第三話 悔恨
魅力的な肢体。膨らんだ胸。曲線を美しく描くなまめかしい肉体。部屋に響き渡る喘ぎ声、体がぶつかりあう生温かい音。
そして温かく湿った陰部。
ぶつかりあう肉体は、互いを高めあい、その絶頂へと、濡れた翼を押し上げていく。
もう何度目になるか分からない性交。
精も尽き果てたはずなのに。
誰かが呟く。
何かがおかしい───。
ξ //////)ξ「ねぇ、・・・んっ・・あっ、ひゃうっ・・・す・・きだ・・よ・・!大好き・・・んっああぁ・・・」
ぐちゅぐちゅと音をたてる濡れた結合部。
もう理性はない。
狂ったように腰を突き上げていた。
そうして。
何度も絶頂をむかえる。
ξ ゜ー゜)ξ「ねぇ、轟」
( ゜Д゜)「ん?」
一段落したベットの中。
寄り添う彼女はこう言った。
ξ ゜ー゜)ξ「いつまでも一緒にいていい?」
少し思い切った甘い言葉。
───瞬間。
夜空を星がうめつくしたように心がいっぱいになって、流れるのは一筋の涙。
分かる。今なら分かる。
何でか分からないけど。この存在が自分にとって欠かせなかったって───。
ξ ゜⊿゜)ξ「どうして、泣いてるの?」
( ゜Д゜)「ん、ああ、いや、感動してな。そんなこと、もちろんいいに決まってるじゃないか。」
声はかすれて、震えている。
無理だ───。
どこかで誰かが叫ぶ。
守れなかった───。
そうだ。覚えてる。
自分は、何かを守れなかった。
絶対に忘れてはいけない何か───、いつでも後悔する、あの日。
ξ ゜ー゜)ξ「やった♪絶対に私のこと守ってよね!」
その言葉の意味。理解した瞬間、何かが心に強く引っ掛かった。
無理だ───。
どこかで誰かが叫ぶ。
( ゜Д゜)「それは───、」
どうして、無理なんだ?
思い出そうとすると頭が痛い。
(; ゜Д゜)「む、・・・無理・・・だと思う・・」
ξ ゜⊿゜)ξ「えぇー、なんでー?」
何でか、は分からない。
だけど守れると胸を張って言うことは出来ない。
ξ ゜⊿゜)ξ「その体一つ、私のために捧げてもいいじゃない!」
( ゜Д゜)「いや、剣の扱いはお前のほうがうまいし・・・」
適当な逃げ口上。だけどこれが。
ξ ゜⊿゜)ξ「剣?何それ、そんなもの使うわけないじゃない」
結局決定的な鍵だった。
違う。俺の知ってるシャナは不安なほど燃え上がる刀を、その華奢な体に似合わず振り回す女だった。
そしてそれを見て俺は彼女を口説きに行ったんだ───。
致命的な矛盾。
それが起爆剤となって全てをもう一度追体験する。
なんでこんなことを忘れていたんだ?
シャナは俺の───、
俺のたった一人の大切な人じゃないか───。
無理だった───、守れなかった───。
どこかで誰かが叫ぶ。
ξ;゜⊿゜)ξ「・・・轟?」
目をパチクリとさせて俺を覗きこむシャナ。ああ、できることならずっとここにいたい。
月も見えなかった曇って寒かった夜。彼女は、たった一人で死んだ。蘇生が無駄なくらいズタズタに。
もしも、自分がそこにいたなら。
そんなことを毎日考えさせられる。
喉から声にならない声が出る。
そうして失意のまま戦争にも負けた。
───ああ、やっぱり君がいないとダメだったって。
そう言ってもう一度抱き締められたら。
ξ ゜⊿゜)ξ「ちょ・・・ちょっと、轟!」
肉付きのいい体を抱き締める。人間味に溢れた温かさを抱き締める。
分かっている。彼女は自分の望みどおりに動く人形だって。ここが敵の罠だって。
それでも、狂ってしまうくらい愛しかった。
一人の大切な人。
ついには守れなかった人。
シャナは死んだ。もうどこにもいない。
はっきりと、夢を見てると感じた。
ξ ゜ー゜)ξ「・・・もう、お別れだね。」
( ゜Д゜)「・・・ああ。」
そう、シャナが言っているような気がした。
ああ、自分が望んだことが起こるんだった、この幻想では。俺はこういうことを言って欲しかったのかもしれない。
────言えぬまま、いなくなったから。
でもここにいたい、いさせてくれ、と願う自分もいる。
いつの間にかシャナの柔らかな感触も希薄なものになっていた。周りの世界は崩壊を始める。
シャナは言葉を続ける。
ξ ゜ー゜)ξ「私────、楽しかった。
何もしてあげられなかったけど、轟がいてくれてよかった。
また・・・夢で逢えるといいね」
稚拙なありふれた言葉。
その言葉に俺は。
( ゜Д゜)「ありがとう。じゃあな」
まるで明日また会うみたいに。寂しげも惜しげもなく。
そっと、腕を離した。
最後に彼女の笑顔が見たかった。
でもそれは。
見ようとしても、何か見えにくくて。
ところどころがゆがんで、──滲んでいた。
目が覚めて最初に見たのは澄み渡る青空。
そして残滓───、いいや、柔らかな理想の感触が全身に残る。
そして鋭い腹部の痛み。どうやらなにかしらの魔術をくらってしまったようだ。
だがこれくらいはなんてことはない。致命傷にはならない。
立ち上がる。そして敵を見つけ出す。
武器は───よし、手に握ったままだ。
もうつまらない幻術にはかからない。
あんな───幻想には溺れない。
抗う流れに乗っかって、轟はありあまるエネルギーを爆発させた。
───忘れよう。それで、それだけで───。
そして、誰かをまた愛しよう。二度と、離さないと誓いながら。
それは攻撃というよりかは閃光のようなものだった。
ただの袈裟切り。それだけで勝敗はあっけなくついた。
血しぶきをあげて倒れるみかん。
(* `ω`)「勝者!轟!」
赤髪の男は溜め息を吐いて歩き出す。
気分は良くないようだ。俯いたまま舞台をあとにする。
( ^ω^)「圧倒的な力だお・・・」
(´・ω・`)「身体能力では彼が一番かもしれないね。総合的に見たら。」
轟はすぐに治療を受けにいった。今はここにいない。
(;^ω^)「それにしてもどんな幻術にかかってたんだお・・・ぼーっとしてたお」
そう。轟は鈴の音が鳴った後はファイヤーボールに避けもせずぶち当たる、という有様だった。
( ・∀・)「かかってみる?」
(;^ω^)「遠慮しますお・・・」
とここで実況が割り込んでくる。
(* `ω`)「勝負は一瞬!絶対に見逃すなよ諸君!
では!第三試合!口裂け VS 秋葉!」
(;=A=)「ううう・・・鬱だ・・・」
頭を抱えながら口裂けは戦いの場へと赴いていった。
(* `ω`)「勝者!秋葉!」
(; A )「そりゃそ・・・うだ・・・ろ・・・ガクッ」
圧倒的な攻撃力。
口裂けも最初は防御系魔術や魔眼による予測で攻撃を防いでいたが、秋葉になかなかダメージをあたえられずスタミナ切れ。
川 ゜ -゜)「まぁ当然の結果だ。一対一で私に勝てる奴は数えるほどだ」
戦場をあとにしつつ秋葉はそう呟いた。
( ^ω^)「なんという・・・目に包帯巻いて、なんかSUGEEEEEEE!!両○式とか遠野○貴みてぇぇぇ!!
と思って活躍を期待した人もいたかもしれないのに・・・瞬殺なんて可哀相な子ッ!!」
(´・ω・`)「作者が型月厨で、勢いに乗せてやっちまったが、パクリ設定はさすがに長くは使わなかった、ってところか」
そしてすぐに次の試合の報せ。テンポはなかなかに早い。
(* `ω`)「第四試合!ヴィックス VS 巫女!」
*( ‘ ‘)*「あれ?もう私?」
从 ゜∀从「お手柔らかにな、巫女!」
ヴィックスはそう言いながらボーガンを持った。
*( ‘ ‘)*「あら、こちらこそ。」
巫女もそう言いながら宝石を一つ、ポケットに入れた。
*( ‘ ‘)*「容赦はしないわ・・・」
从 ゜∀从「手加減なんて言葉、産まれたときに母体に置いて来たぜ・・・」
向き合う二人。
そして、戦いのゴングが盛大な音をあげて鳴らされる。
戦いが始まった瞬間、ヴィックスはボーガンで打ち出す矢を呼び出した。
ヴィックスの手にされた刻印。それは今日のために用意した無限にある矢の倉庫。
それと同時に巫女は緑色の宝石を取り出した。
武道会サイドが持ち込むことを許した赤、青、緑、白の四つの宝石のうちの一つ。
宝石を高速で開放させる。そうしないと相手の攻撃に間に合わない。
从 ゜∀从「もらったァ!!」
撃ち出される高速の矢。だがそれを。
巫女はなんてことはない、と避けたのだ。
从;゜∀从「チッ・・・!」
さらに撃ち出される矢。だがいくら撃たれようと、全てを舞うように巫女は避ける。
*( ‘ ‘)*「あら、その程度でして?」
止みだした矢の雨の主に巫女は問う。
从;゜∀从「ほざけ・・・」
彼女は一時的に全能力を引き上げている。だから彼女にはありえない常軌を逸した動きができる。
*( ‘ ‘)*「さぁて、次は私の番かしら?」
そう巫女は呟く。彼女は深く息を吸い込み、一気にこちらまで走り込んで来た。
緑の宝石は身体能力の圧倒的向上。
シャープス、ヘイスト、硬化などのアビリティ及び魔術効果全てが自己に作用する。
相手はスナイプのスペシャリスト。
遠距離からの正確な射撃などは当然のごとくしてくるだろう。
そしてなによりも恐ろしいのは手数の多さと戦術。一見攻めどころと思えてもそれが罠なこともある。
巫女が挑むものは、大きな迷宮に等しい。
幾重にも張り巡らされた罠を愚策に変え、ボスを潰す。
それの攻略には圧倒的な身体能力が必要。頭で理解しても身体が動かなけりゃどうしようもない。
( ^ω^)「巫女様の実力ってどのくらいですかお?」
ブーンは名無しに聞いた。激しい戦闘が繰り広げられている舞台から目を離さず、名無しは質問に答えた。
(´・ω・`)「・・・彼女の判断力と相手の戦力分析は随一だ。手強い人だよ。なんせ、一撃では確実に崩せないからね。
彼女に待ち伏せとか奇襲をかけられたなら逃げた方がいい。実戦では確実さを求める人だ。絶対に首をとられる。」
弓を避ける巫女を見ながらそれを聞いて考えた。
今の行動も巫女の計算の内なのだろうか。
それとも様子見か。
いずれにしろ、面白い闘いが見られるだろうとブーンは確信した。
ヴィックスはとうの昔に姿をくらましている。そのかわりに。
襲いくる無数の矢。しかも空間転移をうまく使っているのか、矢の出所は定まらない。
つまり四方八方からの矢。この身体能力と矢の感知の為の結界を張ってなければ今ごろは串刺しだろう。
*(;‘ ‘)*「ハッ、ハッ───、ハッ───」
あまりの運動量に肩で息をする。
矢は一つ残らず全部避けきっている。そもそも自分は武器を持っていないし、魔力を使って撃ち落とす気にもならない。
そのまま五分ほど耐えただろうか───、急に矢が止んだ。
*(;‘ ‘)*「ハァ───、ハッ──、終わり・・・?」
誰に問い掛けるともなく呟く。終わって欲しいという希望を。
───無論。そんなものが受け入れられるわけがない。
次の瞬間に巫女が視認したのは前方を埋めつくす津波のような矢の波。
*(;‘ ‘)*「……!チッ!食らえ、サイクr・・・!?」
サイクロンで蹴散らそうとしたが、巫女はその異状に気付いて後ろを振り向く。
いや、後ろ、なんてものでは足りない。周りを見回す。
今相対している相手は迷宮、なんてものじゃなかった。
360゜、矢の波が巫女を囲んでいた。
このままでは───、波に押し潰される。
*(;‘ ‘)*「なら、上────!!」
自らの身体能力と複数の魔術を駆使し、巫女は今までになく高く跳び上がる。
それが罠と、分かりながら。
天下一武道会編 第三話 完
未成年にも大丈夫なように冒頭のエロシーンは極力削った。あと春樹とか参考にしました。
恋愛シーンは伏線とか前置きないと空虚だよね
あとたくさんわっふるありがとうです><
魔王編はそろそろ天下一と同時進行で進めて行こうと思います 新作者の小説にもできれば繋げられる形で
そこらへんは新作者と相談していきます
最終更新:2008年02月25日 13:23