ブーンたちは平原を走っていた。
40分ほど走ったがまだ街は見えてこない。
途中数回モンスターに遭遇したが、すべてでっていうとカバが瞬殺してくれた。
いつでも戦える用に準備をしていたブーンはすこし拍子抜けだったが
内心すこし安心していた。
街から街へ移動するのには走っても約1時間程度の時間が必要だ。
もちろんブーンにそんな長距離を走れるだけのスタミナは無い。
なので、途中何回か休憩を入れなければならない。
ちょうどいいところに湖があった。
休憩場所としては適当だろう。
そんなわけで今ブーンたちは休憩中だ。
(;^ω^)「ふひぃふひぃ、サンドラまではあとどれくらいだお」
( ^д^)「あと20分くらい! ばててんじゃネーヨ!」
( ゚∀゚) 「まぁそういうなよ、ブーン君もまだ新参だろ」
息は荒く、汗ダラダラのブーンとは対照的に二人は涼しい顔をしていた。
止めなければ1日中走っていられそうだ。
ブーンは湖に映る自分の顔と睨めっこしていた。
( ^д^)「……国、大丈夫かなー」
( ゚∀゚) 「守備はガッチガチだし、論破もまだ動きはみせてないそうだ」
( ^д^)「そういや葬式ってもう始まってんのか」
(;゚∀゚) 「いやまだらしい、どうやら俺たち待ちのようだ」
(;^д^)「マジか」
( ゚∀゚) 「ところで……ブーン君はどうするの? ショタ国民じゃないんでしょ」
( ^д^)「梅しそが面倒見るらしいから、葬式後にでも正式に入国手続きとかするんじゃない」
( ゚∀゚) 「じゃあブーン君も一緒に戦うんだね。がんばろ!」
( ^ω^)「よ、よろしくお願いします」
戦う、という言葉を聴いたときブーンはハッとした。
そう、戦う。この世界で国に入れば嫌でも戦うことになる。
でっていうやカバにとっては戦うなんてことは生活の一部だろう。
ブーンは違う。
怖い。血もないモンスターならまだしも、自分と同じ人と命を奪い合うのだ。
もちろん自分が弱ければ、死ぬ。
数日前まで、普通の高校生だった自分が。
( ^ω^)「でっていう」
(;^д^)「な、なんだ。そんな改まった顔で」
( ^ω^)「でっていうはなんで戦いが怖くないんだお?」
( ^д^)「……」
でっていうは腕を組んですこし考える。
( ^д^)「おまえなあ……俺がいつ戦いが怖くないなんて言った!」
ブーンは予想外の返答にたじろぐ。
(;^ω^)「だ、だって……!」
( ^д^)「おれだって戦いはこえーよ、戦いなんてのはな……あれだ! どんなに、いくら強くなっても怖いんだよ!」
(;^ω^)「……」
( ^д^)「さてはおまえビビッてるな」
( ^ω^)「……」
( ^д^)「恐くて戦えないならロザリアでこそこそ暮らしてろ! 別に誰も止めないぞ、多分梅しそも」
ブーンは梅しそ、という言葉ですこし反応した。
(;゚∀゚) 「ちょ、まぁまぁ。俺たちは日常的に戦いをしてるけど……ブーン君はまだ……」
( ^д^)「ちょっと黙ってろ!ホモ」
( ^ω^)「……僕は」
ブーンは梅しそのことを考えていた。
いきなり変な世界に引きずり込まれた自分の面倒を見てくれた梅しそ。
忠告を無視して無謀に向かっていった自分を見捨てず、追いかけてきてくれた梅しそ。
恩返しがしたい。
このままロザリアで暮らすなんてのは絶対にだめだ。
もし、ショタ国で戦うことがすこしでも恩返しになるのなら―――
そう思うと拳に力が湧いてきた。
( ω )(どうせ日本に帰る術はないんだお、ならせめて)
ブーンは顔をキリッとさせる。
( ^ω^)「戦います」
(;^д^)「ん……!」
でっていうはすこし圧倒される。
(;^д^)「よ、よしわかったよ。んじゃあそろそろ行くぞ! ……なんで敬語なんだよぶつぶつ」
でっていうはひょいっと立ち上がると一人で走り出した。
それをみてカバとブーンはすこし微笑んだ。
( ^ω^)「それじゃあ、僕たちも行きましょう」
ブーンは走り出そうとする。
( ゚∀゚)「ブーン君」
カバが呼び止めた。
( ゚∀゚)「戦いは……恐い物だ。もしそうと思えなくなったら、それはただの戦闘狂だよ」
そういってカバは走り出した。
ブーンもカバに聞こえるか聞こえないか程度の声ではいと返事をし、走り出した。
―論破王国トレーニングルーム
(*゚ー゚) 「……ふぅ」
ぬこはトレーニングを終え、一人休憩していた。
そこに女が駆け寄ってきた。
(*^∀^)「ぬこじゃーん。聞いたよ、任務しくじったんだってね☆」
(*゚ー゚) 「ルナさん」
ルナはぬこの手に目をやる。
(*^∀^)「それにしても……国王も国王よね、なにもこんな新参にやらせなくてもいいのに☆」
(*゚ー゚) 「……」
ぬこの眉がピクッと反応する。
(*^∀^)「その手! でっていうにやられたんだってね! はっ、あんなやつ私にかかればいちげk――」
そう言いかけた瞬間、ぬこがルナの目の前から消えた。
(*゚ー゚) 「……大口叩くならさ」
(*;^∀^)「!!!!!!!」
背後からぬこの声がする。移動したのだ、一瞬で。
ふりむかない、いやふりむけない。
首には冷たい感触。刀だ。今振り向いたら殺られる。
(*゚ー゚) 「せめて目で動きを追える様になってからにしたら? ル・ナ・先・輩☆」
ルナの首から冷たい感触が離れる。
それと同時に膝から崩れ落ちた。
(*;^∀^)(な、なに! ありえない! 油断していたとはいえ。あの女……物凄いスピードで成長してる! 下手したらスティ以上よ……」
ぬこは微笑み、それではと言うと消えるように去っていった。
一方ブーンたちはやっとサンドラについていた。
サンドラはカバの言ったとおり守備がガチガチだった。
ついてからすぐに兵士の何人かが寄ってきた。
( ^ー^)「でっていうさんカバさん待ってましたよ、すぐに葬式会場へ」
( ^д^)「おーカクンテ。久し振りー」
( ゚∀゚) 「じゃあ行くか」
軽い挨拶をして二人は門をくぐる。
ブーンもついていこうとしたが、一人の女性に止められた。
(*^w^)「キニと申します。国王からあなたのことは聞いています」
( ^ω^)「はぁ、どうもはじめまして」
(*^w^)「葬式は1時間程度で終わります。それまでの間、街の外でお待ちくださいとのことです」
(;^ω^)「おっ……」
(*^w^)「街の近くは魔物がでないので安心してください。それと待ってる間にこの本でもよんでろ、とのことです」
そう言ってキニは一冊の本を差し出した。
題名は、ショタでもわかる戦い方
ブーンは思わず苦笑いをした。
(*^w^)「それでは」
キニも葬式会場に向かっていった。
ちょうどキニの姿が見えなくなったときだった。
遠くの方から何かが向かってくる。どうやら人のようだ。
すこししてそれがブーンの方へ向かっているのがわかった。
警戒する暇も無く、あっという間にブーンの所まで来た。
从*゚∀从「報告だ! どうやら論破王国の侵略は三日後らしい」
(;^ω^)「(女かお)……え、あの言ってる意味が。あなただれですかお」
从*゚∀从 「だれって、わたしはのうぇだぞ! 決まっているだろ」
( ^ω^)「いやいやいや」
从;*゚∀从「あれ、そういえばお前も見覚えないな、まさかショタ国民じゃない?」
( ^ω^)「まぁ……」
ブーンの言葉を聞くとのうぇは構えた。
从;*゚∀从「あちゃーしまった! 仕方ない今のは忘れてもらうぞ」
ブーンは焦った。
(;^ω^)「いやいや! これから国民になるんだお!」
从*゚∀从「へ」
のうぇは焦ったブーンを見ると構えた手をゆっくり下ろした。
そして腰に手をやり斜め下からブーンを見上げる。
从*゚∀从「それ、本当?」
(;^ω^)「本当だお! 国王に聞けばわかるお!!!!」
从*゚∀从「名前は?」
(;^ω^)「ブーンですお」
从*゚∀从「そうか……、悪かったな! ブーンとやら」
(;^ω^)「いえいえ」
話が終わるとのうぇはさっさと街に入っていった。
( ^ω^)(なんだったんだお)
( ^ω^)つ□「さて、梅しそさんが薦めた本……これは読まなきゃいかんお」
ブーンは漫画以外の本を読むのは一ヶ月ぶりだった。
―1時間後
梅しそが勧めた本はブーンの枕になっていた。
なにしろ内容が意外と難しかったのだ。
どうやら読み始めて3分でやめたようだ。
ブーンは寝転びながら空を眺めている。
(ショタだ! それ以外ない!)
(いいやロリだキチ○イめ!)
ブーンの脳内ではロリ派とショタ派のよる壮絶な会議が行われていた。
57分前は本を読むか読まないかで会議が行われていたが、
読まない派が読む派をフルボッコでオワタ。
ぼーっとしているとザッザッと足音が聞こえる。
コンッと肩を軽く蹴られた。
( ^д^)「よっ終わったぜ。来い」
(;^ω^)「ふひぃ!! びっくりしたお……来いって?」
( ^д^)「じこしょうかい」
そういうとでっていうはブーンの手を掴み、強引に歩き出した。
(;^ω^)「あばばばば! ちょwwwww自己紹介って!?」
でっていうと、それに強引に引っ張られてるブーンは大きな建物に入った。
奥のほうからは勢力、とか論破王国、とか声が聞こえる。
どうやら戦争の話のようだ。
聞き覚えのある声だった。
(;^ω^)「梅しそ……さん?」
もう少し奥のほうに行くと、それは確信に変わった。
そこには確かに梅しそがいた。
遠くからだがあの紫の綺麗な髪、間違いない。
( ^д^)「よしよし」
でっていうはニヤける。
つぎの瞬間、でっていうはブーンを梅しそのほうへ投げ飛ばした。
(;゜ω゜)「ふぃぃぃぃぃいいいいいいい!!!」
ドッっと、鈍い音を立てて床に激突する。
右を見る。
人だ、人がたくさんいる。
その中にカバやさっきのキニという女性もいた。
ああ、あれは国民でここはステージかなんかか、とブーンは解釈する。
上を見上げると、梅しそが微笑んでいた。
梅しそはブーンの手を取り、立たせる。
川 ゚ -゚)「ちょうどいい、彼はブーンだ。突然だがショタコン国に入国することになった。ブーン、自己紹介!」
(;^ω^)「は、はぁ」
ブーンは無理やり前に立たされる。
自己紹介ってこういうことか、とブーンは思った。
(;^ω^)「ブーンです。よろしくお願いします」
「「いえぇぇぇぇぇぇえぇえええええええいいいいい」」
歓声が上がる。
(;^ω^)「えー特技は……か、かけっこです。好きな物は……」
「「すきなものはーーーーーー?」」
なぜか国民は一致団結している。
(;^ω^)(勢いで言っちゃったお……えーと好きな物! 好きな物! ハッ!」
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ブーンは高らかに叫んだ。
会場は一瞬沈黙した。
が、すぐに罵倒の嵐へと変わった。
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ノ l Jヽ レ/::/ /:イ:\/l:l l::l u !. l / ';:::l ', ';:::::l. ';::::l:::::
ノヌ レ /:l l:::::lヽ|l l:l し !/ ';:l,、-‐、::::l ';::::l::::
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ム ヒ /::::l/l::::lニ‐-、`` / /;;;;;;;;;;;;;ヽ! i::::l:::
月 ヒ /i::/ l::l;;;;;ヽ \ i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l l::l:::
ノ l ヽヽノ /:::l/:l /;;l:!;;;;;;;;;', ';;;;;;;;;;;;;;;;;ノ l:l::
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〉 変 〈/ , ' // ̄`>< /// /// _,.=‐|'"´l l〈 変 /
〈 態. ∨, '/l| ,.'-‐、`//`7/ /''"´__ | ハ l丿 態 {
人) ! ! (/! |ヽ〈_ ・.ノ〃 〃 / '/⌒ヾ.! ,' !く ! ! (_
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ト' 亦 ,イ⌒ヽ/ !l l ! l し J ::::::::::::::::::::``‐-</ / ,'、`Y´Τ`Y
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ヽ 〉,\ ! i ',.l `、'、/_,. ―- 、_``ヽ、 ι 〃,'/! ヽ、\ ヽ、
! 能 // ,' lヽ! ii ',l ∨\'⌒ヽー-、 `ヽ、! / ハ ノヽ._人_从_,. \
| 心 { / ,' ' ,! ll l`、 { ヽ' \ ヽ ' '´ Λ ',} ( \
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/ノ__ ゚ ゚ (⌒`〃'j | l l l `ヽ `ヽ、.ヽ _,.}'′ ,.イl { | ヽ ! ! ,ゝ\
/ /`Y⌒ヽ/⌒ 〃 ノ | l l l } ヽ、._ } ノ,.イ l | ! ! | )_
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! ノ-‐, l V_/ ,/l ∧|ヽ! / |: : : : : :l: : : l: : :.ヽ | └┘ |
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_l ロ l l_ / _ lハ l:_:ヾ:ヽ. {. r;ミ、 , /// ,. -‐==≦三ハ. // __|\:
! !  ̄,ニ, ヽ  ̄ lヘ:.Yメヽヾリ/ ,. -、 7: // ,r' ´ ̄| ゚ ゚,∠、:\ヾ:
l リ l ,ン'´ フ l ロ l. Vヾ.i //` ,<イ ヽ {: :l: :{ :{ :l l / \: : :
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! l | 丁´_, z:ァl ン l /,:/: :ハ` フ ‐- _/!:::::;へ\ ヽ V
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\ ! !/ L、´>' ´ソ-L.__ l ヾ、`<._! u 、 i::::::::l` ,ハl l
ヽ/ ゞ. .-く ` ' 「 ヽニニ- | Tヽ::::ヽ ,/ ! l
ブーンはすこし、うれしそうだった。
最終更新:2008年02月02日 19:46