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( ^ω^)ブーンがFHの世界に引きずり込まれたようです 24

第二十四話



それは大地を揺るがし、風を切り、轟音を響かせ空で衝突する。

圧倒的な力と力のぶつかり合い。
剣と剣とが弾きあい、ひたすら続く轟音。

(;^д^)「っあぁあ……」

でっていうとたまうさの戦いはカクンテには互角に見えた。
事実、2分ほど斬り合いを続けているがお互いに直撃を受けてはいない。

実際は違った。

(;^ー^)「彼女…汗一つかいていない」

でっていうの方は既に体力に限界が来ている。
汗はダラダラで、息も切れて、おまけに自慢の両腕がプルプルと震えている。
それに比べてたまうさの方は相変わらずのポーカーフェイス。
両手に持った光の双剣は構えず、ブラリと下にぶら下げる。

それを見てでっていうが思ったのは、ほんの少しの嫌悪感と自分の惨めさ。

(;^д^)「なんで姉ちゃんが」

(*=・x・)「魔術放出をつかえるんだよ? かな? それはねー、可能性を広めたからだよ」

可能性。

「そう、自分の可能性を信じられるからだよ」

ふと、でっていうの頭にそんな言葉が蘇る。
それを思い出したでっていうは思わず泣きそうになった。
何かいいたいけど、言葉がだせない。
多分今何かを言ったら、涙が溢れ崩れ落ちてしまうだろう。

(*=・x・)「いつまでも自分の可能性なんて言葉に縛られてちゃダメなんだよ? どんなに努力したって天才共には近づけないんだ。
だから私は可能性の輪を広めた、そのおかげでね」

(#^ー^)「レイニーアロー!!」

たまうさの後方より放たれた雨の如き矢の大群。
それを、彼女は見向きもせずに球体状のバリアで防いだ。

(;^ー^)「そんな…あの程度で弾かれて…?」

(*=・x・)「ほら、これなーんだ」

バリアを張ったり解いたりして見せ付ける。

(;^д^)「プロ…テクション…神術」

(*=・x・)「よくできました。ね? もう私は落ちこぼれじゃないんだよ?」

でっていうの肩がプルプルと震えだす。

(; д )「そんな」

(*=・x・)「え?」

(; д )「そんなクスリで手に入れた力で姉ちゃんは満足なのかよ!?
そんな力を得るくらいだったら…俺は一生落ちこぼれでいいよ」

やっと出た言葉は夜空に響き渡り、たまうさの表情を曇らせた。

(*=・x・)「そっか、でっていうはやっぱり良い子だよ」

でっていうは混乱した。たまうさの言葉が理解できなかった。
たまうさは剣を更に輝かせると、双剣を構えでっていうに突っ込んだ。

動きの一つ一つが目に焼きつく。
綺麗な外跳ねの銀髪。
ヒラヒラな服が風に揺れる様。
その動きにでっていうは懐かしさを感じずにはいられなかった。


「信じる…?」

「そう、自分の可能性を信じられるからだよ」

「そんなの」

「うん、わかるよ! みんなに落ちこぼれ落ちこぼれって言われたら自信もなくなるよね?」

「…ん…く」

「でもね、そんな時こそ笑って見せるんだっ」

「笑う…?」

「うん! 自分には可能性があるぞ~って笑うの。それで見せ付けてやるの、落ちこぼれって馬鹿にしてる奴らに」

「そんなの、できないよ」

「うーん……、じゃあーっ私がでっていう君のお師匠様になってあげる!」

「そ、そんな…」

「やなの?」

「……いいの?」

「へっへー、決まりー!! …なんかいいじゃん。師匠と弟子とか…そんな感じ!」

その日からだったなあ。俺と姉ちゃんは毎日森の奥で一緒に特訓するようになった。
森のモンスターをどんどん倒して、そんで森のモンスターじゃ物足りなくなって塔に行ったり。
協力して敵を倒していったけどやっぱり俺が姉ちゃんに助けられることが多くて、
いつも姉ちゃんは「大丈夫?」と微笑んでくれて。

いつしか俺は彼女を”姉ちゃん”と慕うようになった。

毎日が楽しかった。
周りの言葉に嫌悪感を抱きながらも特訓に励む日々。
不覚を取ってモンスターに怪我を負わされた日だって、
姉ちゃんがいればどんな日だって楽しかった。

だが、そんな日々は突然壊れる。

「やっぱり…だめなんだね」

ある日、なぜか傷だらけの姿になった姉ちゃんが言った。

「これは…?」

「私の剣、でっていうにあげるよ」

姉ちゃんは俺に大剣を渡すと、町のほうへ出て行く。
どこか、遠くに言ってしまう気がしてならなかった。俺は呼び止める。

「姉ちゃん!!」

「でっていうは良い子だよ。だから、じゃあね」

涙ぐんだ笑顔でいうと、姉ちゃんは駆け出した。
その姿をなぜか俺は追うことが出来なかった。


それから何年かたった頃、俺は戦場にて姉ちゃんと再会する。
だが、それを姉ちゃんとは呼びたくなかった。

やつれた頬。
生気を失った虚ろな目。
記憶の中の姉ちゃんとは、あまりにも違い過ぎた。

「姉…ちゃん?」

「久し振りだよ、でっていう」

「姉ちゃんなの?」

「まだ姉ちゃんって呼んでくれるんだね」

「その体は、どうしたんだよ!?」

「素晴らしいよ、これはね。弟切草っていう禁物の効果でね」

「禁物? 何言ってるの?」

「こんなに体が軽くなるんだよ」

拳を向け、向かってきた姉ちゃんの動きもまた、意記憶の中のものとは違っていた。

気が付いた時には町の寮。
後で調べて分かったことだが、弟切草というのは禁断の薬草。
途轍もない力を得られる反面その反動は計り知れないと。

努力の末に、落ちこぼれから遂には優秀とまで言われたねえちゃんが
なんでそんなものに走ったのかはわからない。

けど

理由は絶対にある。
姉ちゃんが禁物に手を出すほどの。姉ちゃんが俺の前から去り、俺に刃を向けるほどの理由が。

だったら俺は────

( ^д^)「俺は姉ちゃんを助けたい」

(;=・x・)「え……っ?」

でっていうは避けなかった。
たまうさが振り下ろした剣はギリギリで頭を逸れ、鎧を破り肩に食い込んだ。
吹き出る赤と、しばしの沈黙。両者は完全に隙だらけ。
しかしカクンテを手は引いた矢を放つことが出来なかった。

その状態のまま、でっていうは口を開く。

(;^д^)「なぁ、もうクスリなんてやめようよ。それで、また……俺の姉ちゃんに戻ってくれよ」

返答はなかった。でっていうは続ける。

(;^д^)「何が姉ちゃんをそうさせるんだよ? そんなことをさせるやつがいるんだったら――」

たまうさのポーカーフェイスが、曇る。

( ^д^)「俺がぶっ飛ばしてやるから」

その言葉を聞き、グッと歯を食いしばったたまうさは、剣を優しく抜くと
後ろに退き魔術放出によって作り出した光の剣をパッと消した。
そして彼女らしくない震えた声で言う。

(*=・x・)「ありがとう、でっていう。でもね…」

言いながら、たまうさは目を閉じ両手を胸に当てる。
彼女から漏れ出す目に見えない光の魔力を、でっていうは”探索”で感じ取った。


(*=・x・)「もうあの頃には戻れないんだ」

でっていうの目の前で、その魔力はハッキリと剣の形に具現化し、
無限にも思える光の剣の弾幕は容赦なく、一斉にでっていうを襲った。

(;^ー^)「でっていうさん!!」

一箇所に集まった光の剣は塊となり、弾けた。



「ほら、俺、こんなに強くなったんだぜ?」

(;=・x・)「なんで……」

光が消え、現れたのは大剣で身を守るでっていう。
手足の所々光の剣が突き刺さり、血を流し、それでも急所を避け立っている。

(;^д^)「ねえちゃんが言った通り自分を信じて、信じて、信じ続けて。
やっぱ最初は姉ちゃんのようには行かなかったけどさ、っても今でもたまにダメ野郎とか言われるんだけど、
でもさ、強くなったよ。自分の可能性を信じ続けたら」

返ってきたのはまたしても沈黙。それでもでっていうは続ける。

( ^д^)「俺はやっぱり姉ちゃんが大好きだ。どんな姿になっても。
あの姉ちゃんが突然禁物に手を出すありえないよ。なにかが姉ちゃんをそうさせたんだろ?」

(;= x )「でっ…ていう」

( ^д^)「だからさ、そんなもん。強くなった俺がぶっ飛ばしてやるから」

立っているのがやっとなのに、
でっていうは笑ってそう言った。

( = x )「本当に……でっていうは良い子だよ」

俯きながら言う。
ぽたっぽたっと涙が確かに音を立てて零れ落ちた。

(*=・x・)「おいで、でっていう」

両手を広げ、弟の名を呼んだたまうさの顔はかつての笑顔を取り戻していた。
でっていうは剣を屋根に付きたて、その元へ走った。

( ;д;)「ね…えちゃ……ん……ひぐ」

(*=・x・)「よしよし」

( ;д;)「また、一緒に居られるんだよね?」

(*=・x・)「また私と居てくれるの?」

( ;д;)「当たり前だよ」

数年ぶりのハグ。
暖かい感触と、優しくて、懐かしい、安心する匂い。
哀しくないのに、切なくないのに溢れ出すのはうれし涙。
やっと姉ちゃんが戻って来てくれた。

もう放さない、と
両手の中に居る姉ちゃんを俺は、ギュッと強く抱きしめる。
戦争の真っ只中だって言うのに、今だけは時間を忘れた。


( ^д^)「────?」

あれ?
視界が歪む。意識を保てない。


倒れる弟を目の前に平然とした顔で立ち尽くすたまうさ。
でっていうを襲ったのは他でもない、姉の右手だった。


(#^ー^)「貴様…っ! どこまで最……っ!!」

その先をカクンテは言うことができなかった。
なぜなら、振り返ったたまうさは泣いていたから。

(*=・x・)「ねえ、なんで国王は戦争を起こしたかわかる?」

( ^ー^)「……価値観の相違ではないでしょうか?」

(*=・x・)「違うね、やっぱりショタは何にも知らないんだ」

( ^ー^)「と、言いますと?」

(*=・x・)「VIP先生は魔王の復活をたくらんでいる。そして、その為には世界の統一が絶対条件なんだ」

(;^ー^)「魔王?」

(*=・x・)「まぁ、それは信じなくても良いけど、どっちにしても国王が復活したら世界は終わりっ、て気で頑張って」

そう言って、たまうさは方向を変え走り出す。

( ^ー^)「待ってください。あなたは、どうするつもりなんですか?」

(*=・x・)「私は……」

彼女は立ち止まり、語り始めた。


私は……幼い頃にVIP先生に敗れ、ゴミのように罵られたあの日から禁物に手を出し始めた。

勿論、VIP先生を倒す為。彼に負けて私は、今までの生を全て否定された気がした。

そして愚かだったあの頃の私は、彼を倒せばそれが戻ってくると思い込んでいた。

あの日から私はでっていうの前から姿を消し、そして転落の日々は始まった。

確実に強くなっていく反面、感じるのは途轍もない虚しさ。強くなればなるほど迫りくる孤独。

気付いたときにはもう、戻れない所まで来たいた。

次第にVIP先生への復讐心も薄れていった。復讐の末にあるのは更なる孤独と虚しさだけだと気付いたから。

だからと言って今更でっていうの元に戻るわけにも行かない。けれどでっていうの事が忘れられない。

そんな思いを断ち切るため、私は心を鬼にし、でっていうを殺そうとさえした。

だけど、殺せなかった。

何も出来ない。生と死の間の狭間を彷徨うように生きている自分が惨めで、憎かった。

ならば、そんな自分を殺してしまおうと思い、何度も自分に刃を向けた。

それも、出来なかった。

刃が己の肌に触れるたびに、脳裏によぎる少年の無邪気な笑顔。

私にはまだかすかに生への執着心が残っていた。

もう何もかもがイヤになった。

そんな時に、VIP先生が魔王を復活させようとしている事を知った。

自分が壊せないのなら、壊されてしまえと思った。


(*=・x・)「けど今はそうは思わない。このどうしようもない世界に守りたいものが出来てしまったから」

カクンテは沈黙しながらも、目を真っ直ぐとたまうさに向ける。

(*=・x・)「おっと、語っちゃってゴメンネ。じゃあ私はVIP先生を討ちに行くとするよ」

( ^ー^)「いえ、ならばなぜでっていうさんを?」

(*=・x・)「あの子なら絶対についてくる。けどハッキリ言って足手まとい。今はまだ、ね。あの化け物と渡り合えるのは、禁物乱用の成れの果ての私だけだから」

( ^-^)「まさか、死ぬ気ではないでしょうね?」

(*=・x・)「さあね。どっちにしても私の命はもう長くない。禁物の副作用でね」

(;^ー^)「そんな!」

(*=・x・)「あなたは下で暴れてる馬鹿達の目を覚ましてあげて。…じゃあ、でっていうをたのんだよ?」

眩しすぎるほどの笑顔を残し、たまうさは塔の方へと駆けて行った。
残されたカクンテは、

( ^ー^)「悪い人は誰でもない、悪の波長のせいだわ…か」


そんな言葉を空に投げると、弓に七色の魔法陣を張り、それを下方へと向けた。






とんでもない文章になっちまった気が汁

逆転裁判のエロパロくらいしか書いたことがないのに慣れないことはするもんじゃないな

光の剣っていのは一応 三種の神器 剣 のことなんだけど
元ネタがイマイチどれかわかんなかったから東方な感じにしてみますた

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最終更新:2008年06月13日 21:45
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