第十九羽
ぬこ姫kskと夢ムラ。
二人の強さはまさに圧倒的だった。
圧倒的、というのは勿論二人と論破国民の実力の差だ。
ぬこ姫kskは相手の攻撃を正確に見極めてから、確実に急所を突く。
夢ムラの場合は防御などお構い無しに鍵剣を叩き込み、隙などは体術でカバーする。
二人の戦い方は全然違う、だが
二人は決定的に、強い。少なくとも今の僕よりは。
( ,,゚Д゚)「おらぁッ!! 相手になんねぇぞ」
(´・ω・`)「んっ、よっと…、数に頼っちゃダメだよね」
戦いの最中に挑発できる辺り、二人はまだ余裕っぽい。
まぁ、なにはともあれ僕は空気なので狙われないらしい。
…と思った矢先、僕のほうに男性兵士が二人突っ込んでくる。
一人は多分ただの剣士、後ろにいるもう一人は……ローブに、杖? 魔法使い?
とにかく僕は剣を構える。それとほぼ同時に魔法使いも何かぶつぶつと呟きだした。
魔法使いの行動は気になったが、気にしている暇はなかった。目の前で剣士が剣を振りかざしている。
剣士の一撃、僕は剣で受ける。
力は…そんなに大差ない。いや、僕のほうが少し押されてる?
これはまずいと、僕は神風で最高まで強化した足で、相手の剣に横から回し蹴りをいれてみる。
結果は大成功、剣士の剣はあっけなく横に飛んでいった。
このまま勢いをつけて回し斬り…っと。
(;^ω^)「……」
いや、だめだ。殺すのは。
そう思った僕はとっさに剣を握っている方の手を捻った。
ガァンッ
剣士「ギョギョッ!!!」
僕の剣は見事に剣士の頭に直撃、だが剣を横にしたため打撃ですんだ。
生死を確認したかったが、
次の瞬間には前方から魔法使いの攻撃、二つの火の玉が襲い掛かってくる。
あれ――この体勢は、ちょ――。
(;^ω^)「アッー!!」
とっさに一つ目を剣で振り払ったが、二つ目は右足に直撃してしまった。
だけど――。
(;^ω^)「動けないほどじゃ無いお!」
神風のおかげか、足には確かにダメージはあるが、動きに支障はない。
魔法使いを見ると、杖を構え此方を睨みつけていた。
詠唱はもう間に合わないのか、それとも接近に自信があるのか。
どっちでもいい。とりあえずこの勢いは止まらせない。
神風で地面を思いっきり蹴り、あっという間に間合いを詰める。
そしてそれに動揺した魔法使いの腹にとび蹴り。
僕は彼を壁にして三角飛び。で、一回転→着地。
うん、今のはちょっとかっこいい。
半端な魔法使いほど倒しやすい奴はいない。
そんな事をでっていうから聞いたことがあった。
こういう事か、と僕は一人で頷いた。
っと、先ほど倒した兵士の事を思い出し、駆け寄ってみる。
剣士「ギョギョー…」
なんだかブツブツっ言ってるが動けなさそうなのでおk。
とりあえず、死ななくて良かった。
魔法使いもただのとび蹴りだし、死んではいないだろう。
ぬこ姫kskたちを見ると、もう戦いは終わっているようだった。
無残に広がる死体の中、ぬこ姫kskと夢ムラだけが立ち尽くしていた。
(´・ω・`)「んー、
ばよえーんどころか天武もいないじゃない? やっぱ帰りたい…」
( ,,゚Д゚)「まだ中を見てないぞ!」
二人はあんな状況でも全然平気そうだ。
という僕自身もさっきの戦いはやけに冷静だったような…。
もしかしたら、自分は殺し合いに慣れてしまったのかだろうか?
だめだ、そんな事――
??(建国王に
まんこ伝説…か。俺一人では流石にキツイな。仕方ない、”アレ”を起こすか)
( ^ω^)「ハッ、誰だお!!」
遠くの草陰から人の気配がした。
僕はとっさに振り向き、叫んだ。
,.. ィゝ-r,、.. _
/ r 、./ l -、 `ヽ
/ ー' ! ! ー' ヽ
/ ! ! ゝ、
(ヽ、 f ヽ!| | f ヽ ‐' ィ、
(1`‐ 、 ニ ノ⌒ヽ ニ _ - '´ノィ
l `ヽ、. lヘ.フ7 ̄ _,.. - ´ !
ヽ、 ` `ー´  ̄ ノ
/`ヽ- _/ ! ヽ_ ィ ´_ゝ
_ ,.、 / ̄ヽ 'ー ^ ー' /´ l _
l 7 l\| ,. --ヽr‐ ⌒ー〒/== 、 j ィ´ l「 l
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! ! 〃ヽ| , イ-、 7トlニレ 7=,- 、 j |〃ヽ. | |
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( ^ω^)「なんだ。アッガイかお」
(´・ω・`)「アッガイじゃないの」
( ,,゚Д゚)「アッガイだぞゴルァ! さっさと中入るぞ!」
夢ムラは堂々とゲートをくぐっていった。
それに続いて、ぬこ姫kskと僕もゲートに向かった。
一方、セレス近くの平野でも
でっていうとぬこが激しい戦いを繰り広げていた
と言っても動きが激しいのはぬこだけ。
でっていうは大袈裟な彼女の動きに疑問を持ちつつ、攻撃を紙一重で避け続けていた。
(*゚ー゚)「ほらほら! 避けるだけで精一杯ィ!?」
(;^д^)「うるせっ」
でっていうは剣術系、ぬこは忍術系。
剣術系が忍術系にスピードで勝つのは難しい。
それを知っているでっていうは、あえて動かず移一点に留まっていた。
(*゚ー゚)(まぁそんなわけないよねー、ずっと窺ってるんでしょ…)
(;^д^)「!!」
遂に、ぬこの刀がでっていうの肩をかする。
(*゚ー゚)(チャンスを!)
でっていうがぬこを遠ざけるように剣を降る。
ぬこは余裕を見せるように空中で一回転し、後方へ退いた。
( ^д^)「ホント驚いたな。よくあんな短い期間でここまで成長できたもんだよ。まったく最近の新参は…」
(*゚ー゚)「そうね、今じゃアンタより上だもんね♪」
( ^д^)「ババババーローwwwwwっうえwww今から本気出す!」
ぬこはでっていうを見下すように、大きく息を吐いた。
(*゚ー゚)「ふぅん、残念だけどもうあたしの勝ちだよ! 周り見てごらん?」
( ^д^)「?」
でっていうは右を見てみる。
すると地面には不自然に、恐らく刀でつけた様な傷があった。
その傷を目で追う。
傷を辿り終えるとでっていうはようやく、その傷が円を描き、自分を囲んでいる事に気付いた。
(;^д^)「魔法陣…か?」
(*゚ー゚)「ご名答!」
ぬこはそう言い放つと、同時に刀を地面に突き刺した。
(;^д^)(やたらと激しく動き回ってたのはこれのためか…にしてもなんで気付かなかったんだろ)
ぬこの刀が刺さると同時に、魔法陣と刀が光りだす。
でっていうはとっさに真上に飛んだ。
(;^д^)(来る…か?)
でっていうはぬこと魔法陣に警戒を向ける。
が、ぬこはニヤ付きながらジッと空にいるでっていうを眺めていた。
魔法陣も光りを放ったものの特に変化はない。
でっていうが疑問に思いながら地面に着地した時、
ようやく先ほどの魔法陣の意味を理解した。
(;^д^)「おんわっ!?」
そう、魔法陣で囲んだ地面が凍っていた。
夜なので、暗くてよく見えなかったでっていうは、大胆にコケた。
(*゚ー゚)「そらっ!」
それを好機とみたか、ぬこはクナイを三つ、でっていうに向かって飛ばす。
体勢は苦しかったがなんとか2本は剣で防ぎ、もう一本は直接素手で掴み取った。
(;^д^)「へっ、キャッチボールでもするか!?」
そう言い放ち、でっていうはクナイをぬこに投げかえす。
(*゚ー゚)「ふふwwこいつでキャッチボールしてな」
ぬこはクナイをひょいと避け、懐からもう一本、
札の様な物がついた別のクナイを取り出すとそれを、またでっていうに投げつけた。
さっきと同じように、でっていうもそれを剣で防ぐが、剣に跳ね返り地面に落ちるクナイを見て
すぐにその行動が間違いだったことに気付く。
クナイについている札をにらみつけると、でっていうは大きく舌打ちをした。
次の瞬間、クナイを中心に大爆破が起き、それはでっていうと魔法陣をも巻き込んだ。
(;*゚ー゚)「アハハハハハ!! バーカバーカ! ちょっとこの前あたしが油断したからって調子に乗りすぎなんだよ
! カスが!!」
目の前の光景に向かって汚い言葉を吐きかけるぬこ。
でっていうの反応はない。
(*゚ー゚)「死んだかなー? 念のためもう一発ーっと!」
ぬこは札付きのクナイを投げる。2度目の大爆発。
ぬこは勝利を確信し、拳をぎゅっと握った。
――その時だった。
突如、殺気がぬこを包む。
気が付くと、上方から何者かの影がぬこを覆っていた。
(;*゚ー゚)「えっ――」
咄嗟に上を見上げると、そこにいたのは大剣を振りかざすでっていうだった。
ぬこは反射的に両手を構える。
しかし、その行動が無意味だとすぐに気付き、地面を思いっきり蹴って後方に飛ぶ。
(;*゚ー゚)「避け――」
(;^д^)「逃がすか!」
でっていうは構わずぬこがいた場所に大剣をたたきつける。
すると、でっていうの凄まじい力で振られた剣に耐えられず、地面が吹き飛び、それが後方に退いたぬこを襲った。
(;*゚ー゚)「ぐぁッ!!」
判断が遅れた為か、ぬこの回避は間に会わず、直撃を受ける。
ぬこは回転しながらそのまま後方へ吹き飛ぶ。
凄まじい衝撃だった為受身は取れず、無様な格好で地面にへばり付いた。
ぬこがプルプルと顔をあげると、既にでっていうが自分の顔に剣を突きつけていた。
(;^д^)「残念だったな、俺のエンペラーアーマーはあんな程度の爆発じゃビクともしないぜ!」
(;*゚ー゚)「膝が…笑ってるぞ」
ぬこが言う通り、でっていうも無傷とはいかなかった。
(;^д^)「うるせぇ。まぁ今回はかなりやばかったな、地面を凍らされたときはジャンプは勿論立ち上がることすら困難で流石にやばかったけどおまえ…、せっかく凍らせた地面を爆発で溶かしちゃうんだもんな。いやー助かったよ。俺の防具の防御力も計算に入れとくんだったな」
(;*゚ー゚)「ふんっ、さっさと殺せば?」
(;^д^)「そうするぜ、最後に言いたいことは?」
状況的に、自分はどうもう転んでも助からないと悟ったぬこは
最後に全身の力を抜き、空に向かってゆっくりと息を吐き出す。
そして、万遍の笑みで言った。
(;*゚ー゚)「……死ねなのですー」
直後、でっていうの剣がぬこの心を貫いた。
( ^д^)「……」
ぬこはうっ、と小さく声を漏らす。
剣を引き抜くと、ぬこはドサッと地面に倒れこんだ。
装備していた布製の忍者服には、ジワっと血がにじむ。
それをでっていうは無言で見つめていた。
でっていうはクルッと振り返ると、町のほうに向かってヨロヨロと歩き出す。
ふと先ほど大爆発が起きた場所に目をやると、ぬこが使用していた蒼い刀が刺さっていた。
でっていうは刀を引き抜く。
(;^д^)「ブリザードアクセル…? なるほど嫌な気配はこれだったのね…」
刀を見つめながら少し静止した後、でっていうは刀をぬこの方に投げた。
刀は、丁度ぬこの隣に刺さる。
( ^д^)「まぁ、お疲れ様でしたっ……と」
でっていうはボソっと呟くと、再び町のほうへヨロヨロと歩き出した。
論破王国領土、ルイン。
夢ムラ、ぬこ姫ksk、そして僕は城へ潜入し、城内を探索していた。
⊂二二二( ^ω^)二⊃
| / 「こっちは何もありませんでしたお!」
( ヽノ
ノ>ノ
三 レレ ドドドドドドドドドドドドド
(´・ω・`) n 「オーケーこっちも異常なしだ」
 ̄ \ ( E)
フ /ヽ ヽ_// ひょい
|┃三 _________
|┃ /
|┃ ≡ < いや…異常…なしじゃだめだろ…jk
____.|ミ\___(,,゚Д゚) _ \
|┃=___ \  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
|┃ ≡ ) 人 \ ガラッ
(´・ω・`)「女子高生的に考えて…どうしてだめなの?」
(,,゚Д゚)「馬鹿は放っておいて…、仕方ねぇ。王室でも漁って見るかゴルァ」
夢ムラは一人で歩き出した。
僕にはそれを止める権利もないし、理由もない。
まぁ、王室に向かう理由もないのだが……。
取りあえず夢ムラの後を追った。
少し歩いて王室についた。
赤絨毯に、悪趣味な椅子とはなかなかベタだ。
ただ……。
( ^ω^)「あの天井のでっかい穴は…」
(,,゚Д゚)「ああ? ああ、ありゃ…なんだ? 上級魔術かなんかだろ」
キニさんの言葉を思い出した。
たしか、本気を出せば小さな家くらいなら一撃で潰せるとか。
(;^ω^)(多分間違いないお…)
(,,゚Д゚)「ただ、なんで王室にそんなモンが…」
ギィィ
夢ムラが話し始めると、トビラがゆっくりと開く。
そこには、なにやら黒い砂時計のようなものを担いだぬこ姫kskがいた。
(´・ω・`)「やぁ、なんか拾っちゃったよ」
夢ムラが駆け寄る
(,,゚Д゚)「なんだぁ?こりゃ」
砂時計の大きさはかなりある。
ぬこ姫よりも少し大きく、夢ムラよりも少し小さいくらい?
僕も気になって駆け寄る。
すると、…なんだろう。砂時計の印象がガラリと変わった。
(;^ω^)「お……」
色は…”黒”というよりも”闇”といった方が適当だ。なぜかはわからないけど。
そしてなにより、この砂時計から感じる何か。
これはたしか―――
(;^ω^)「こっちに引きずり込まれたときの……ハッ!」
突如、砂時計から光りが放たれ、それが僕を包んだ。
108式と暮らせる権利か、100式と105式の両方と一緒に暮らせる権利か。
前者だろ……常識を解き放って……。
最終更新:2008年04月21日 19:54