第十六wっわああ
このFHには魔物と呼ばれる生物が多数存在する。
魔物たちの詳細については詳しくわかっておらず、
どうして生まれたのか?
どのようにして生まれたのか?
なぜ命が尽きると砂になって消えるのか?
など、さまざまな疑問が残っている。
主に森や沼地、平野などで突然現れては人に襲い掛かってくる。
そしてたった今、この森でも――
ガシャン、ガシャン。
鎧の音が響く。
( ^д^)「ブーン」
( ^ω^)「把握! デュラハンめ、覚悟」
ブーンは目の前の首なし騎士に向かって走る。
まずデュラハンの攻撃を正確に避け、飛ぶ。
そしてあっさりと首を斬った。
その動きに無駄はとんどない。
浅くだが、急所を斬られた怪物は数秒もがいた後、砂になって消えた。
( ^ω^)「この前とは違うお!」
( ^д^)「いやぁお見事。前はフルボッコだったのに今回はあっさりだねぇ」
てっきりでっていうは嫉妬するかとブーンは思ったが。
もう嫉妬するのにも疲れたのか。
( ^д^)「俺もすぐに越されちゃうかもなぁ」
( ^ω^)「かも、ってなんだお。そんなの決定事項だお……ってでっていうーうしろうしろ!」
突如でっていうの背後に忍び寄る黒い影。
その影はでっていうの首を鋭いつめで斬ろうとした。
が、次の瞬間。
( ^д^)「んっ」
でっていうは敵を確認もしないで首を切り落とした。
黒い影は苦しむまもなく砂になって消えていった。
そして大剣を地面につき立て、一言。
( ^д^)「なんだ、デススナイパーか」
その言葉が、頼もしくも恐ろしかった。
(;^ω^)「おぉ……」
ブーンは目の前にある壁の高さを再確認した。
街についたあとも、二人は走り続けた。
見た目強そうな奴を見つけては、でっていうが駆け寄り、声をかけ
すこし話し合った後、でっていうが残念そうな顔で帰ってくる。
これの繰り返し。
30分経過。まだ目当ての人は見つからない。
二人は同時にため息をつきながら道端に座り込み
下を向いて考え込む。
するとでっていうが何か思い出したようにバッと顔をあげた。
(;^д^)「カクンテ! あぁそういえばあいつ放出系だっけ……」
( ^ω^)「そうだったのかお。てか遅ぇお」
でっていうとブーンまたは走り出した。
でっていうによると、サンドラの中に天使隊の隠れ家があるんだとか。
( ^д^)「ここだな」
着いた場所は…とても隠れ家とはいえなかった。
家を隠すつもりだったのか、木が家を囲むように生えているが、数が中途半端でしかも短い。
逆にそれのせいで目立っている。
コンコンとドアをノックするでっていう。
中からは見慣れた男が出てきた。
(シ ひ )「隊長は今お取り込み中ですよ」
それだけ言って、またパタンとドアを閉めてしまった。
たしかに、家の中からは忙しそうにせっせせっせと声が聞こえる。
( ^ω^)「まぁ、邪魔するわけにはいかんお」
( ^д^)「あーなんか結構みんな忙しいのな」
( ^ω^)「この世界にもニートって言葉はあるのかお?」
( ^д^)「証言を拒否します」
時刻はもう1時を回っていた。
でっていうはともかく、ブーンは朝から何も食べていない。
人探しは横に置いといて、二人は近くの酒場に向かうことにした。
2分ほど歩いて酒場に着いた。
中に入ると、酒の匂いと色々な食べ物の匂いがする。
大きな樽があったり、色とりどりの酒瓶が並んでいたりと、なかなかそれっぽい。
でっていうは慣れた感じでカウンターに座る。
( ^д^)「親父、パワフル500! おまえは? ブーン」
( ^ω^)「びっくりかきあげおうどんください」
( ^д^)「ねーよwwwwおやじ、魔女粉300wwwww」
おやじ「あいよォ!」
( ^ω^)「ちょwwwww」
数分後、二人の前に見るからにパワーがつきそうな果物と、ピンクの粉が出てきた。
ブーンは粉を無言で食す。味は、ねるねるぬるねの粉をそのまま食べてる感じ。
確かにうまいがこれは昼食にはならない……とブーンは思ったがあら不思議。
魔女の粉、というだけあって何か魔法でもかかっているのだろうか
お猪口一杯分ほどの量なのに、あっという間に腹が膨れた。
あまりにも食事が早く終わってしまって暇なので
ぼーっとでっていうの食事を眺めていると、
ブーンは肩をポンと叩かれた。
ハッと振り向く、そこにいたのは。
J(◔ิ∀◔ิ)し「よっ! またあったね」
(;゜ω゜)「ゲェェェェエエエエ!!」
(;゜д゜)「うるせぇぞって…ゲェェェェエエエエ」
J(◔ิ∀◔ิ)し「なんだい二人して。それにしても! 君達って仲y」
( ^д^)「食事中だぞ! お前の顔は食欲無くすんだよ! 失せろ」
J(◔ิ∀◔ิ)し「うっうっ……ひどいよでってちゃん…」
涙がマジカのキモさをさらにパワーうpさせた。
J(◔ิ∀◔ิ)し「ところでさぁ」
( ^ω^)「でっていう、なんだか幻聴が聞こえるお。あの粉、麻薬かなんかお?」
J(◔ิ∀◔ิ)し「ぼくはここにいるよ!」
( ^д^)「俺も聞こえるぜ…おやじ料理に薬かなんか入って…」
J(◔ิ∀◔ิ)し「無視しないでよ! 君達放出を教えてくれる人を探しているんだろう?」
( ^ω^)「そうだけど……あなたには全くもって関係ないお」
( ^д^)「つーかてめぇ、放出系なんてつかうのかよ?」
J(◔ิ∀◔ิ)し「いやぁ……」
( ^д^)「把握した。たった今お前の存在意義が完璧に無くなりました。帰りなさい」
J(◔ิ∀◔ิ)し「あーちがうちがう、ぼくは放出系の”知識”はすごいんだよホント。実際にはちょっとしかできないけどね」
( ^ω^)「すごく微妙だお? どうするお」
( ^д^)「うーん、他に人はいねーしなぁ。時間もねーし……とりあえず連れてくだけ連れてく。親父、ごちそっさん! いくぞ」
でっていうはひょいっと椅子から降りた。
店を出て15分ほど歩き、また森にやってきた。
向かう途中、なぜかマジカだけが上機嫌だった。
J(◔ิ∀◔ิ)し「さぁ、修行の始まりだね!」
( ^ω^)「UZEEEEEEEEEEEE。なんで上機嫌なんだお」
J(◔ิ∀◔ิ)し「うん、師匠と弟子とか。いいじゃない!」
( ^д^)「……」
このセリフはブーンは前に聞いたことがあった。
あえてそのことは触れないでおいた。
J(◔ิ∀◔ิ)し「まず説明からしようか。放出っていうのはなかなか奥が深くてねぇ」
( ^ω^)「ストップ、簡潔に頼むお」
J(◔ิ∀◔ิ)し「う…ああ、放出ってのはね、大きく分けると三段階に分かれるんだ」
J(◔ิ∀◔ิ)し「一段階目は、魔力を思い通りに放出できること。
二段階目は、放出した魔力をそのまま留められること。これで武器をつくったりする人もいるよ!
そして三段階目は……」
( ^д^)「勿体つけんな」
J(◔ิ∀◔ิ)し「う…うん。三段階目は放出し、留めた魔力を自由に操作出来ることかな。
これはかなりいいよ! 魔術が使えない人でもそれに似たようなことができるし! しかも詠唱なしでだよ!?
まぁそれ故マスターするのにもとんでもなく時間がかかるんだけどね」
( ^ω^)「半分くらい理解した。で、なにをすればいいんだお?」
J(◔ิ∀◔ิ)し「そうだなぁ、君はどれくらいまで出来るんだい?」
( ^ω^)「放出は一応出来るけど、放出する量をコントロールできないお」
J(◔ิ∀◔ิ)し「ひゅぅ! そいつは危険だね。じゃあまずはコントロールからやろうか。
……っていっても戦争までは後二日。そのくらいしか出来ないね」
説明が終わり、いよいよ修行開始。
自分が不必要だと悟ったのか、でっていうの姿は消えていた。
特に彼がいてもブーンにはメリットにもデメリットにもならないので
その件についてはスルーすることにした。
ブーンは剣を引き抜く。
J(◔ิ∀◔ิ)し「うーんコントロールのコツはねぇ、必要な分だけ放出したら、こう、グッと魔力をせき止める感じかな
まぁコツって程の事じゃないね、とりあえずやってみなよ」
( ^ω^)「おっおっ」
5時間後。
陽が沈み、空もだんだんと暗くなってきた頃。
ようやくでっていうが戻ってきた。
( ^д^)「あー、まだやってたのって…アルェー?」
でっていうが見たものは、木や地面についた無数の切り傷。
そして倒れこむ弟子だった。
J(◔ิ∀◔ิ)し「あれ、でっていう。こんばんは!」
(;^д^)「うわッ!」
暗闇に同化するマジカはまた一段とキモかった。
J(◔ิ∀◔ิ)し「いやぁブーン君ね、噂どうりの素晴らしい上達っぷりだよ」
( ^д^)「あ、もうマスターしちゃった?」
J(◔ิ∀◔ิ)し「いやいや、一段階目はもう一日あれば完璧だね。戦争までには完成するよ。
二段階と三段階は難易度が格別だから、こっちは確実に無理」
( ^д^)「ほうほう、ちょっと安心。まぁとりあえず…」
でっていうはブーンをひょいと持ち上げる。
( ^д^)「うん、今日はもうだめだな。また明日9時くらいにここ来るから。頼むぜ」
J(◔ิ∀◔ิ)し「オッケーッ! はりきっちゃうよ!」
二人は別れの挨拶を済まし、その場を後にした。
翌朝。
ブーンはまた奇妙な夢で目を覚ます。
仮面をつけたおっさんのエロゲプレイを延々と眺めている夢だった。
おまけに体は泥だらけ、それとすこし重い。
そんなわけで寝起きは最悪。
(;^ω^)「あの後の記憶が無いお。だれか運んでくれたのかお?」
疑問が出てきたが、大したことではない。
それよりもブーンには優先すべきことがある。
ブーンはのそのそと部屋を出た。
寮の共用のシャワーを浴び、部屋に戻るとベットの端に
紙切れが張ってあるのに気付いた。
「9時に森にいけ ~エンペラー†でっていう~より」
( ^ω^)「把握だおー」
余裕の表情で独り言をいうブーン。
一方、時計の短針は明らかに十の方向を指していた。
同時刻、論破王国 実験室。
( ´∀`)「魔王、かぁ」
ごうけんは誰もいない実験室で一人呟く。
(;´∀`)「やっぱりあんな恐ろしいもの…!」
ブーブー
( ´∀`)「!」
鳴り響く機械音にハッとする。
ごうけんは待ってましたと言わんばかりにその音に駆け寄る。
ボタンを操作し、またブーと音がすると横にあったカプセルがゆっくりと開いた。
( ´∀`)「おはよう、ダイアーさん」
中から出てきたのは全裸の男性。
首にはハッキリと繋ぎ目がある。
(´<_` )「こんにちは、赤ちゃん」
( ´∀`)「は?」
(´<_` )「ゆ、ゆ、ゆ、ゆっくりし、し、していってね!」
(;´∀`)「ああん?」
(´<_` )「D・V・D! D・V・D! DDDddddddddddddddddddddddddddtrdfぎゅひjりゅひぇdxtrfkh」
どうやらダイアーさんは人間を辞めているご様子だった。
ごうけんは再びダイアーさんをカプセルの中に押し込んだ。
/ ̄ ̄ヽ
. / ',/⌒) 3時間後!
/⌒) {゚}/¨`ヽ{゚} | .|
/ / ヽ._.イl ミ/ / ̄ ̄ ヽ
.( ヽ ヘ_/ノ / /{゚} 、_ `ヽ
\ / / /¨`ヽ {゚} | ここはサンドラ近くゅの森!
/ / | ヽ ._.イl ',
| / 、 ヘ_/ノ ノ
| /\ \ \___ ノ゙ ─ー
| / ) ) \ _
∪ ( \ \ \
( ^ω^)「そいやっさ!」
ブーンが剣を振るうと、同時に剣からかぜの刃のようなものが出る。
前の時と違いそれは綺麗、というか安定していた。
J(◔ิ∀◔ิ)し「うん、上出来だね! ホントあっという間にマスターだねぇ~」
( ^д^)「いいなチクショウ。”かぜのやいば”と名づけよう」
(;^ω^)「そのまんまだお」
( ^д^)「いや待て、この技はその昔一国のショタ王子が使っていたっていう……」
(;^ω^)「まぁ、そんなことはいいとして、とてつもなく疲れたお」
J(◔ิ∀◔ิ)し「思ったより早く終わっちゃったしね。戦争に備えて高級旅館にでも行ってみたら?」
(*^ω^)「高級旅館!? わっふるわっふる」
( ^д^)「あーそれいいな。疲れも取れるし、飯もうまいし、何より風呂が混浴ってところが……」
( ^ω^)「!」
でっていうの言葉を聞いて、ブーンはハッとする。
混浴、それは男の浪漫。
混ざって浴すると書いて混浴。文字通り、男と女が一緒に風呂に入ることだ。
魔力のこもったその二文字は、聞いただけで男のアンテナを刺激させる。
そもそも、なぜ男女はお互い異なる風呂に入るのだろうか?
男湯、女湯など廃止して混浴を設けるべきだ。
なぜなら人は皆裸になることで初めて、本当の”心”というものを露にする。
つまり混浴=世界平和といっても過言ではない。
( ^ω^)「いくお! 高級旅館」
( ^д^)「あ、うん…」
ブーンの声は、それはそれは高く、森中に響いたという。
展開を早めよう。
人生っていうゲームいそがしす
最終更新:2008年03月14日 14:35