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( ^ω^)がFHの世界に飛び込むようです 魔王編 第四話

魔王編  第四話 惨殺




嫌な予感はしていた。
あの会議にいなかった強者が二人いる。
VIPとオリム。オリムは普段姿をあまり見せず、国に所属することもない一匹狼だからあの会議にいなくてもおかしくはない。
だがVIPは違う。魔王という強大な悪を知っていれば、VIPは必ず動く。
騎士は、何よりも覚悟なき者から全てを奪うことを憎む。 今回の魔王はまさにそれだ。
シンフォニアという大都市を丸ごと蹂躙した。そんなことをVIPが許すはずがない。
だからこそ嫌な予感がする。
まるで、VIPはもうこの世にいないような気がして。

(;゜Д゜)「(VIPは・・・魔王にやられたんだろうか・・・)」

(;・∀・)「轟!早く行き過ぎだ!もうちょっと俺らに合わせて走れ!」

( ゜Д゜)「あ、ああ、すまん。」

自然と足が速まっていたようだ。シンフォニアはもう遠くない。すぐそこだ。





シンフォニアのゲート。それを見ると同時に分かる異常。
それはゲートに近づくにつれ確信に変わっていった。

从 ゜∀从「・・・死の街、だな」

街からは生気なんて微塵も感じられない。かわりに充満する死の臭い。

( ・∀・)「油断するなよ・・・いつ魔王とやらが襲ってくるかわからん」

シンフォニアのゲートをくぐり、街に入る。
それを合図にしたかのように夜の闇に人影が浮かび上がった。

(;゜Д゜)「・・・誰だ・・・!?」

「誰だ?とはまたよく言ったものだな。ふふ、まぁ良い。今日はすこぶる機嫌が良いからな。答えてやるのもまた一興。」

人影はそう言い、こちらに近寄る。
三人は構える。一歩人影が近寄るたびに緊張が高まる。
だがある程度人影が近寄るとその顔が判別できるようになる。その顔はその三人全員が知っていた顔だった。

(`・ω・´)「我は不老にして不死なり。地を制し、魔を束ねるものなり。起源を闇に持つものなり。
そうだな・・・混沌、とでも名乗っておくか」

赤黒い剣に、灰色の鎧。それをまとった───────

(;゜Д゜)「VIP・・・とはまた違うようだな・・・」

(`・ω・´)「VIP?この素晴らしいボディのことか?うむ、これはいいぞ。
よく、綿密に細部まで鍛え上げられている。ここまで鍛えるとはよほど辛かったのだろうなぁ・・・」

そこまでいい終わると、VIP、いや魔王は深く沈み込んだ。

(;゜Д゜)「─────!!」

魔王はこっちに向かって駆けてくる。振りおろされる剣をその総身をフルに駆使し手中の刀で受ける。

(`・ω・´)「ほう!お前、強いな」

(;゜Д゜)「・・・クッ・・・」

(`・ω・´)「こりゃあリングもいるかなぁ・・・皇帝たるものフル装備を手に入れなくっちゃね」

なんていうこと。轟は、すでにフルパワーであった。
だっていうのに。この男は。まるで子供と遊んでいるようだ。

(`・ω・´)「OK。じゃあこいつはどうだ?」

グイ、と圧倒的な力で刀をねじ伏せられる。
魔王は右手を剣から離し、轟の前にかざす。そこに凝縮される魔力の塊。
いや。それでさえも言葉足らずだろう。魔力の塊なんて生易しいものじゃない。
まるで、太陽一つがそこに凝縮されたような。轟は、それを見た瞬間。
圧倒的なまでに、死を感じ、失禁した。

(;・∀・)「轟イィィィィーーーーーーーーーーッッ!!!!
ディスペルを、しろォォォォォォォォォォォォォーーーーーーッ!!!!」

( ;Д;)「!!」

轟はとっさに刀を捨て、腕で顔をかばい、全魔力を自らの防御とディスペルに回した。

その瞬間、爆発する魔力。

(`・ω・´)「ロストセラフィ!」

(  Д )「──────────ッ!!」

ミキサーに放り込まれたよう。
まるで全身が溶かされていくようだ。上も下も分からない。
分かるのは死ぬ、という確信だった。    





(`・ω・´)「ンンンンンゥィイイイイイアアアアアッッ!良い!やはりこの体は最高だ!
フハハハハハハハ!実に清々しい気分だな!フハ、フハハ、フフハハハ!」

从;゜∀从「轟!大丈夫か!」

有り得ないレベルの魔力行使のあと。シンフォニアのゲートは消え去り、入口がより開放的になった。
轟はゲートがあった場所から少し離れたところに横たわっていた。
ヴィックスはそこまで駆け寄る。だが上手く走れない。
足が小刻みに震え、口はだらしなく開いて閉まらない。
やっとのことで轟のもとにたどり着き、そこでようやくその惨状に気付かされる。

  体の左半身が丸ごと消えている─────。

从 ;∀从「おい轟ッ!おい!おいッッ答えろ!なんで、なんで・・・ 」

轟の目は虚ろに開かれていて、その瞳には命の煌めきなんてひとかけらだって感じられない。

从 ;∀从「どうして返事がないんだぁーーーーーーーーーッ!!!
答えろコラ!!おいッッ!答え・・・ろ・・・答えて・・・・くれ・・・」  

いくら呼びかけても轟からの返答はない。絶望の叫び声は何度も繰り返された。    






(`・ω・´)「さぁーて、そこの人は何を見せてくれるのかな?」

(;・∀・)「・・・さっきと同じ威力の技は出せるか?」

先ほど魔王が解き放った魔力の塊。あんな絶望的なものを見て。
挑まずにはいられなかった。
たとえ死ぬとしても。この一瞬を逃せば永遠にこんな強大すぎる敵には出会えないだろう。

(`・ω・´)「フフン、いいだろう。俺に挑むその姿勢、誉めてつかわすぞ。」
魔王の右手に魔力の塊が宿る。とりにくは今までになく魔力を体に回す。
バチン、バチン、と魔力回路が焼き切れる。だが構っていられない。
ここで失敗すると死ぬ。
ならば、死ぬまで魔力を回すことに何の躊躇もない。
魔王の右手に魔力の塊が充填され、同時にとりにくの両手にもその総身に込められたありったけの魔力がこもる。
(`・ω・´)「食らえ!ロストセラフィ!」

(# ∀ )「オオオオオオオオオオオオォォォォォォォ!!!!
ディープ、インパクトォォォォォォォォッッ!!!!」

これだけの魔力射出に耐えれる体をとりにくは持っていない。
ロストセラフィとディープインパクトはほぼ互角。
だがとりにくの両手は、体は、この魔力には耐えれていない。
ロストセラフィとディープインパクトは、互いに相殺され、魔王にもとりにくにもダメージはいかなかった。

(;・∀・)「はは、は、はははは、耐えた、耐えきっt・・・」

そこまで言ってドスン、ととりにくは地に倒れ込んだ。

とりにくの両手は─────、焼け落ちて、なくなっていた。

(`・ω・´)「自らの魔力行使で死んだのか?
まぁ生きてるにしても俺の魔法を破ったんだ。生かしておいてやろう!さて、残るはあと一人っと。」

魔王は、最後に残った一人に歩み寄っていった。






あいつがこっちに来る。
逃げないと───逃げないと────。
けど足が全然動いてくれない。
そうこうしている間に魔王が近付いてくる。
逃げろって全身がそう命令しているのに動いてくれない。
そのうちに手が動くことに気付いて這って動いた。
そうしていると足も動くようになってきて走って逃げるようになった。
でも、遅かった。
気付いたら目の前に魔王がいた。

从 ;∀从「ぁ・・・許して・・・許して、ご、ごめんなさ、い、・・・別に、わた、わたし、何もするつもりない、ですから・・・!助けて・・・ぅくっ!?」

魔王はヴィックスの首を左手で掴み、そのまま持ち上げる。
(`・ω・´)「何を見せてくれるかと思ったら、命乞いか。つまらん。」

从 ;∀从「ぁ・・・ッく、いや・・・!殺さないで・・・!おね、おねが・・・い・・・」

魔王は空いた右手で剣を持ち、そのまま────、 ヴィックスの心臓を貫いた。

从  ∀从「ぁ・・・ぅ・・・」

掛け値なしの即死。
魔王は剣を抜くと、返り血を受けつつ、ヴィックスの体を投げ捨てる。

(`・ω・´)「しかし、強いやつらだなぁ・・・」

魔王は一人しゃべりながらシンフォニアの闇へととけ込んでいく。

(`・ω・´)「こりゃあリングを早く手に入れないとまたこんな強い奴らに負けるかもわからんね、今日にでもでかけるか・・・」

魔王の独り言は死の街に響きわたる。
この街には魔王の足音と独り言以外に音は存在していなかった。





翌朝には魔王はシンフォニアから去っていた。
太陽が登るとともにとりにくは目が覚めた。

(;・∀・)「(生きて・・・る・・・?)」

肘から先が消えて、体がまったく動かないが、どうやら生きている。

「起きたか」

(;・∀・)「!!!」

「まったく・・・てめーら三人揃いも揃って馬鹿ぞろいだな・・・世話かけさせやがって」

とりにくが目線を少し上にあげると人影があった。
その人影に問う。

(;・∀・)「轟とか・・・ヴィックスはどうなった?」

「・・・埋葬させてもらったよ。二人とも・・・死んでた・・・」

人影は悔やむように言葉を吐き出した。
そうか、ととりにくは言った。そうとしか言えなかった。

「じゃあ行くわ。これは魔力回復薬だから飲んで再生魔術を行使でもして体力回復させて巫女に報告でもなんでもしてくれや」

人影はコト、と赤い液体が入った瓶をとりにくの目の前に置いた。

( ・∀・)「行くって、どこに。」

「そりゃあ、魔王を倒しにだよ」

(;・∀・)「・・・!!やめろ!俺や轟が子供扱いだったんだぞ・・・!」

「そうだな」

( ・∀・)「そうだな・・・って!」

とりにくは未だにこの人影が誰だか逆光で分からなかった。

「魔王が今向かっているところはおそらく十六夜の滝だ。
あと、この街のどこかに願いの鐘があるはずだからとりにくさん、回収しておいて下さい。」

(;・∀・)「分かったが・・・さっきから逆光でお前の顔が見えないんだ。済まないが名前を名乗ってくれないか?」

「そうか。分かってなかったのか・・・」

人影はこちらに向き直り、こう名乗った。

( ФωФ)「犬笛に咽び泣く男、オリム」

そう名乗った男はすぐにとりにくの前を去り、駆けていった。





魔王編 第四話  完




いっとくけど古参はバッタバッタ死ぬぜ?
ヴィックスが命乞いするシーンエロいよね、もうちょっと細かく描写したかったけどしんどいからやめました
あとオリムが天下一で(^p^)なのは仕様。
そのうち書くが覚醒とかあるんでね。
あと結構ハイペースで書こうと思う。
あと魔王が「最高にハイってやつだァァァーーーーーーーーーッ!!」とか
「WWWWWWRRRYYYYYYYYYYYYY!!!」とか言いそうなのも仕様。
「諦めろ・・・!奴はもう人間じゃないんだ・・・!」とか誰かに言わせたかったけど無理でした  

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最終更新:2008年05月19日 16:45
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