対し、剣を構える。
(;^ω^)(やつは動きは遅い! 今のスピードなら圧倒的に俺の方が上!とにかく攻撃を避けて…斬る!)
まずはブーンが一撃。
鎧のちょうどわき腹の辺りを剣で斬ろうとする。
ギンっと鈍い音ではじかれる。すぐにブーンは後ろに引く。
鎧には今の衝撃でひびが入っていた。
それを見てブーンはにやけた。
(;^ω^)「計画通り!」
思わず声に出した。
(;^ω^)(これを何回か繰り返せば…勝てる!)
単純、だが確実だ。
慎重に2手目に入る。
首なし騎士もブーンに向かって剣を突き出すがブーンは苦しくも避ける。
そしてさっきとは反対側のほうに一撃。すぐに退く。
また鎧にひびが入る。
(;^ω^)「いよっし!」
本当は心臓を狙いたい所だが
相手はブーンの倍はあるので身長的に無理がある。
そこで、慎重に鎧をはがしていき、腹をグサリ。
これがブーンの計画だ。
鎧ははぼ剥がしたも同然。
ブーンは最後の一撃を決める為に足に力を入れ、相手に向かって走りだす。
さっきと同じように首なし騎士は剣を突き出すが
ブーンはそれをさっきよりも余裕で避ける。
そしてひびが入ったところに剣を突きだす。
ブーンが思ったとおり、剣は鎧ごと騎士の体を突いた。
騎士は声もなく苦しみだした。
そして持っていた薄汚れた剣を地面に落とす。
それを確認しブーンは退く。
(;^ω^)(…勝った!)
ブーンは勝利を確信した。
しかし騎士はもがいている。まだ生きている。
(;^ω^)(まだ生きてたかお…だが)
( ^ω^)「これで…終わり!」
とどめの一撃を決めるために騎士にちかずく。
その時だった騎士の両手がかすかに光に包まれているのがわかった。
(;^ω^)(な、なんだおこれは!)
ブーンは驚いた、が止まらなかった。
もう一度腹に一撃を入れようとする。
しかし驚くことにその一撃は手で軽々と止められてしまった。
そして剣をすごい力で掴む。
(;゜ω゜)(止められた!? くっなんて力…)
ブーンは必死に騎士の手から剣を抜こうとする。
ブーンは完全に隙だらけだ。
それを好機とみたのか、
騎士は不気味に光る手で隙だらけのブーンを
(;゜ω゜)「!!!!!!」
豪快に吹き飛ばした。
最終更新:2008年02月02日 19:33