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( ^ω^)ブーンがFHの世界に引きずり込まれたようです 21

もはや読んでる人はいるとは思えないけど完結はします

結構雑だから細かい所は突っ込まんといて



第二十一くぱぁ



僕が暗闇の雪原から帰還して15分。
結局城内を少し探索した後
城を出て、町の武器屋に来ていた。
夢ムラがどうしても鎌がほしい、というからである。

(,,゚Д゚)「鎌がねぇぞォゴラァ!」

店員も居ない薄暗い店内で夢ムラが吠える。

(´・ω・`)「どうにもないね。もういっそのことその鍵で良いんじゃない?」

(,,゚Д゚)「あぁ、んーでもなぁ…、奇妙な形してる割にはアビリティも付いてないし、まぁ切れ味と威力は合格だがな」

(´・ω・`)「なら剣や槍を使えばいいよ」

(,,゚Д゚)「そういうのは俺に合わねぇんだ! くそ、もうちょっと探すぞ」

(´・ω・`)「鍵、ってのも如何なものかと思うけどね」

( ^ω^)「うずうず」

店の入り口に佇み、用事が終わるのを待つ。
さっきからどうにも落ちつかない。
梅しそが心配なのと、
さっさとここを出て目標に向かって行動したいからだ。
もうこの人たちと行動している理由もないわけだし、
いや最初から意味などなかったが……
一緒に居る必要もないんじゃないだろうか?

抜け出してしまうか?
だめか。もともと僕が無理言ってついてきたのに
それはあまりにも失礼だろう。
とりあえず、この町から出るまでは一緒に行動しよう。
僕は一人で、うんうんと頷いた。

(,,゚Д゚)「くそぉ、ねぇな。もう行くかぁ!」

(´・ω・`)「そうだねって、そういえばどこに行くのさ? 他の町も回ってみるの?

(;,゚Д゚)「…考えてなかった、あー…どうするか――ハッ!?」

(;´・ω・`)「ん!?」

突如、二人が何かを感じ取った様に体を震わし。
首を、入り口と正反対の方へ向けた。

僕も何だかイヤな感じがする
なんというか、急に空気が重くなった、というか
こういうのを感じ取った、と言うのか?

(;´・ω・`)「夢ムラ!」

(;,゚Д゚)「ッ!」

二人は目を合わせると、僕を横切り、扉をぶっ飛ばして店から飛び出した。
唖然としたのは一瞬。僕も慌てて二人を追う。

店を出ると、二人の足音はゲートの方ヘ向かっているのがハッキリと分かった。
足音が止まる頃、丁度二人の姿を目で確認する。
そこにはぬこ姫kskと夢ムラのほかにもう二人、知らない顔が居た。

(,,゚Д゚)「へっ、見つけたぜばよえーん……殺す!」

(´・ω・`)「天武は僕に任せて」

(´<_`  )「抜け出せない輪廻、消えない過去、越えられない壁」

(;゜ω゜)「…ゔ!」

長髪金髪美形顔、無表情で意味不明な言葉を吐く知らない顔のうちの一人。
イヤな感じの発生源、間違いないくあいつだ。
恐らくあれがばよえーんとか言う奴だろう。
まだ距離はあるが、ハッキリと分かる。

悍ましく、歪で、それでいて美しい。

この世の全ての”悪”が終結したようなイヤな悪感。
心臓をわしづかみにされているような感覚。

だめだ、あいつは危険だ。
本能がそう呼びかける。

( `  ′)「こいつはもうばよえーんではない。
人体実験によって生み出された…殺戮兵器ダイアーさん、とでも言っておこうか。
強さもかつてのばよえーんの上を行く、気をつけたほうが良いぞ」

知らない顔のもう一方。白髪のオールバックに角のついた赤い仮面。
鍛え上げられた上半身に黒いマントのみを羽織った大男が、口を開いた。

(´<_`  )「ギエピーーーーwwwwwww」

(;`  ′)「まぁ、人間はやめてしまったようだがな」

(;,゚Д゚)「し、知るかそんなことぁゴラァ! とにかく殺す! ぶっ殺す!!」

(;´・ω・`)「……」

二人もはもうとっくに気付いているだろう。
あのイヤな感じが徐々に強くなっていっている。

これ以上…近づきたくない。
ここにいるだけで足の震えが止まらないんだ。
間近で見ようものなら忽ち精神崩壊を起こしてしまうだろう。

( `  ′)「さて、ダイアーさん」

(´<_`  )「御意」

バチッバチッ

突如ばよえんーん改めダイアーさんの体が放電を始める。
放電を始めたことで、その姿は一層悍ましさを増した。

夢ムラは一歩後ずさりすると、前を向きながら叫んだ。

(;,゚Д゚)「ブーン!!予定変更だ…おまえも戦力に加われ」

(;^ω^)「えっ!?」

(;´・ω・`)「どうもこいつは二人係じゃないとムリそうだ。ばよえーんの方が僕達がやる。君は天武を頼んだ!」

(;,゚Д゚)「手の内は大体知ってるし、一人で行けると思ったんだがな…クソッ!こいつはまったく別物だ」

正直僕はホッとした。
やっとこの二人に必要とされたことと、
もう一つは情けないが、
ダイアーさんと戦わずに済んだこと。
ハッキリ言って、僕ではダイアーさんの禍々しい感じに立ち向かえそうにない。
アレに立ち向かえるのは、それに匹敵するほどの
憎しみを…恐らくもっているであろうぬこ姫kskと夢ムラだけだ。

さて、だからといって安心しきって言い訳ではない。

( `  ′)「フッ、妥当な判断であろう」

僕の相手の仮面の大男…天武とかいったか?
強者のみが放てる独特の闘志。
どうにも一筋縄じゃいきそうにない、か。

僕も覚悟を決めなければ。

(´・ω・`)「そんなわけだが…、場所を移しても構わないかい?」

( `  ′)「いいだろう、どちらにしてもお前らが排除されるのに変わりはない。
いいか、ダイアーさん。そこの二人がお前の相手だ」

(´<_`  )「合点興奮します」

ぬこ姫kskと夢ムラは目で合図を交わすと、ゲートをサッと飛び出していった。
それを追うようにダイアーさんもゲートを出る。
そして、僕は天武に向かった。

――時が止まる。

言葉は交わさず、ただ無言で敵を見つめる。
街灯に伸ばされた僕の影の先に佇む天武も、
仮面の奥で、眼光を光らせる。

そんな静寂は天武が破った。
腰に下げた黒刀をスラリと引き抜き、それを足元に勢いよく突き立てる。
その刹那、なぜか背筋がぞっと凍った。

( `  ′)「あの二人の関係者…にしては見ない顔だ。名は?」

( ^ω^)「……無所属の、ブーンだお」

( `  ′)「把握した。俺の名は天武刻輪連懴吼。 最もお前が俺の名を覚える必要は――」


覚えられねぇよ。
そう思ったときには、既に天武は体制を変え、僕に突っ込んできていた。
やばい、あの剣。見た目から強そうじゃないか…。

( `  ′)「ないッ!!!」

地を這うような低い声と共に繰り出す、首を狙った上段斬り。

受けてはならない。
そう本能が伝えると、僕は地を勢いよく蹴り後ろへ飛んだ。

空中で剣を抜き、着地したその勢いで、天武に突っ込む。
それを天武は軽々と黒刀で防ぎ、更に反撃。
そして僕も防ぎ、反撃。防御、反撃、防御、反撃。
天武の太刀筋は最早達人の域。
だが、僕だってもうその域に達している。
お互い一歩も退かない、剣の腕はまったくの互角だった。

剣が何度もぶつかり合い、交じり、弾き、その度にギンッと鈍い音を発する。
時には避けたり、退いたり、そんなやり取りを繰り返していると、
僕はスタミナの危機を感じ、やむを得ず隙を見て後ろに大きく退いた。

(;^ω^)「ん……はぁ…!」

どうも、息が上がるのが早い気がする。
興奮や緊張のせいなのか。
実戦での多少の能力の低下は覚悟していたが、
これはあまりにも予想外だ。

(;^ω^)「――ッ!」

それに対し、天武は全くといって良いほど疲れを見せない。
僕が着地すると、すかさず僕に向かってきた。

第一印象、タフそうだなぁとは思っていた。
しかし、これ程までとなると、どうも違和感を感じる。

(#^ω^)「彗星斬!」

剣先を下に向け、地面に放った広範囲の魔力放出。
それによって巻き上がった砂埃が僕らを覆い、
その隙に僕は一番近くに合った建物の屋根に飛んだ。
一方で、僕の彗星斬を少なからず食らったはずの天武は、
流石に無傷とは行かなかったが、応えた様子もまるでなかった。

( `  ′)「かなりの腕前だな。まさか無名の者でこれほどの輩がいたとは…」

(;^ω^)「……」

再び始まる沈黙。
聞こえるのは僕の呼吸と風の音のみ。
思考をフルに巡らせろ。
この間に考えるんだ、こいつを倒す作戦を。

まず体力では圧倒的に不利だ。
そう考えている今も、息が上がっている。
それに比べて、天武はまったく息をもらさず。
仮面の奥の鋭い眼光で僕を見据えている。
体力には自信がある僕がここまで差をつけられるとは。

僕の体力の異様なまでの減り、
そして、天武の異様なまでの体力。
この二つが意味することは――

( `  ′)「そろそろ感づいたか」

( ^ω^)「……」

( `  ′)「いくら俺とてあそこまで動いて息を切らさないほどのスタミナは…ない」

( ^ω^)「やっぱり…!」

天武が黒刀を天に掲げる。


( `  ′)「そうだ、俺の”絶影”は影を―――奪う!」

(;^ω^)「影を…奪ぅ!?」

ちょっと、いやかなり予想外だ。
体力を奪っている、というのは薄々感づいていたが。
影って言う発想はなかったわ。
そもそも影を奪われたら体力は減るのか?
と、そんな細かい疑問は置いとい、て。

しかしこいつも馬鹿だ。
わざわざ気づいていなかった僕に、そんな重要なことを教えるとは。
そうとわかれば、

( ^ω^)「彗星斬!」

パリン、と街灯が砕け散ると共に、辺りが暗くなる。

( ^ω^)「もういっちょ! ……って」

あぁ、僕も馬鹿だ。
もっと簡単な話、この街から出ればいい。
僕は余計な魔力を使ってしまったな、と思いつつ、
屋根を飛び移り、ゲートを跳び越し、平野に出た。
影は……よし、出来てない。

少しして天武が余裕な様子で歩きながら、ゲートを出てきた。
だが、流石にその余裕ももうハッタリだろ?
あとは、さっき以上に神経を集中させ、コイツを倒す。

( `  ′)「フフフ、ハッハッハ! まるでもう勝った様な顔だな」

( ^ω^)「うるせぇお」

スッと、両手を僕に翳す。

( `  ′)「この俺が…その程度で破られるような技を自慢気に語ると思うか?」

( ^ω^)「お?」

天武の両手に魔力が溜まる、あれは――

(;^ω^)「魔力放出!!」

( `  ′)「――――はぁ!」

サッと、膝を曲げ、右足を一歩下げる。
が、攻撃は来ない。
いや――

(;^ω^)「えっ――」

僕の真後ろで、魔力が少しずつ集まり、大きな光玉になった。
これは…光属性か、それとも星属性の魔力か?
それどころではない。
それよりも、それから放たれる光が、再び僕の影を作り出した。

(;^ω^)「くっ、影が!!」

僕が影の方に意識を向けた、その時だった。

(;゜ω゜)「ガッ!?」

後ろにあった光玉が、僕にぶち当たった。
魔力、というよりも物体に近い攻撃。
僕はそれの衝撃で前方に飛ばされる。

3メートルほど飛ばされて勢いが止まり、地に倒れこむ刹那、僕は思った。

本当の馬鹿は僕だ。
影を奪う、という秘密を僕に教えたのは、それはつまりもう影を奪う必要がなくなったという事。
そして、僕の意識を”影”に集中させる為。
このいかにも冷静そうな奴に限って、余裕に駆られて秘密を暴露してしまうなんて事はありえないのだ。
まんまとこいつの作戦に乗せられてしまったわけだ。

前方から、ザッザッと地を蹴る音。
あぁ、天武が絶影とやらを構え、僕に止めを刺そうとしているのだ。

”精一杯やったんだ。仕方がないだろう”

なかなかベタなセリフだが、
この状況に陥ってみると、本当にこの一言に尽きる。

僕は3週間、必死に頑張った。今の戦いだって…
しかし、こいつは強すぎた。

もうだめだ。
体は動く、が動かす気力がない。
こんな強者に殺されるなら、本望だろう。
僕の脳裏に、これまでであった人物の顔が甦る。

父ちゃん、母ちゃん、ツン、

のうぇ、キニさん、マジカ、天使隊、

傘棚、夢ムラ、ぬこ姫ksk、有為

カバさん、でっていう……梅しそさん。

ごめんなさい、梅しそさん。
僕は与えられた義務もこなせず、
勝手に作った責任も果たせなかった男です。
こんな僕の面倒を見てくれて本当にありがとうございました。

それでも。

どんなに自虐しても、

どんなに弱音を吐いても、

僕の中の梅しそさんはただ、微笑んでいた。


――そうだ。

また見失っていた、
僕はその笑顔を見たいんだ、守りたいんだ。
こんな所でくたばっている場合じゃないだろう?
ありがとうございましたじゃねぇだろう?
それは、最後に梅しそさんに直接言う台詞だろう?

諦めるのはまだ早い。

足を切られたら魔力放出がある。
腕を切られたってお得意の足がある。

もしかしたら、天武が転んでくれるかもしれない。
もしかしたら、手元が狂って攻撃を外すかもしれない。

道なんて、十分すぎるくらい残っているんだ。


( `  ′)「終わりだ…」

攻撃が来る。
どこを狙った攻撃かは分からない。
とにかく体を――

(;^ω^)「っつぁあ!!」

体を勢いよく捻ると同時に、左腕に来る激痛。
天武の剣は、僕の左腕を斬り、地面に刺さった。
左手は信じられないくらい痛む、が
よし、右手は使える。

(;^ω^)「彗星斬!」

苦しい体勢ながら、精一杯の魔力放出。
技にキレはなかったが、それは確かに天武に直撃した。

すぐに体勢を立て直し、十分に天武と距離を取る。

( `  ′)「フッ、楽しませてくれるではないか」

マントで身を隠しながら挑発的な台詞を吐く。
天武はまたしても無傷。

(;^ω^)「ニィッ!」

だが、僕は笑う。

コイツを倒す可能性が段々と見えてきたからだ。


一番最初の彗星斬。
あれを食らったときも天武は無傷だった。
それはあの無尽蔵な体力と関係があるのかと思ったが
冷静に考えてみたらそんなわけがない。
あの”マント”で防いだんだ。今と同じように。


奴が装備するほどだ、
天武はあのマントに絶対の自信を持っている。

ならば、その自身をマントごと貫いてしまえば良い。
その技が……僕にはある。

剣先をスッと天武へ向ける。

( `  ′)(いい眼だこの状況でも、しっかりと希望を見ている…だが――)

天武が勢いよく地を蹴り、僕に向かって来る。

( `  ′)「それでもまだ、俺には届かん!!」

もう迫力には押されない。

ただ、イメージすることは、より細く、より鋭く。

( ^ω^)「血華―――」

僕の剣先に魔力が溜まるのを確認し、天武はマントに手を伸ばした。

天武…なんちゃら、あんたは強かった。
しかし、それ故の余裕が生んでしまった油断。
僕の実力だけでは倒せなかっただろう、そう。
あんたは自分に負けたんだ。

それじゃあ、さよなら―――

( ^ω^)「――繚乱!」

瞬間。
僕の剣先から放たれた細く、鋭い一筋の風が、
天武の胸の辺りをマントごと貫いた。





◎

町を少し離れた森の中。
以前、ぬこ姫kskと夢ムラの戦いは続いていた。

二人掛かりという圧倒的に有利な状況でもなお、
二人は押されていた。
それは、

憎しみが足りないからではない。

覚悟が足りないわけでもない。


答えは清清しいほど単純明快。

生物としての、能力の差だ。


(´<_`  )「瞬間の刹那、存在と証明、希望と絶望の狭間」

吐き出す意味不明な台詞とは裏腹に、
ダイアーさんの攻撃は強く、確実。
ただ、それだけならば夢ムラたちだって負けてはいない。

絶対的な届かないのは、

(,,゚Д゚)「ぬこ姫!」

(´・ω・`)「うん!」

二人のコンビネーションはほぼ完璧。
相手を翻弄しつつ、左右から挟み撃ち――、

(´<_`  )「眠れる森の美女と今夜は寝かさない俺」

ダイアーさんの全身から放出される、電撃。
アビリティ、スリープだ。

(;,゚Д゚)「ぐぁあああああ!!」

(;´・ω・`)「くっ!! ぅうう!!!」

勢いをとめることができず、
武器を振り上げた状態で電撃を受け、動きが止まる。

だが、二人は引かない。

この程度の痛み。
国民達の死に比べればこんな痛み、大したことはない。
これを乗り切れば、国民達の仇を取れるんだ。
だったらこの程度の痛みくらい、甘んじて受けよう。

ただ、一心で鍵を、剣を振り抜く、

が、

ギンと、鈍い音。
確かに斬撃はダイアーさんに直撃した、
だが確かに、目の前で武器が弾かれている。

(;,゚Д゚)「グッ!!」

(;´・ω・`)「ぅあッ!!」

二人が唖然とした刹那、ダイアーさんの拳が二人の腹に直撃し、
二人は木々の方へ吹き飛ばされた。

(;´・ω・`)「はぁ…はぁ…冗談じゃないよ」

本来、スリープとは一部の魔物と武器のみが発揮できるアビリティだが、
ダイアーさんは人体実験によって生身でスリープを使える。
更に信じられないことに、
ダイアーさんは、その下に更にアビリティ、プロテクションを張れるのだ。

二人が絶対的に届かない点。
生物としての能力の差とは、こういうことだ。

(´<_`  )「そして悪魔は微笑み返す」

ダイアーさんがぬこ姫kskの方へゆっくりと歩み寄る。

トッ、トッ、とゆっくりと自らの興奮を高める様に。
その姿は、まさに死へと誘う死神だ。
ぬこ姫は、腹を押さえながら必死に立ち上がろうとする。
例えそれが無駄だと分かっていても。

(;,゚Д゚)「せ……るか!!」

夢ムラもまた必死に立ち上がりつつ、消え入りそうな声で叫ぼうとする。

ついに、ダイアーさんがぬこ姫kskの前で立ち止まり、
拳と拳をあわせ、振りかざした。

(´<_`  )「ひゅううううううううううううう!!!!」


最後に、奇声を森中に響かせ、拳を振り下ろす。
夢ムラが駆け出し、ぬこ姫kskが絶望に目を閉じた。


まだ、生きている?

ゆっくりと方目を開けるぬこ姫ksk。

(´<_`  )「――――k―――あ――――」

ダイアーさんは両拳を振り下ろし、ぬこ姫kskに当たる寸前で静止していた。
そして、しばらくなにか呟いた後、静止したそのままの状態で横に倒れこんだ。

二人も同じように制止し、ただ唖然とその様を見ていた。

(;,゚Д゚)「……?」

夢ムラがその姿を確認しようと駆け寄ると、
ダイアーさんは、本当に時が止まったかのように静止したまま倒れこんでいた。

その時、ダイアーさんがロボットの様にぎこちなく口を開いた。

(´<_`  )「――は天武刻輪連懴吼は言いました、アビリティは使いすぎるな。
いくらお前とて、二つを同時に使うのは魔力の消費が激しすぎる、って理解できてない、か」

(;´・ω・`)「…?」

二人の唖然とした顔は、依然元に戻らない。
だが少しの時間を得て、ようやく理解する。


様は、魔力の使いすぎで体が動かなくなったのか。


(;´・ω・`)「はははっ…」

苦笑いを浮かべながら、へなーっと肩を下ろす。
その一方で、夢ムラも手を顔に置き高笑いをした。

(;,゚Д゚)「はっはっはっはっはっはっは!!!」

だが、それと同時に来る情けなさ。
自分がもっと冷静に戦っていれば。
途中で厖大な魔力の消費に気が付いていれば、
こんな無様な戦いはしなかった。

(;,゚Д゚)「はっはっは…はぁ」

最後に小さくため息をついて見せた。

ダイアーさんが、ギギギッと首をこちらに向ける。

(´<_`  )「それでは、また明日」

夢ムラはハンッとあざ笑うと、鍵を高く振りかざした。


(;,゚Д゚)「明日なんてねぇよ―――」




◎



ルインゲート前の平野、

(;^ω^)「グゥッ…!」

左腕が痛む。
たかが左腕を切られただけだが、信じられないくらい痛い。
思えば、これほどの傷ををったのは生涯初めてだった。


( `  ′)「止めを…刺さんのか?」

うつぶせに倒れこんでいた天武が消え入りそうな声で言う。

(;^ω^)「あんたはもう動けないお、殺す必要なんてあるお?」

天武はフッと笑う。

( `  ′)「確かに俺はもう動けない、こうして喋っている今も…グッ、体が…ッ!!
はぁ…! だが、回復して、またお前を襲うかも…知れんぞ!」

その通りだ…けど。

( `  ′)「殺すんだな。そんな甘い考えでは……」

(; ω )「うるせぇお!!!!」

( `  ′)「!」

天武の言葉に被せ、僕は叫んだ。

(; ω )「負けたんだったら勝者に従えお!! おとなしく黙ってろお!!!」

( `  ′)「……」

(; ω )「はぁっはぁっ」

天武はまた、フッと笑った。

( `  ′)「おまえ、ムリしてるだろ?」

(;^ω^)「るせぇお……」

天武は体中の力を精一杯振り絞り、顔を起こした。

( `  ′)「フフフ、そうだな。この命、今日のところはお前に預けておく…
見事だったぞ、ブーン……よ」

そういい終えると、顔をドサッと地に落とした。


やっと終わったんだ。
僕は平野に大の字に倒れこんだ。

星が綺麗だ。
風も気持ち良い。
勝利を飾るには、最高の夜だ。


目を閉じ、勝利の喜びに浸った。その時、

???「いやぁお見事」

( ^ω^)「!!」

どこかから聞こえる女性の声。
一瞬で我に返り、バっと顔を起こす。
左右を見渡しても人はいない。
敵か?味方か?
もう闘志は燃え尽きた、今更敵なんて出たら―――





从*゚∀从「こっちだよこっち」

(;^ω^)「どわぁ!!」

後ろを向くと、意外な顔がいた。

从*゚∀从 「ひさしぶりぃ! んで、がんばったな幼女の新参!」

(;^ω^)「あれは友情って…なんで…え? は?」

从*゚∀从 「とりあえず宿来い!」

(;゜ω゜)「ちょ、ま、アッー!!!」



この女…よりによって、怪我している方の左手を掴んで歩き出した。


ゲートを潜った辺りで、僕の意識は薄れていった。








時間感覚の延長(笑)を味わいたいならパンチラとか見ると良いよ。
マジで時が止まる。ソースは俺の記憶。

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最終更新:2008年05月13日 01:53
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